ちょっと前の話だが
ベルリンフィルに行ってきた。
ドイツを去ることが決まった今、
なんとしてでも世界最高峰のオーケストラを聴いておかねば!
慌ててHPを覗いてチケットを取り
この為だけの1泊2日のベルリン旅行だ。
急遽チケットを取ったので
真ん中の良い席はもう売り切れており
ならばまん前で見てやろうと
前から2列目の端っこに。
ち、ちかすぎる・・・
このホール、ステージとの間が殆どないのね。
団員も指揮者も目の前の花道を通ってステージにあがるのよ。
もしここに嵐なんて出てきたら絶対触りに行っちゃうわよ。
今まで行ってきたホールとは違い
非常に近代的。
天井から下がる無数の照明とマイク。
たぶん録画用だろう。
この日の指揮者は
Stanisław Skrowaczewski氏。
なんでも読売日響桂冠名誉指揮者らしいわね。
そして現役最高齢指揮者らしいわね。
御歳87歳、あら、米寿じゃないの!
金のチャンチャンコとか着たのかしら。
そんな巨匠に失礼だが
目の前を歩く姿はほんとヨボヨボしてて
「大丈夫かしら、このおじいちゃん!?」と思ったのだが
台にあがり、指揮棒を持った途端
背筋がすっと伸びて指揮者の顔に。
漫画やコントで見るようなシチュエーションに笑ってしまったが
演奏は素晴らしいものだった。
素人naheには指揮者の違いはよくわからないが
奏者の違いはなんとなくわかる。
最近聴いた地元オケやバルセロナに比べたら
断然こちらの方が上手い。
さすがベルリンフィル。
近すぎて第一バイオリンの人達しか
殆ど見ることができなかったが
楽譜がどんな風になってるのかも見れたし
指揮者の息遣いも聞こえたし
こんな席もいいものだ。
一流の音楽を一流のホールで聴いて
すっかりいい気分。
ただ・・・
久々に履いたヒールが辛かったぁ。