貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

湖南市 長寿寺 ②手作りの焼き物物語と一息一飲の風雅!

2023-12-26 11:08:35 | 日記
令和5年12月26日(火)
  本寺の可愛い歌碑は、
新撰和歌六帖という和歌集に
記された藤原光俊(1203-1276年)
という歌人の歌。
 「近江なる    
  檜物の里の 
      かば桜 
    花をばわきて                           
      祈る人もなし」

 手作りの焼き物等の物語は、
参拝者の想像で、
より楽しいものになる。
<ラビットオーケストラ>

<聞きます 地蔵>

<みんな 集まれ!>

 こういう美術品で、
境内そのものが美術館。
<ふくろうの囁き>
<菟家庭の食卓>

 ほんと、楽しんだ。
<蛙一家の平安>

 家の前の崖道に咲く花と
同じような花を見つける。 
 花名は、「ボタンクサギ」。

 ボタンクサギは漢字では
「牡丹臭木」と書き、
ボタンのような花のクサギ
という意味か。
 クサギは日本でも古くから
親しまれている植物で、
葉っぱをもんだりすると
臭いニオイがするので
この名前がついたという。
 帰り、
受付の女性が冷やしたお茶と
飴玉を一個お盆にのせて
くださる。
 一息一飲も風雅に!


湖南市石部: 長 寿 寺 歴史に出合う!

2023-12-25 10:27:40 | 日記
令和5年12月25日(月)
湖南市石部: 長 寿 寺        
 長寿寺は、国宝の寺で、
歴史と出合う処。
 学生時代訪れた記憶も蘇る。
<山門>

 本堂への道中に飾ってある
焼き物などの品々が、
まさに「参詣 感謝歓迎」!
 阿星山の北東麓にあり、
常楽寺の西寺に対して東寺と
呼ばれる天台宗の古刹。
<掲示板>

 長寿寺は奈良時代、
良弁僧正によって建立された
勅願寺。
 その昔、
聖武天皇には世継ぎがなかったので、
良弁僧正が阿星山中の瀑布に
籠って子宝の祈願を行ったところ、
間もなく皇女の降誕を得る。
 天皇は、我が子の長寿を願い、
七堂伽藍廿四坊の寺を建立。
 長寿寺という寺号をおくる。
 さらに行基菩薩に
子安地蔵を刻ませ本尊とする。
 長寿寺の始まりである。
 中世には源頼朝、足利氏らの
祈願所となり発展。
 しかし、天正の頃、
織田信長の手によって
三重塔は居城である安土城へ、
楼門は栗東市の蓮台寺へと
移築され、主要な建物を失う。
<本堂>

 現在、国宝の本堂、
重要文化財の弁天堂、
同じく重要文化財の丈六阿弥陀
如来坐像、釈迦如来坐像、
阿弥陀如来坐像等が残されている。
<夫婦狸の夕餉>

~つづく。


甲賀市甲南町: 嶺 南 寺 山伏登場の芭蕉句!

2023-12-24 15:38:14 | 日記
令和5年12月24日(日)
甲賀市甲南町: 嶺 南 寺        
  桓武天皇の御代
神亀2年(725)華厳宗の僧侶、
良弁僧正が竜法師平林の地に
草堂を建立。
<本堂>

 無量寿仏を安置し、
寺名を安養院と称す。
 その後、
延暦年中(782-806)に、
伝教大師が杣の庄に用材を求め
巡化された際、
この地一帯に悪疫病が流行。
 人々が困苦する姿を見て
深く傷み、薬師如来、地蔵菩薩
の両尊像を刻す。
 薬師如来を東北の地、
地蔵菩薩を南西の地、
すなわち竜法師の両入口に安置。
 東方の教主薬師如来に向かい
無常息災のご修法を、
南方の教主地蔵菩薩に向かい
延命の御修法を修し、
人々を救済し給う。
 これ以降天台宗となる。
 その後
長保年間(999-1004)
恵心僧都巡教の時
無量寿仏を刻して安置。
 その時僧都が寺庭に刺した
梅の杖が根付き花を咲かせた
ことから山号を梅香山と呼ぶ。
 嘉承年間(1106-1108)の
火災以降度重なる災火に遭うが、
天和2年(1682)広円法印が再建。
 享保8年(1723)の火災で
堂宇を焼失した際、
復元し現在の地に移転。
 薬師堂、不動院を合併して
寺号を嶺南寺と改める。
 同時に天満宮を寺傍の
高地に移す。
 嘉永年間(1848-1854)の火災で
本堂を焼失するが、
平成18年に本堂再建を果たして
現在に至る。
<黄金の観音像>

 金箔というより黄土色の
観音像が建てられている
清楚なお寺という印象。 

<芭蕉句碑>
 芭蕉の句は、               
「秋山に 
  あら山伏の 
    祈るこゑ」


甲賀市甲南町: 息 障 寺  登りつめて山岳のよさ!

2023-12-23 10:17:55 | 日記
令和5年12月23日(土)
甲賀市甲南町: 息 障 寺       
 山岳宗教の一つ。
 巌山の頂上の方にあり。
<本殿>

 磨崖地蔵菩薩座像があるという説明。
 ご住職さんが住んでおられ
ない感じ?
<由緒>

 芭蕉句碑はなかったが、
 山岳宗教と修験者や
個力と自然との共存等、
様々な事に思いを巡らす機会となる。

 里山よ、蘇れ!
<鐘楼>
<観音像>

 中腹には、
屏風岩等の奇岩が点在。
 馬の形をした「お馬岩」、
扇を開いたような「扇岩」や
叩くと木魚の音がする
「木魚岩」等あるという。



信楽玉桂寺② 珍芭蕉句「松茸や・・・」!

2023-12-22 10:48:34 | 日記
令和5年12月22日(金)
 この幽玄の地に
ううん(?)と唸らせた
一願成就の不動明王、
で~んと睨みを効かし、
ど~んと立っている。

 村の子や村人の願いが成就
することを強く願ったのだろう!
 そして、
神経痛やぼけ封じの護摩堂も。
 呆けないようにと先々の願いもする。


 境内には芭蕉句碑が、
朱塗りの灯籠に囲まれた
円形の築山に、
金文字で掘られている。

「松茸や 
  しらぬ木(こ)の葉の           
     へばり付く」
<芭蕉句碑>

 元禄4年。
松茸の笠に破れて形もわからない
何かの木の葉が
ぴったりとついている
の意。