貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

半世紀ぶりの解決!

2018-06-17 09:21:51 | 日記
半世紀ぶりの解決!

平成30年6月17日(日)

 いよいよ梅雨も本格化!

 50数年前,私は若き哲学徒(?)

 一年先輩と話していると、ゲーテの話題となる。

 「エーゲ海で見る夕焼けが沈む時一瞬緑に

見える。」という話。

 それからずっと夕焼けを見る度に、

緑に見える瞬間をわが目でと追い求めていた。

 ギリシャとイタリア、フランス、アメリカと

視察に行けた時、エーゲ海でも夕陽を凝視。

全く緑に見える瞬間はなく・・・ほんとかな?

という疑念も抱くようになっていた。

 その反面、その瞬間の歓喜に期待は増すばかり。

 ところが、エリック・カールの

『こんにちは あかぎつね!』

という絵本を中央図書館で借り,読み、試し、

やっと納得。半世紀もかけて解決!



 歓喜も違った意味を持つ歓喜となった。

 先ず、2と3ページ。



 日当たりのよい明るい場所に行く。

 「赤いハートの中にある黒い点を

 目を動かさずにゆっくり十まで数える。」

 黒い点に集中。

「それから右の3ページの白いページの中央に

 ある点を見て、三つ数える。」

 緑色のハートが見える。

 赤いハートが,緑色のハートに!

 そして、お誕生日パーティーの物語へ。

 5・6ページへ進む。




 あかぎつねが誕生祝いにやってくる。

 母さん蛙が

「この狐は赤くない。緑色じゃない。」

 こどもの蛙が

「お母さんったら、もっともっと見なきゃ。」

 お母さん蛙、じっとじっと見つめる。

 すると、あらあら不思議!

 子どもの蛙のいうとおり!

 あかぎつねに!

 そして、お話は誕生祝いに駆けつける

きちょうやオレンジ猫などと展開。



全部自分でやってみた。

 よく光の当たった白い背景と

明るい色のついた対象物があれば

子どもたちも夢中なり、喜ぶと

エリックカールさん。

 流石!

 赤いものが緑色に見え、そして消滅!

 「残像後の同時作用現象」というのだそうだ。

 そして、ゲーテが色彩論を打ち立てた

という話も大きな感動を呼び起こしてくれた。