貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

同一のものはなし!

2018-06-07 08:33:02 | 日記
同一のものはなし!

平成30年6月7日(木)

 今朝は、半分青空!

 梅雨入りの朝、見つけた今一番可愛い

紫陽花を撮るため、歩行禅はちょっと

寄り道。



色合いといい、大きさといい、

姫紫陽花だ。

親子かな?姉妹かな?



私たちが姫姉妹よ。



毎朝の楽しみ!



ほんと、同一のものはなし!

さてさて、塩竈神社へ。

二礼し、

「祓へ給へ 清め給へ 守り給へ

 幸へ給へ」

と、お参りの詞を三回唱える。

 そして、参拝と日々のお礼と感謝。

さらに、家内安全、家族などの健康祈願、

芭蕉道の安全祈願をし、二拍手。

 敬礼に近い一礼をして、境内巡り!

 こういう参拝の仕方を身につけたのも

芭蕉道のお蔭かな?

『おくのほそ道』には、

「早朝塩がまの明神に詣。国守再興せら

れて、宮柱ふとしく彩椽きらびやかに、

石の階九仞に重り、朝日あけの玉がきを

かゝやかす。かゝる道の果、塵土の境まで、

神霊あらたにましますこそ、吾国の風俗

なれと、いと貴けれ。

神前に古き宝燈有。



かねの戸びらの面に文治三年和泉三郎寄

進と有。

 五百年来の俤、今目の前にうかびて、

そゞろに珍し。渠は勇義忠孝の士也。

佳命今に至りてしたはずといふ事なし。

誠人能道を勤、義を守べし。

名もまた是にしたがふと云り。

日既午にちかし。船をかりて松嶋にわたる。

其間二里餘、雄嶋の磯につく。」

と記されている。

今風に直すと、

「早朝、鹽竈神社に参詣する。鹽竈神社は

かつて藩主伊達政宗公が再興されて、宮柱は

太く、彩色した垂木はきらびやかで美しく、

石段は極めて高く重なり、朝日が朱色の垣根を

輝かせている。

 このような奥地の片田舎であっても、

神のご利益があらたかでおられることこそ

我が国の風俗であり、大変貴いことと思われた。

 社殿の前に古い燈篭がある。



鉄の扉の面に、『文治三年和泉三郎寄進』と

彫られている。五百年も前の様子が今、

目の前に浮かんできて、ただ無性に珍しいと

思われた。

 和泉三郎は、勇気、節義、忠孝を兼ね備えた

武士である。誉れ高い名前は今に至っても

慕わないものはいない。

 誠に人はよく道理をわきまえた行いをし、

節義を守るべきである。

『名声もまたこれに自然についてくる』というが

まさにその通りだ。

 日はもう正午に近い。船をやとって松島に

渡った。塩釜から二里ばかり船を進めて、

雄島の磯に着いた。」

という意かな。

つづく。