貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

十符の菅(とふのすげ)、初物!

2022-10-25 13:47:51 | 日記
令和4年10月25日(火)
仙台市: 十符の菅(とふのすげ)  
 芭蕉没50年後、
『続奥細道蝶の遊』を著した俳人北華が
「塩釜へは、…原町、あんない、
びくに坂、今市…」と
道筋を記載している。
 芭蕉たちもこのルートを通ったと
思われる。
 但し、現在の道が当時の道と同じかは
不明。
 『奥の細道』には、
「かの画図にまかせてたどり行けば、
おくの細道の山際に、十符の菅あり。

今も年々十符の菅菰を調(ととの)へて、
国守に献ずといへり。」
と記されている。
 民家の庭先に、
今も往時を偲ばせる「十符の菅」が
栽培されている。

 十符とは、10の節の事であり、
この菅で編んだ菅菰(すがごも)は
きれいな模様が浮き出て
珍重されたとのこと。
 菅は近辺の湿地帯に一杯生えていたが、
この地のものが歌枕の代表となる。
曾良の備忘録に,
「百姓屋敷の内にあって、垣で囲ってある。 今も国主に菰を献じている。ここまでの道 は田の畔(くろ)で、奥の細道と言う」
と記されている。
初めて、十符の菅を見ることもでき、大満足。
 道の駅「おおさと」で一泊。