貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

伊賀市菅原神社 処女作『貝おほひ』を奉納!

2023-12-02 10:44:03 | 日記
令和5年12月2日(土)
伊賀市  菅原神社(上野天満宮)      
 故郷塚から徒歩10分の処にある。 

 上野平楽寺の伽藍神で、
農耕神祇に発祥する神々を祀る
神社だったが、
天正9年(1581)
天正伊賀の乱の後、
藤堂高虎による城下町建設の際
この地に奉還され、
城郭鎮守として祀られる。
 芭蕉(当時は宗房)が、
29才の時に『貝おほひ』という
三十番発句合せの選集を編んだが、
それを産土の神であり、
文学の祖神である
上野天満宮に奉納する。
<奉納された菅原神社社殿>

 俳諧師として世に立つ決意を示し、
江戸に下る。
 『貝おほひ』は、
伊賀の俳人と宗房(芭蕉)自身の句
六十句を左右三十番に合わせ、
宗房が判定し、優劣の理由を
述べたもの。
 半詞は
当時の軽妙洒脱を自由自在に駆使し、
談林風俳諧の先駆的役割を
果たしているといわれている。
<『貝おほひ』顕彰記念碑>