☆短信で書いておきますね^^
◇
『津軽百年食堂』
悪い作品ではないが、ちょいと大森一樹監督の限界が見えてしまった気がする。
話が凄まじく散文的な予定調和なのである。
記号の集積のように見えた。
なんちゅうか、バッハの曲、対位法に則った、次の音階が手に取るように分かる話の運びであった。
・・・弘前で百年続く蕎麦屋の息子が、東京でバイト生活を続けていて、
ひょんなことから、弘前出身のカメラマン助手の女の子と知り合う。
かたや、弘前では、就職活動に失敗したからと言って家業を継ごうとした息子を拒絶した父親が、頑固に食堂を続けていた。
そして、更に、百年前の弘前で食堂を営業していた創業者の苦難と恋が、現在と交互にカットバックされる。
主人公は、父親の交通事故に伴い、その間の食堂の助っ人の為に帰郷する。
おって、師匠のカメラマンと不倫関係にあったヒロインも、関係を改め帰郷する。
弘前の町並みを背景に、主人公らは、故郷の生活の良さを想う・・・。
そんな感じの物語だ。
主人公は幼馴染の女に会い、東京で話題になったかつての親友の話をすると、その女は「私は、あの人よりも、君に夢中だったな」などと言われるのだが、その親友の家に行くと、その女が暮らしていたりしている。
このような捻った展開も、予定調和の域を出ない。
また、この物語は、物語の起伏で、必ず、登場人物が倒れる。
父親、ヒロインの愛人、おばあちゃん、親友・・・。
それはもう、偶然を通り越して様式美と言えよう^^
しかし、過去パートは、ベタな展開なれど、ベタであることが、100年前の時代を代表できていて、ちょいと良かった。
主演と、過去パートの食堂創業者を演じた<オリエンタルラジオ>の二人は無難な演技で、
若者に人気だった二人の、藤森慎吾の顔のバランス上大き過ぎるホクロと、中田敦彦の素朴でやばい目つきが、非常に東北にマッチしていることが分かった^^
食堂の目玉は<津軽ソバ>なのだが、見た目粗野なビジュアルのものが、鑑賞後、無性に食べたくなるので、この作品は成功なのだろう^^
PS.主人公がバイトしていた結婚式場や催し物場、クライマックスの桜祭りなどで、かなり可愛い美幼女が配されているのは良かった^^
◇
『ガリバー旅行記』
3Dはたるいので、2Dで観た。
上記の作品の感想と似てしまうのだが、特撮技術の向上以外になんの斬新さもない作品だった。
話が凄まじく散文的な予定調和なのである。
記号の集積のように見えた。
なんちゅうか、バッハの曲、対位法に則った、次の音階が手に取るように分かる話の運びであった。
これは、皆も知っている『ガリバー旅行記』を現代風にアレンジしたということを差っ引いてもマイナス点となる安易さについての観点を言う。
確かに、リリパット国でのガリバーと小人・お城の対比などは優れた映像技術であったが、それはあくまでも添え物、物語が面白くてこそのモノダネだ。
一時間半弱の短い物語だが、私は、何とも退屈な気分にさせられた。
結構、定番で感動もさせられる「成長物語」の側面もあるが、尺が短い故にグッとくるものもない。
子供だったら、小人の国でのビジュアルだけで楽しいのだろうな。
ただ、冒頭のガリバーの実社会での生活描写が非常に長く、「小人の国に行く作品上の時間はあるのかよ」とヒヤヒヤさせられ、楽しかった。
それが、作り手の思惑ならすごい・・・、なんてことがあるわけないだろッッ!!^^;
主演のジャック・ブラックも、誰かイケメンと組ませたりすると、その魅力が倍増するが、単体で主役として出てくると、どうにも、そのブサイクな外見とブサイクな生活が、見ている私をやるせなくさせる。
おまけ的なエピソードの巨人の国での、お姫様の格好をさせられたジャック・ブラックは、面白いと言うよりも気持ち悪かった^^;
見ても、良くも悪くもなく、なんら、私の人生に影響を与えてくるものではなかった・・・。
◇
では、『GANTZ PERFECT ANSWER』をレイトショーで見てきますね^^
(2011/04/23)
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『津軽百年食堂』
悪い作品ではないが、ちょいと大森一樹監督の限界が見えてしまった気がする。
話が凄まじく散文的な予定調和なのである。
記号の集積のように見えた。
なんちゅうか、バッハの曲、対位法に則った、次の音階が手に取るように分かる話の運びであった。
・・・弘前で百年続く蕎麦屋の息子が、東京でバイト生活を続けていて、
ひょんなことから、弘前出身のカメラマン助手の女の子と知り合う。
かたや、弘前では、就職活動に失敗したからと言って家業を継ごうとした息子を拒絶した父親が、頑固に食堂を続けていた。
そして、更に、百年前の弘前で食堂を営業していた創業者の苦難と恋が、現在と交互にカットバックされる。
主人公は、父親の交通事故に伴い、その間の食堂の助っ人の為に帰郷する。
おって、師匠のカメラマンと不倫関係にあったヒロインも、関係を改め帰郷する。
弘前の町並みを背景に、主人公らは、故郷の生活の良さを想う・・・。
そんな感じの物語だ。
主人公は幼馴染の女に会い、東京で話題になったかつての親友の話をすると、その女は「私は、あの人よりも、君に夢中だったな」などと言われるのだが、その親友の家に行くと、その女が暮らしていたりしている。
このような捻った展開も、予定調和の域を出ない。
また、この物語は、物語の起伏で、必ず、登場人物が倒れる。
父親、ヒロインの愛人、おばあちゃん、親友・・・。
それはもう、偶然を通り越して様式美と言えよう^^
しかし、過去パートは、ベタな展開なれど、ベタであることが、100年前の時代を代表できていて、ちょいと良かった。
主演と、過去パートの食堂創業者を演じた<オリエンタルラジオ>の二人は無難な演技で、
若者に人気だった二人の、藤森慎吾の顔のバランス上大き過ぎるホクロと、中田敦彦の素朴でやばい目つきが、非常に東北にマッチしていることが分かった^^
食堂の目玉は<津軽ソバ>なのだが、見た目粗野なビジュアルのものが、鑑賞後、無性に食べたくなるので、この作品は成功なのだろう^^
PS.主人公がバイトしていた結婚式場や催し物場、クライマックスの桜祭りなどで、かなり可愛い美幼女が配されているのは良かった^^
◇
『ガリバー旅行記』
3Dはたるいので、2Dで観た。
上記の作品の感想と似てしまうのだが、特撮技術の向上以外になんの斬新さもない作品だった。
話が凄まじく散文的な予定調和なのである。
記号の集積のように見えた。
なんちゅうか、バッハの曲、対位法に則った、次の音階が手に取るように分かる話の運びであった。
これは、皆も知っている『ガリバー旅行記』を現代風にアレンジしたということを差っ引いてもマイナス点となる安易さについての観点を言う。
確かに、リリパット国でのガリバーと小人・お城の対比などは優れた映像技術であったが、それはあくまでも添え物、物語が面白くてこそのモノダネだ。
一時間半弱の短い物語だが、私は、何とも退屈な気分にさせられた。
結構、定番で感動もさせられる「成長物語」の側面もあるが、尺が短い故にグッとくるものもない。
子供だったら、小人の国でのビジュアルだけで楽しいのだろうな。
ただ、冒頭のガリバーの実社会での生活描写が非常に長く、「小人の国に行く作品上の時間はあるのかよ」とヒヤヒヤさせられ、楽しかった。
それが、作り手の思惑ならすごい・・・、なんてことがあるわけないだろッッ!!^^;
主演のジャック・ブラックも、誰かイケメンと組ませたりすると、その魅力が倍増するが、単体で主役として出てくると、どうにも、そのブサイクな外見とブサイクな生活が、見ている私をやるせなくさせる。
おまけ的なエピソードの巨人の国での、お姫様の格好をさせられたジャック・ブラックは、面白いと言うよりも気持ち悪かった^^;
見ても、良くも悪くもなく、なんら、私の人生に影響を与えてくるものではなかった・・・。
◇
では、『GANTZ PERFECT ANSWER』をレイトショーで見てきますね^^
(2011/04/23)