トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

ゆっくり休んでくださいね

2009-11-16 18:18:30 | おべんきょう
約1年間通ったドイツ語コースが先週終了した。
あとは今週末に自分のドイツ語レベルを測る試験を受け、
その後ドイツの政治やら歴史やらを学ぶコースを受けて全て終了。

授業も最後の100時間はテスト対策に費やされ
聞き取り、自己紹介、手紙の書き方などを
ひたすら練習。

聞くのと話すのはとことんダメなnaheは
手紙で少しでも点をとろうと真面目に取り組んだ。

「洗濯機が壊れたからメーカーに修理依頼をだしなさい」
「求人広告を見たあなたは事務員に応募する手紙を書きなさい」

このような課題が命ぜられ
あとは自分の好きなように文章を作っていく。


妄想は元々得意なのでいくらでも文章は作れるのだが
それをドイツ語で書けるかが問題。
試験中は辞書禁止なので
自分の頭に入っている
数少ないボキャブラリーから構成される文にしなくてはならない。
そうすると結局仕上がる手紙はかなり短くなる



先日、授業でやった練習問題は

上司に子供が生まれたからお祝いの手紙を書け。
・手紙を書いた理由
・赤ちゃんの写真をみた感想
・赤ちゃんを見に行きたい
・お祝いをあげたい 
この4点を盛り込んで書け。


なぜに毎日のように顔を合わす上司に
口でなく文書で祝いの言葉を述べるのか?
この上司とは、直接話すことなど難しいほど
偉い人物なんだろうか?


「私のような下っ端の人間が挨拶させていただくお時間を
あなたにとっていただくのは大変おこがましいので
お手紙をしたためました。」

ドイツ語訳、到底無理。



いろいろ考えた結果、
「奥さんにもお祝いを言いたいので手紙にしました。
おめでとうございます、奥様。ゆっくり休んでくださいね。」
という文章にすることに。


さて「ゆっくり休む」ってドイツ語でどういうの?

休む=ruhen?
ゆっくり=langsam?
でもlangsamって動作がのろいってイメージ・・・

じゃあ、ゆっくりを別の言い方に置き換えると
充分に=wohl?

で、Ruhen Sie bitte wohl.と書いて提出。



添削を終えた先生が
「nahe、全体的にはいいんだけど・・・」
とやってきた。

「この言い方、死んだ人にいう言葉よ。」


 うぉっつ!!

安らかにお眠りくださいってことか


キャー、上司の奥様になんて失礼なことを!
これじゃ出世はおろか、クビまでとびそうじゃないの!?



っていうか、実際に使っちゃいそうだわ。このフレーズ。
「旅行から帰ってきたばかりなの」「そっか、ゆっくり休んでね」なんて。
ひぃ~、あぶない。



来年からまた学校に行くのか(行けるのか)は
まだ何も決めてないが
こりゃやっぱり行かないとだめだ。
会話するだけなら学校以外の場もあるが
ちゃんと間違いを訂正してくれる人が私には必要だ。






ところで正解の「ゆっくり休んでくださいね」は
Erholen Sie sich gut.でした。
辞書で直訳すると「充分な回復をしてくださいね」
一応、先生には私の言いたいことは伝わったようだ。

「スペルや文法の多少の間違いはかまわない。
でも何を言いたいのかがわからないと点はあげられない」
と言っていたので
”安らかに眠れ”でも1点くらいは加点されるだろうか?
失礼すぎて無理だろうか??