☆さて・・・、ちょっと間が空いてしまったが、続ける。
4/13付け、忙しい中、短い時間で、イラストやダンボール模型を使って、[東日本大震災(東京の私の思い・30 「何故、余震が起こるのか?」)]をエントリーした。
私は基本的に、ある一定の知識を得てからは、自分の考えを広げるのだが、このエントリーを必死で書いた翌々朝、産経新聞がこの記事を一面に載せていた。
やっぱ、新聞社の情報収集能力には勝てまへんな。
私なんか、どうしても確証がない時には「勘」で書いちゃいますから^^;
《【東日本大震災】巨大余震 数年は警戒が必要 (2011/04/15 09:38)》
<東日本大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の巨大地震の余震活動は、1カ月が過ぎた現在も活発に続いている。太平洋沖だけでなく、内陸でも大きな地震が誘発されており、東日本のほぼ全域が活動期に入った状態だ。2004年のスマトラ沖地震(M9.1)では5年半後に最大級の余震が起きており、専門家は「広い範囲で長期間の注意が必要だ」と警戒を呼び掛けている。
■スマトラ沖は5年半後
東日本大震災ではM7級の余震がすでに5回起きた。東大地震研究所の分析によると、このうち本震と直接関係がある余震は、震源域の中で起きた2回(〔図1、3月11日、M7.4〕〔図2、3月11日、M7.7〕)だ。
同様の条件で過去の世界の巨大地震についてM7級の余震を調べたところ、スマトラ沖地震は6回起き、最も遅かった昨年6月に、最大のM7.5が発生した。巨大地震の後にM7級の余震が続くことは、決して珍しくないことが分かる。
一方、世界最大規模の1960年のチリ地震(M9.5)のM7級余震は計3回で、昨年のチリ地震(M8.8)ではゼロだった。
日本とスマトラは、いずれもプレート(岩板)の沈み込み帯に沿って列島が形成され、構造が似ているのに対し、チリは大陸の山脈の下にプレートが沈み込んでおり、この違いが余震の起き方に影響している可能性があるという。
東大地震研究所の大木聖子(さとこ)助教は「東日本大震災の余震はスマトラ沖地震に近いタイプとみられる。頻度は減っても大きな余震が起きる可能性があり、数年単位で注意が必要だ」と話す。
■内陸部でも大きな活動
東日本大震災の余震のもう一つの特徴は、本震の震源域から遠く離れた内陸部などでも、規模の大きな活動があることだ。秋田県沖、長野県北部、静岡県東部でM6級が3回起きた(〔図4、3月12日、M6.7〕〔図5、3月12日、M6.4〕〔図6、3月15日、M6.4〕)。
今回の巨大地震は太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込んで起きた。北米プレートに乗っている東北地方の地殻は、普段は太平洋プレートに東から押されているが、巨大地震の発生後、この圧力がなくなり、東へ逆に引っ張られている。
この影響を受け、ひずみが蓄積されていた内陸部などで新たな地震が誘発された。「広義の余震」とも呼ばれるこの誘発地震は、北米プレートの縁に沿ってM6級が発生しており、北米プレート全域に影響が及んでいる様子がうかがえる。
地震学者や防災関係者が最も警戒しているのは、この影響で首都直下型地震が誘発される可能性だ。
海溝型地震の後に内陸直下型が誘発されるケースは東南海地震(1944年)後の三河地震(M6.8)や福井地震(M7.1)がある。
今回の巨大地震との類似性が指摘されている貞観(じょうがん)地震(869年)の10年後には、現在の首都直下型に相当する「関東諸国の地震」(M7.4)が起きた。
東大地震研の平田直(なおし)教授は「首都直下型が誘発されるかは分からない」とした上で、「大きな地震は東日本全体で起きる可能性があり、首都圏も含まれる。首都直下型の発生確率は30年以内に70%と十分に高く、耐震補強や家具の固定などの対策が重要だ」と話している。
・・・>
一つだけ書いておきたいのが、私の間違いは、「長野での余震はユーラシアプレート上で起きた」と記していることだ。
いやぁ、地図をじっくり見て判断していたのだが、間違えていた^^;
◇
4/12に、政府は、原子力安全・保安院の名を借りて、「レベル7」を発表したよね。
そして、日を置かず、政府は、自分らの原発事故対応を謝罪した。
最初は菅が、続いて枝野が・・・。
この「レベル7」の発表、そのTPOの不可解さについては、前回、多くの引用をして表わしたつもりだ。
で、その後の、これまた、時期のズレている謝罪があった。
・・・「レベル7」発表で、国民のみならず、全世界の人々に極大の「恐怖」を与え、だが、すぐに、それを犯したことについての謝罪を大々的に行なう。
この展開、私は何かに似ていると考えていた。
「人権蹂躙の手法」である。
例えば、北朝鮮の拉致の場合でも良い、性犯罪者の場合でも良い、被害に遭った女性は、先ず、とてつもない恐怖を与えられる。
その後、状況の改善はされないけど、しおらしい謝罪は与えられたとする。
被害者は、とてつもない恐怖を与えられた後での謝罪に対して、その「おかしさ」を熟考する間はなく、受け入れざるを得なくなるのだ。
恐ろしい手法である。
また、菅直人は、「薬害エイズ事件」における厚生大臣としての謝罪で名を為した男である。
今回の素直な謝罪で、状況の好転を願った点もあろう。
その目論見は、全く効を奏さなかったようだが。
そもそも、この2年に及ぼうとする民主党政権において、彼らには、一貫した政治行動が何一つとしてなかった。
何かを為そうとする意気込みはすぐに萎え、節操なく方向転換が繰り返された。
自民党にあった、各所で反作用を及ぼしてもの政策の貫徹は、民主党においては皆無であった。
今回の大震災後も、同じであった。
「レベル7」認定も、民主党体質の帰結である。
「レベル7」の発表は、反米/反米軍を標榜していた民主党の豹変である。
アメリカは、どうも、この福島原発事故を「世界最悪」にしたがっていて、民主党政権はそれに答えたのだ。
なんで、アメリカが、そのような指向を抱いたのかと考えるに、
広島・長崎への原爆投下の罪悪感を、原爆を落とされた日本の「史上最悪の原発事故」に転嫁させようとしているような気がしてならない。
アメリカは、<トモダチ・オペレーション>に代表出来るような善なる民族でもあるが、同時に、倣岸不遜な目論見も腹黒さとして内に秘めている。
昨日、<原発事故収束の工程表>が東京電力によって発表されたが、この<工程表>、現実的には実現がかなり難しい、やっつけで記された内容のようだ。
何故に、発表されたのか?
菅直人の強硬な要望だそうだ。
では、何故に、菅直人は要望したのか?
アメリカ政府に、原発事故収束への<ロードマップ>を示したかったからだと言う。
それまでの、菅の反米/反米軍の思想は、今回の大震災での彼の国の献身を間近にし、変わったのである。
それはいい。
・・・いい、が、菅直人は、自分の地位保全も、アメリカに頼るようになってしまった!
◇
これは、昨日の産経新聞の<産経抄>である。
私の気持ちを倍化し代弁してくれている。
「そうなんだよ、私は、このような表現を使って言いたかったんだよ!」と思った。
<人類が経験した大パニックのひとつにハレー彗星(すいせい)の接近がある。1910(明治43)年5月に近づくことが明らかにされると、「地球が尾っぽのガスに巻き込まれ、生物は絶滅する」といったウワサが世界中に流れた。その瞬間大爆発が起きるという説も流れた。
▼このため世界中が大騒ぎとなった。日本では桶(おけ)の水に顔をつけ、しばらくの間息を止める訓練が行われた。彗星よけの強飯(こわめし)を売り出してもうけた、というふざけた話もあったらしい。西欧では密閉された地下室に逃げ込む者や自殺者まで出た。
▼天文学者による正確な軌道計算もないまま「接近」説が発達しつつあったマスコミに乗り、世界に流れた。中途半端な情報がパニックを生む典型的な例となった。言うまでもなく彗星は何の害ももたらさないまま、はるか上空を宇宙の彼方(かなた)へ去っていったのだ。
▼福島第1原発事故をめぐる「パニック」は落ち着きを取り戻しつつある。来日したロシアの調査チームは「東京の放射線値はモスクワの平均値より低い」という結果を得たそうだ。東京から西の方へ「疎開」した人たちも帰京を始めているようだ。
▼だが千葉では福島県から避難してきた小学生兄弟が「放射線がうつる」とからかわれ、転入をあきらめたという。根も葉もない風評被害はまだやまない。人間もこれだけパニックを経験したのだから、もう少し情報の真贋(しんがん)を見分ける能力を身につけていい気がする。
▼角川書店『OUR TIMES 20世紀』によれば「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」紙はこう書いたそうだ。「彗星は来た。去った。…わが地球は悪くもならなければよくもならず、これまでのところ賢くもなっていない」>
見事なコラムである。
私が言いたいのは、<千葉では福島県から避難してきた小学生兄弟が「放射線がうつる」とからかわれ、転入をあきらめた>と言う一文に「けしからん」と思った貴方自身が、同じ穴のムジナ、
これまで散々「放射能ヒステリー」となって、福島の人々をからかっている(た)んだぜ! と言うことだ。
私が延々と言っていることは、反原発でもなく原発推進でもない、ただ、今回の原発事故での「数値」を、自分なりにちゃんと考えてみてくれよ、である。
そしたら、何ら恐れることはないことが分かるはずなのである。
今日の新聞では、福島原発の事故で住むところを追われた方が、「こんな村が一つ消えたからと言って、気にしてくれる人はいない・・・」などと語っていたが、
そんなことは断じてない。
幾つもの地域共同体が、ただの「(日本国民の)糞バカなヒステリー」で抹消されようとしているのである。
私は、ナチスのユダヤ人虐殺にも似た「最も恐ろしい状況」だと思っています。
絶対に許せませんよ、許しませんよ、そんなことは。
ずーっと言い続けてやります。
(2011/04/18)
4/13付け、忙しい中、短い時間で、イラストやダンボール模型を使って、[東日本大震災(東京の私の思い・30 「何故、余震が起こるのか?」)]をエントリーした。
私は基本的に、ある一定の知識を得てからは、自分の考えを広げるのだが、このエントリーを必死で書いた翌々朝、産経新聞がこの記事を一面に載せていた。
やっぱ、新聞社の情報収集能力には勝てまへんな。
私なんか、どうしても確証がない時には「勘」で書いちゃいますから^^;
《【東日本大震災】巨大余震 数年は警戒が必要 (2011/04/15 09:38)》
<東日本大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の巨大地震の余震活動は、1カ月が過ぎた現在も活発に続いている。太平洋沖だけでなく、内陸でも大きな地震が誘発されており、東日本のほぼ全域が活動期に入った状態だ。2004年のスマトラ沖地震(M9.1)では5年半後に最大級の余震が起きており、専門家は「広い範囲で長期間の注意が必要だ」と警戒を呼び掛けている。
■スマトラ沖は5年半後
東日本大震災ではM7級の余震がすでに5回起きた。東大地震研究所の分析によると、このうち本震と直接関係がある余震は、震源域の中で起きた2回(〔図1、3月11日、M7.4〕〔図2、3月11日、M7.7〕)だ。
同様の条件で過去の世界の巨大地震についてM7級の余震を調べたところ、スマトラ沖地震は6回起き、最も遅かった昨年6月に、最大のM7.5が発生した。巨大地震の後にM7級の余震が続くことは、決して珍しくないことが分かる。
一方、世界最大規模の1960年のチリ地震(M9.5)のM7級余震は計3回で、昨年のチリ地震(M8.8)ではゼロだった。
日本とスマトラは、いずれもプレート(岩板)の沈み込み帯に沿って列島が形成され、構造が似ているのに対し、チリは大陸の山脈の下にプレートが沈み込んでおり、この違いが余震の起き方に影響している可能性があるという。
東大地震研究所の大木聖子(さとこ)助教は「東日本大震災の余震はスマトラ沖地震に近いタイプとみられる。頻度は減っても大きな余震が起きる可能性があり、数年単位で注意が必要だ」と話す。
■内陸部でも大きな活動
東日本大震災の余震のもう一つの特徴は、本震の震源域から遠く離れた内陸部などでも、規模の大きな活動があることだ。秋田県沖、長野県北部、静岡県東部でM6級が3回起きた(〔図4、3月12日、M6.7〕〔図5、3月12日、M6.4〕〔図6、3月15日、M6.4〕)。
今回の巨大地震は太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込んで起きた。北米プレートに乗っている東北地方の地殻は、普段は太平洋プレートに東から押されているが、巨大地震の発生後、この圧力がなくなり、東へ逆に引っ張られている。
この影響を受け、ひずみが蓄積されていた内陸部などで新たな地震が誘発された。「広義の余震」とも呼ばれるこの誘発地震は、北米プレートの縁に沿ってM6級が発生しており、北米プレート全域に影響が及んでいる様子がうかがえる。
地震学者や防災関係者が最も警戒しているのは、この影響で首都直下型地震が誘発される可能性だ。
海溝型地震の後に内陸直下型が誘発されるケースは東南海地震(1944年)後の三河地震(M6.8)や福井地震(M7.1)がある。
今回の巨大地震との類似性が指摘されている貞観(じょうがん)地震(869年)の10年後には、現在の首都直下型に相当する「関東諸国の地震」(M7.4)が起きた。
東大地震研の平田直(なおし)教授は「首都直下型が誘発されるかは分からない」とした上で、「大きな地震は東日本全体で起きる可能性があり、首都圏も含まれる。首都直下型の発生確率は30年以内に70%と十分に高く、耐震補強や家具の固定などの対策が重要だ」と話している。
・・・>
一つだけ書いておきたいのが、私の間違いは、「長野での余震はユーラシアプレート上で起きた」と記していることだ。
いやぁ、地図をじっくり見て判断していたのだが、間違えていた^^;
◇
4/12に、政府は、原子力安全・保安院の名を借りて、「レベル7」を発表したよね。
そして、日を置かず、政府は、自分らの原発事故対応を謝罪した。
最初は菅が、続いて枝野が・・・。
この「レベル7」の発表、そのTPOの不可解さについては、前回、多くの引用をして表わしたつもりだ。
で、その後の、これまた、時期のズレている謝罪があった。
・・・「レベル7」発表で、国民のみならず、全世界の人々に極大の「恐怖」を与え、だが、すぐに、それを犯したことについての謝罪を大々的に行なう。
この展開、私は何かに似ていると考えていた。
「人権蹂躙の手法」である。
例えば、北朝鮮の拉致の場合でも良い、性犯罪者の場合でも良い、被害に遭った女性は、先ず、とてつもない恐怖を与えられる。
その後、状況の改善はされないけど、しおらしい謝罪は与えられたとする。
被害者は、とてつもない恐怖を与えられた後での謝罪に対して、その「おかしさ」を熟考する間はなく、受け入れざるを得なくなるのだ。
恐ろしい手法である。
また、菅直人は、「薬害エイズ事件」における厚生大臣としての謝罪で名を為した男である。
今回の素直な謝罪で、状況の好転を願った点もあろう。
その目論見は、全く効を奏さなかったようだが。
そもそも、この2年に及ぼうとする民主党政権において、彼らには、一貫した政治行動が何一つとしてなかった。
何かを為そうとする意気込みはすぐに萎え、節操なく方向転換が繰り返された。
自民党にあった、各所で反作用を及ぼしてもの政策の貫徹は、民主党においては皆無であった。
今回の大震災後も、同じであった。
「レベル7」認定も、民主党体質の帰結である。
「レベル7」の発表は、反米/反米軍を標榜していた民主党の豹変である。
アメリカは、どうも、この福島原発事故を「世界最悪」にしたがっていて、民主党政権はそれに答えたのだ。
なんで、アメリカが、そのような指向を抱いたのかと考えるに、
広島・長崎への原爆投下の罪悪感を、原爆を落とされた日本の「史上最悪の原発事故」に転嫁させようとしているような気がしてならない。
アメリカは、<トモダチ・オペレーション>に代表出来るような善なる民族でもあるが、同時に、倣岸不遜な目論見も腹黒さとして内に秘めている。
昨日、<原発事故収束の工程表>が東京電力によって発表されたが、この<工程表>、現実的には実現がかなり難しい、やっつけで記された内容のようだ。
何故に、発表されたのか?
菅直人の強硬な要望だそうだ。
では、何故に、菅直人は要望したのか?
アメリカ政府に、原発事故収束への<ロードマップ>を示したかったからだと言う。
それまでの、菅の反米/反米軍の思想は、今回の大震災での彼の国の献身を間近にし、変わったのである。
それはいい。
・・・いい、が、菅直人は、自分の地位保全も、アメリカに頼るようになってしまった!
◇
これは、昨日の産経新聞の<産経抄>である。
私の気持ちを倍化し代弁してくれている。
「そうなんだよ、私は、このような表現を使って言いたかったんだよ!」と思った。
<人類が経験した大パニックのひとつにハレー彗星(すいせい)の接近がある。1910(明治43)年5月に近づくことが明らかにされると、「地球が尾っぽのガスに巻き込まれ、生物は絶滅する」といったウワサが世界中に流れた。その瞬間大爆発が起きるという説も流れた。
▼このため世界中が大騒ぎとなった。日本では桶(おけ)の水に顔をつけ、しばらくの間息を止める訓練が行われた。彗星よけの強飯(こわめし)を売り出してもうけた、というふざけた話もあったらしい。西欧では密閉された地下室に逃げ込む者や自殺者まで出た。
▼天文学者による正確な軌道計算もないまま「接近」説が発達しつつあったマスコミに乗り、世界に流れた。中途半端な情報がパニックを生む典型的な例となった。言うまでもなく彗星は何の害ももたらさないまま、はるか上空を宇宙の彼方(かなた)へ去っていったのだ。
▼福島第1原発事故をめぐる「パニック」は落ち着きを取り戻しつつある。来日したロシアの調査チームは「東京の放射線値はモスクワの平均値より低い」という結果を得たそうだ。東京から西の方へ「疎開」した人たちも帰京を始めているようだ。
▼だが千葉では福島県から避難してきた小学生兄弟が「放射線がうつる」とからかわれ、転入をあきらめたという。根も葉もない風評被害はまだやまない。人間もこれだけパニックを経験したのだから、もう少し情報の真贋(しんがん)を見分ける能力を身につけていい気がする。
▼角川書店『OUR TIMES 20世紀』によれば「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」紙はこう書いたそうだ。「彗星は来た。去った。…わが地球は悪くもならなければよくもならず、これまでのところ賢くもなっていない」>
見事なコラムである。
私が言いたいのは、<千葉では福島県から避難してきた小学生兄弟が「放射線がうつる」とからかわれ、転入をあきらめた>と言う一文に「けしからん」と思った貴方自身が、同じ穴のムジナ、
これまで散々「放射能ヒステリー」となって、福島の人々をからかっている(た)んだぜ! と言うことだ。
私が延々と言っていることは、反原発でもなく原発推進でもない、ただ、今回の原発事故での「数値」を、自分なりにちゃんと考えてみてくれよ、である。
そしたら、何ら恐れることはないことが分かるはずなのである。
今日の新聞では、福島原発の事故で住むところを追われた方が、「こんな村が一つ消えたからと言って、気にしてくれる人はいない・・・」などと語っていたが、
そんなことは断じてない。
幾つもの地域共同体が、ただの「(日本国民の)糞バカなヒステリー」で抹消されようとしているのである。
私は、ナチスのユダヤ人虐殺にも似た「最も恐ろしい状況」だと思っています。
絶対に許せませんよ、許しませんよ、そんなことは。
ずーっと言い続けてやります。
(2011/04/18)