貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

眼洗い井戸!

2022-10-15 11:05:04 | 日記
令和4年10月15日(土)
第39番 宿毛市: 延 光 寺                                                    
  土佐国(高知県)最後の札所となる。

  神亀元年(724)に、
行基菩薩が聖武天布勅願を受けて、
安産、厄除けを祈願して刻んだ、
薬師如来を安置して、
本坊と十二坊を建立した。
                      
 当寺は、薬師如来の瑞相に因み、
亀鶴山と称し、院号は施楽院、
寺号を宝光寺と呼ん だ。
                    
  本尊の胎内には、行基菩薩が感得した
という仏舎利を秘蔵したと伝えられている。
 延暦十四年(795)に、
弘法大師が来錫され、                    
桓武天皇の勅願所として再興。

 日光・月光の両脇侍を刻んで、
七堂伽藍を整え、札所に定めた。
 この時、大師は、付近の村民が水不足に
苦しんでいる様子を見て、
錫杖で地面を突いたところ清水が湧き出た
という。
 霊水は宝医水と名付けられ、
眼病に霊験のあるところから
「眼洗い井戸」
と呼ばれるようになり、
今も本堂の横にある小さな祠の
井戸から湧出している。
   
 延喜十一年(911)の刻銘が入った梵鐘は、
国の重要文化財に指定された寺宝。
 赤い亀が背中に梵鐘を乗せて、
竜宮城から持ち帰ったという。

 この時より、寺の山号は
赤亀山延光寺と改められた。
 明治初年には、
この鐘が高知県庁に運ばれ、
県議会の合図として用いられたという
由緒ある鐘だ。
 仁王門から長い石畳が
正面奥の大師堂まで続き、
掃き清められた境内は、
修行の道場・土佐路十六ヶ寺の
最後の札所に相応しく、
安らかな静けさが漂っている。
 境内には、熊野大社も祀られ、
健康祈願・交通安全・五穀豊穣・商売繁盛に
ご利益があるとして
信仰を集めている。