☆昨日のエントリーで引用した産経新聞一面と同内容が、読売新聞サイトに出ていた。
こちらの方が詳しい点もある。
《福島ナンバー拒否、教室で陰口…風評被害に苦悩 (2011/04/21))》
<東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故で、福島県から県外へ避難してきた住民らが、心ない仕打ちを受けるケースが相次いでいる。
長期にわたる避難生活を強いられている被災者が「人への風評被害」にも苦しめられる事態に、識者は「科学的に全く根拠のない風評被害だ」と冷静な対応を求めている。
「福島県から来たことを隠しますか」。福島県南相馬市の男子児童は千葉県内の小学校への転入手続きで、教師からこう聞かれた。母親は意味がよく分からずに「隠さなくていい」と答えた。男児の席は教卓の前で左右は空席になっていた。
日本弁護士連合会によると、母親は弁護士に相談し、「原発事故による一時転入なので学校に改善を求めると子供が居づらくなる」と話したという。
南相馬市から群馬県へ避難した小学生の女子児童は、「福島県から来た」とクラスの子供から避けられたり、陰口を言われたりして不登校になった。
千葉県船橋市教委は、南相馬市から来た小学生の兄弟が嫌がらせを受けたとする連絡があり、「子供たちに避難者の気持ちを考えるよう指導するように」と小中学校に通知を出した。
福島県いわき市の運送会社は、「放射能の問題があるので、いわきナンバーで来ないでほしい」という取引先の依頼を断れず、東京都や埼玉県でトラックを借り、荷物を積み替えている。社長(61)は「取引先から『いわき』ナンバーで来るなと言われたら従わざるを得ない。何とも理不尽だ」とため息をつく。
福島県田村市に工場を持つ埼玉県の会社は、福島ナンバーの車に乗った社員が首都圏のガソリンスタンドなどで利用を拒否され、埼玉県内ナンバーを使うよう指示した。 >
・・・醜い日本人の姿を垣間見せられる限りだ。
だが、その、加害者側の言動は、醜いだけでなく、各所で、家族を守る為、従業員を守る為の、狭くもあるが、けな気な行為とも言える。
問題なのは、その「守る」行為が、物理的な生命の危機からの「守る」行為ではなく、
風評の、精神的な被害から自分らを守る為に起こす行動であることなんだよね。
・・・だけどさ、同じ日本の同胞じゃないか!
教師も社長も、父親も、市井の人々も、そこでこそ、大きな正義を見せなくちゃならない。
私なんか、金はないけど、筋だけは通すぞ。
いや、筋を通してきたから、金が残ってないのか・・・。
・・・精神的な被害を打ち消すのは、日本全体を包括する政府からの言葉しかないだろう。
ただちに、菅直人は、風評被害者の名誉回復の声明を発表すべきだ。
今、それが一番重要な課題だ。
この問題での死者の増大は、日本を精神的に立ち直れなくしてしまうぞ。
ああ、声明(言葉)だけではダメだ。
菅直人は動かなくてはならない。
福島第一原発の30キロ圏内に行って、ゆっくりと寛いできて欲しい。
その一発で、首相として、政治家として、落ち込み続けた支持率も、逆転の現象が起きよう。
何故ならば、それで数百万人の福島近在の国民と、一億数千万人の日本国民がホッとするからだ。
それが、政治家の本懐でしょうよ。
・・・と、ここまで書いて思ったのだが、菅直人は、震災翌日の早朝に、福島第一原発の視察に行ってるんだよね。
しかも、一番に放射能が立ち上っていく先の「上空」をヘリで飛んでいたのである。
震災翌日の時点では、水蒸気爆発が起こっていないので、放射能はほとんどなかったのか?
と、ともあれ、だ、誰か! 菅の身体を計測しろぉぉおおッ!!!
◇
今朝の<産経抄>も名文であった。
<「ありがとう」と感謝の気持ちで水を冷凍庫に入れると美しい形の結晶になり、相手を罵倒しながらだとふぞろいになる。こんな「水からの伝言」をテーマにした道徳教育が一部の公立小学校で行われ、かつて話題になった。
▼天体物理学者の池内了さんは「ウソ」と断じていた。科学の時代といわれながら、超能力や怪しい健康食品など、同じような多くの非合理がまかり通る現代社会に、警鐘を鳴らしている(『疑似科学入門』岩波新書)。
▼茨城県つくば市の職員が、福島県からの転入者に対して、放射線検査を受けた証明書の提示を求めていたことがわかった。すでに福島県民が旅館やホテルの予約を断られた例が報告されている。避難先の学校に通う子供に「放射能が付いている」とはやしたてるいじめなど言語道断だ。
▼福島第1原発周辺で被災した人々に対する、重大な人権問題といえる。前に書いたように、日本人の異常なまでの健康への関心と、「自分と家族さえよければ」の気分が背景にある。
▼加えて、学園都市つくば市で起きたという事実にも注目したい。人口に占める科学者の割合がおそらく日本一高い市の職員でさえ、今の状況で「避難した人から別の人が被曝(ひばく)する」という非合理に気がつかなかった。そもそも、健康に被害が出るほどの被曝は確認されていないのだ。
▼「冷静に」との政府の呼びかけは信用を失っている。ならば科学者の発信に期待するしかない。それを受けてわれわれ一人一人が、池内さんのいう「正しく疑う心」を養っていきたい。放射線をめぐって、日本人が右往左往を続けている限り、海外での風評被害は収まるまい。科学立国の看板が泣こうというものだ。>
私が、何で、執拗に、この<放射能ヒステリー>問題に注目し続けているかと言うと、
この問題は、理系ではなく、人間の心理の歪みが生んだ文学的な問題だと考えているからだ。
個々の人間の心の歪みが相互作用し、倍化…、<ハイパー・集団ヒステリー>と化してしまっているのが実状だ。
しかし、私が、それを解き明かすにあたって基本においているのは、科学の結果としての「数値(放射線量)」である。
それを蔑ろにしたとき、私の言葉は妄想でしかなかっただろう。
>>「冷静に」との政府の呼びかけは信用を失っている。ならば科学者の発信に期待するしかない。
これには同意できない、
やはり、政治家の発言力こそ、最大の影響力である。
科学者の言葉は、あくまでも「裏打ち」にしかならない。
・・・実は、超最大の影響力は、日本においては陛下にあると思うのだが、それを願うには、多くの障害があり過ぎて、非常に実現の難しいことである。
◇
アメリカは、この原発事故に対しては非常に厳しい発言を日本に向けてきている。
《積算被ばく線量予測図公表 米エネルギー省 (2011/04/20)》
<米エネルギー省は19日までに、福島第1原発の周辺地域に1年間とどまった場合の被ばく線量の予測図を発表した。
原発から北西方向に40~50キロにわたり、1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超える恐れがある地域が広がっている。航空機を使った観測データに基づくもので、人が屋内にいても被ばく量は減少しないと仮定して計算したとしている。
日本政府は、積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある地域を「計画的避難区域」に指定することを決めている。(共同)>
「1年間の積算線量が20ミリシーベルト」をどう捉えるか、だね。
で、この発表に代表されるようなアメリカの強硬姿勢の源はどこにあるのか?
一フランス人は、こんな感想を記している。
《原発報道「とくに米メディアは過剰、事実誤認も」 (サーチナ 2011/04/20)》
<日本在住のフランス人のブログ「Neoamusementleblog」では、海外メディアの報道のあり方に疑問を抱いている。筆者は3月14日朝の米ニュースメディアフォックス・ニュース・ネットワークの報道内容を紹介している。
この報道で使用された日本地図には、日本の地名や原子力発電所の位置などが記されている。しかし被災地である仙台は、九州南部の鹿児島県のあたりを指している。さらに東京の位置には「SHIBUYA EGGMAN(渋谷エッグマン)」と記されている。実際にはこれはライブハウスの名称で、原子力発電所としての機能はまったく持っていないと皮肉をこめて批判している。
特にこの報道は、日本の震災や原発事故に関する誤認を象徴していたが、実際はこのほかにも海外では誤った報道が多く見られたとつづっている。
また、海外メディアは誤った内容で報道を繰り返しながら、震災後の被災地の様子についてはほとんど報じてこなかったという。日本ではNHKが、震災者の様子として懐中電灯を片手に自転車で妻を捜す男性の姿や、避難所で再会した母子が抱き合って喜ぶ姿を伝え、人間の喜びや悲しみといった人道的な報道をしていたが、米国メディアはセンセーショナルの面だけを報道していたと指摘している。(編集担当:山下千名美・山口幸治)>
ちょっと弱い引用でスマン!
私は、原発事故に対しての、アメリカの強硬な態度の意図と言うか、理由が知りたいので、どなたか教えて下さい^^
ただ、アメリカにおいても、政府とメディアの相互作用のエスカレートが存在していると言うのはわかる。
◇
・・・なお、私、20年ほど前、とあるバンドのライブで、そのバンドのマネージャーをやっていた友人の頼みで、<渋谷エッグマン>にて受付をしたことがあったんだけど、客が全く来なかった。
で、結果、そのバンドは、<渋谷エッグマン>を出入り禁止になってしまった。
私はライブの受付など初めての経験だったので、ちょっと楽しかった^^
◇
私は今、『民間防衛(原書房)』を読み返しています^^
(2011/04/21)
こちらの方が詳しい点もある。
《福島ナンバー拒否、教室で陰口…風評被害に苦悩 (2011/04/21))》
<東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故で、福島県から県外へ避難してきた住民らが、心ない仕打ちを受けるケースが相次いでいる。
長期にわたる避難生活を強いられている被災者が「人への風評被害」にも苦しめられる事態に、識者は「科学的に全く根拠のない風評被害だ」と冷静な対応を求めている。
「福島県から来たことを隠しますか」。福島県南相馬市の男子児童は千葉県内の小学校への転入手続きで、教師からこう聞かれた。母親は意味がよく分からずに「隠さなくていい」と答えた。男児の席は教卓の前で左右は空席になっていた。
日本弁護士連合会によると、母親は弁護士に相談し、「原発事故による一時転入なので学校に改善を求めると子供が居づらくなる」と話したという。
南相馬市から群馬県へ避難した小学生の女子児童は、「福島県から来た」とクラスの子供から避けられたり、陰口を言われたりして不登校になった。
千葉県船橋市教委は、南相馬市から来た小学生の兄弟が嫌がらせを受けたとする連絡があり、「子供たちに避難者の気持ちを考えるよう指導するように」と小中学校に通知を出した。
福島県いわき市の運送会社は、「放射能の問題があるので、いわきナンバーで来ないでほしい」という取引先の依頼を断れず、東京都や埼玉県でトラックを借り、荷物を積み替えている。社長(61)は「取引先から『いわき』ナンバーで来るなと言われたら従わざるを得ない。何とも理不尽だ」とため息をつく。
福島県田村市に工場を持つ埼玉県の会社は、福島ナンバーの車に乗った社員が首都圏のガソリンスタンドなどで利用を拒否され、埼玉県内ナンバーを使うよう指示した。 >
・・・醜い日本人の姿を垣間見せられる限りだ。
だが、その、加害者側の言動は、醜いだけでなく、各所で、家族を守る為、従業員を守る為の、狭くもあるが、けな気な行為とも言える。
問題なのは、その「守る」行為が、物理的な生命の危機からの「守る」行為ではなく、
風評の、精神的な被害から自分らを守る為に起こす行動であることなんだよね。
・・・だけどさ、同じ日本の同胞じゃないか!
教師も社長も、父親も、市井の人々も、そこでこそ、大きな正義を見せなくちゃならない。
私なんか、金はないけど、筋だけは通すぞ。
いや、筋を通してきたから、金が残ってないのか・・・。
・・・精神的な被害を打ち消すのは、日本全体を包括する政府からの言葉しかないだろう。
ただちに、菅直人は、風評被害者の名誉回復の声明を発表すべきだ。
今、それが一番重要な課題だ。
この問題での死者の増大は、日本を精神的に立ち直れなくしてしまうぞ。
ああ、声明(言葉)だけではダメだ。
菅直人は動かなくてはならない。
福島第一原発の30キロ圏内に行って、ゆっくりと寛いできて欲しい。
その一発で、首相として、政治家として、落ち込み続けた支持率も、逆転の現象が起きよう。
何故ならば、それで数百万人の福島近在の国民と、一億数千万人の日本国民がホッとするからだ。
それが、政治家の本懐でしょうよ。
・・・と、ここまで書いて思ったのだが、菅直人は、震災翌日の早朝に、福島第一原発の視察に行ってるんだよね。
しかも、一番に放射能が立ち上っていく先の「上空」をヘリで飛んでいたのである。
震災翌日の時点では、水蒸気爆発が起こっていないので、放射能はほとんどなかったのか?
と、ともあれ、だ、誰か! 菅の身体を計測しろぉぉおおッ!!!
◇
今朝の<産経抄>も名文であった。
<「ありがとう」と感謝の気持ちで水を冷凍庫に入れると美しい形の結晶になり、相手を罵倒しながらだとふぞろいになる。こんな「水からの伝言」をテーマにした道徳教育が一部の公立小学校で行われ、かつて話題になった。
▼天体物理学者の池内了さんは「ウソ」と断じていた。科学の時代といわれながら、超能力や怪しい健康食品など、同じような多くの非合理がまかり通る現代社会に、警鐘を鳴らしている(『疑似科学入門』岩波新書)。
▼茨城県つくば市の職員が、福島県からの転入者に対して、放射線検査を受けた証明書の提示を求めていたことがわかった。すでに福島県民が旅館やホテルの予約を断られた例が報告されている。避難先の学校に通う子供に「放射能が付いている」とはやしたてるいじめなど言語道断だ。
▼福島第1原発周辺で被災した人々に対する、重大な人権問題といえる。前に書いたように、日本人の異常なまでの健康への関心と、「自分と家族さえよければ」の気分が背景にある。
▼加えて、学園都市つくば市で起きたという事実にも注目したい。人口に占める科学者の割合がおそらく日本一高い市の職員でさえ、今の状況で「避難した人から別の人が被曝(ひばく)する」という非合理に気がつかなかった。そもそも、健康に被害が出るほどの被曝は確認されていないのだ。
▼「冷静に」との政府の呼びかけは信用を失っている。ならば科学者の発信に期待するしかない。それを受けてわれわれ一人一人が、池内さんのいう「正しく疑う心」を養っていきたい。放射線をめぐって、日本人が右往左往を続けている限り、海外での風評被害は収まるまい。科学立国の看板が泣こうというものだ。>
私が、何で、執拗に、この<放射能ヒステリー>問題に注目し続けているかと言うと、
この問題は、理系ではなく、人間の心理の歪みが生んだ文学的な問題だと考えているからだ。
個々の人間の心の歪みが相互作用し、倍化…、<ハイパー・集団ヒステリー>と化してしまっているのが実状だ。
しかし、私が、それを解き明かすにあたって基本においているのは、科学の結果としての「数値(放射線量)」である。
それを蔑ろにしたとき、私の言葉は妄想でしかなかっただろう。
>>「冷静に」との政府の呼びかけは信用を失っている。ならば科学者の発信に期待するしかない。
これには同意できない、
やはり、政治家の発言力こそ、最大の影響力である。
科学者の言葉は、あくまでも「裏打ち」にしかならない。
・・・実は、超最大の影響力は、日本においては陛下にあると思うのだが、それを願うには、多くの障害があり過ぎて、非常に実現の難しいことである。
◇
アメリカは、この原発事故に対しては非常に厳しい発言を日本に向けてきている。
《積算被ばく線量予測図公表 米エネルギー省 (2011/04/20)》
<米エネルギー省は19日までに、福島第1原発の周辺地域に1年間とどまった場合の被ばく線量の予測図を発表した。
原発から北西方向に40~50キロにわたり、1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超える恐れがある地域が広がっている。航空機を使った観測データに基づくもので、人が屋内にいても被ばく量は減少しないと仮定して計算したとしている。
日本政府は、積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある地域を「計画的避難区域」に指定することを決めている。(共同)>
「1年間の積算線量が20ミリシーベルト」をどう捉えるか、だね。
で、この発表に代表されるようなアメリカの強硬姿勢の源はどこにあるのか?
一フランス人は、こんな感想を記している。
《原発報道「とくに米メディアは過剰、事実誤認も」 (サーチナ 2011/04/20)》
<日本在住のフランス人のブログ「Neoamusementleblog」では、海外メディアの報道のあり方に疑問を抱いている。筆者は3月14日朝の米ニュースメディアフォックス・ニュース・ネットワークの報道内容を紹介している。
この報道で使用された日本地図には、日本の地名や原子力発電所の位置などが記されている。しかし被災地である仙台は、九州南部の鹿児島県のあたりを指している。さらに東京の位置には「SHIBUYA EGGMAN(渋谷エッグマン)」と記されている。実際にはこれはライブハウスの名称で、原子力発電所としての機能はまったく持っていないと皮肉をこめて批判している。
特にこの報道は、日本の震災や原発事故に関する誤認を象徴していたが、実際はこのほかにも海外では誤った報道が多く見られたとつづっている。
また、海外メディアは誤った内容で報道を繰り返しながら、震災後の被災地の様子についてはほとんど報じてこなかったという。日本ではNHKが、震災者の様子として懐中電灯を片手に自転車で妻を捜す男性の姿や、避難所で再会した母子が抱き合って喜ぶ姿を伝え、人間の喜びや悲しみといった人道的な報道をしていたが、米国メディアはセンセーショナルの面だけを報道していたと指摘している。(編集担当:山下千名美・山口幸治)>
ちょっと弱い引用でスマン!
私は、原発事故に対しての、アメリカの強硬な態度の意図と言うか、理由が知りたいので、どなたか教えて下さい^^
ただ、アメリカにおいても、政府とメディアの相互作用のエスカレートが存在していると言うのはわかる。
◇
・・・なお、私、20年ほど前、とあるバンドのライブで、そのバンドのマネージャーをやっていた友人の頼みで、<渋谷エッグマン>にて受付をしたことがあったんだけど、客が全く来なかった。
で、結果、そのバンドは、<渋谷エッグマン>を出入り禁止になってしまった。
私はライブの受付など初めての経験だったので、ちょっと楽しかった^^
◇
私は今、『民間防衛(原書房)』を読み返しています^^
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原書房 |
(2011/04/21)