貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

抜苦与楽と転貧与福のご利益!は初物

2022-10-11 09:33:32 | 日記
令和4年10月11日(火)
第38番 土佐清水市: 金剛福寺 

 弘仁十三年(822)、
当地で千手観音を感得した弘法大師は、
嵯峨天皇より「補陀洛東門」の勅願を
賜って、堂宇を建立。

 以来、
寺は代々天皇家の勅願所として栄え、                    平安時代後期には、観音霊場として
幅広い信仰を集めた。
 室町時代には、
京都の仁和寺から下国された
尊海法親王が住職を務める。

 本尊の三面千手観世音菩薩は秘仏だが、
正月、初観音、お涅槃祀り等に公開。
 石段を数段上がり、
「補陀洛東門」の額が掛かる山門を入ると、
左手には親子亀のいる手水舎、
 さらに石段を上がると、大師亀がいる。
 頭を撫でて念ずれば、ご利益があるという。

 正面突き当たりに本堂、
その右には多宝塔と護摩堂が建っている。
 多宝塔は、
源氏一門の満仲が源頼光公と清和天皇
の菩提を弔うために建立。

 本堂の左には、愛染明王と聖天尊が
祀られている。                  
 寺宝である愛染明王座像は平安後期の作
といわれており、県指定の文化財。           
 愛染明王は、縁結び・家庭円満を祀る仏様。
 聖天様は十一面観世音菩薩の化身で、
抜苦与楽、転貧与福のご利益が授かれる。