あぁ、勘違い。

「知事、知事」とマスコミがちょっと持ち上げると、人は自分には力も人気もあると勘違いするもののようです。ニュースのヘッドラインしか見ていないので正確なことはわかりませんが、九州の某知事は「自分が衆議院選挙に出たら、自民党は負けない」とのたまったそうですね。思わずはぁ？と思ってしまいました。彼は自分にどのくらいの人気と実力があると思っているのでしょうか。知事を1期全うした訳でも何でもなく、ただ、昔タレントだったからという理由だけでTVからお呼びがかかっているだけなんじゃないかなぁと思います。バラエティ番組にホイホイ出る知事なんてそんなにいないから、物珍しさも手伝って重宝がられてるだけなんじゃないの？と根性のひねくれたワタクシなどは思ってしまいます。知事として何をやっているのかは皆目分かりませんが、東京も大阪もタレント知事のほうが下々は仕事がやり易かったと聞きます。

今の石原都知事はまた別でしょうが、前の青島都知事が自分の意思でやったのは都市博を中止したということだけで、あとは官僚の言うなりだったとか。大阪の横山ノック府知事も内情は似たようなものだったのではないでしょうか。そのお二人でさえ、TVなどのマスコミへの露出は極力控えておられたわけで、本来、知事というのはそういうものなのではないかと。それを1期もやらずに国政になどというのは、彼を選んでくれた県民への裏切り行為になるんじゃないでしょうか。確かに、彼がマスコミへ露出することによって県産品が一躍有名になったりして、ある程度のPR効果はあったのだとは思います。が、知事の仕事はそんな華やかなものばかりではないはずで、地道にやるべきことはそれこそ山積していると思うのです。あまり勘違いというか思い上がった言動をしていると、いつの間にか、味方だと思っていたマスコミに叩かれる羽目にもなりかねない。それも計算の上でやっているんですかね。

担ごうとする自民党もやることなすこと後手に回り、お坊ちゃま首相の言動はブレまくっているわけで。何だか、溺れるものは藁をも縋るの図に見えて仕方ない。かといって、今こそ政権交代をと意気込んでいるはずの民主党の代表も献金問題で雲行きが怪しい。そうこうしているうちに、金さんちがまたミサイルを発射したとのこと。こんなに政治家センセイが頼りない日本国は、内実はともかく外見上は金さんを頂点とする完全ピラミッドのお国から見ると、お笑い種のように映っているのかもしれませんね。明日は都議選の告示のようですが、普段はわりと真面目に選挙に行くワタクシでも、今回は、衆議院選も含めてどこの候補者にも入れたいと思わない。せめてもの抵抗の意思として白票でも入れてこようかと思ってしまいます。ともあれ、某知事がもし衆議院選に転進しても、今の自民党の救世主になるとは全く思えない。せめて県政4年間を全うしないと、誰からも信用してもらえなくなると思うのですが、いかがでしょう。