トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

N、再び。

2010-03-11 20:27:15 | おさんぽ
我が家には3月3日付近に
写真館で記念写真を撮る行事がある。

それに用いる衣装は
その冬に購入した洋服を基本用いるが
なんせ普段ジーンズばかりの二人なので
カジュアルばかり続かないように結構悩んで決めている。

しかし今年は悩むことなく決定。
だってNがあるんだもん♪


Nとはそう、NINJAのことさ!!


一度仮装しちゃえばもう怖くない!
気が大きくなった我らは
プロの手による記念も欲しくなったわけだ。


だが頭巾を被ると誰だかわからなくなるので
今回は頭巾なし。
忍者というか、黒子コスプレだ。



撮影は去年も撮ってもらったスタジオで。
撮影の要領はもうわかっているので
そこで着替えさせてもらう。

「もう準備できた?」
「もうちょっと待ってー」
じらされたカメラマンのおじさん、
うちらを見て一言。

「Oh!SAMURAI!!」

ノンノンッ、サムライじゃなくって忍者ねー。
そう説明し撮影開始。



ポーズは自分で決めるのがドイツ流。
まずは腰に差したおもちゃの刀に手をかけ
キリッとキメのポーズ。

次は刀を抜いて戦闘ポーズ。
ノッてきたおじさん、床に腹ばいになり
「オレを斬る感じで刀を振りかざせ!」と注文してきた。

だがその後に「笑って!」だと?
人を斬るのに笑っちゃだめでしょうが。
ましてや忍者に笑顔は似合わないでしょうが。

だけどこんなことやってる自分達が可笑しくて
どうしても笑ってしまう。


撮影後、写真をチェックすると
私は笑いを我慢してる顔ばかり

一方毎年笑顔を強制されるmichは
なんとも自然な真顔
おじさんにも「何で彼は笑わないんだ?」みたいなことを聞かれたので
「忍者は笑っちゃいけないんだよ」と答えておいた。



中からベストショット3枚を選び
数日後に出来上がり。
去年よりはドイツ語でのやりとりもできるようになって
任務を終えた達成感を味わいながら
「チュース!」とスタジオを後にしたのだ。



そして数日が経ち、昨日その写真を受け取ったのだが
あれ??うちらのチョイスした写真と違う!!


おじさんが腹ばいになって撮った臨場感溢れるあの写真、
選んだのに入ってない。
下から見上げて撮ったもんだから
背景に天井が入っちゃっていたんだけど
「これは処理で消すからね」と言ってたのに。
できなかったのか!?
そしてそれについて一言もなしか!?
え?おっさんよ


むむむむっ、無念~っ




背景黒の方がよかったかな?
いろいろ思うことはあるがこれはこれでよしとしよう。



だって日本じゃこんな格好で撮れないもの。
日本で撮ってたスタジオは
披露宴をやったホテルの写真館。
毎年たくさんの花嫁さんとすれ違うわけで。

華やかなドレスや着物をまとった人々が行き交う中
この衣装はあまりにも場違いでしょ?
「披露宴の出し物?」
いやいや、披露宴前から着てるのもおかしいでしょ?




この写真を撮れただけでもドイツに来た甲斐はあったなと。