雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

団塊の世代。

2009-07-12 15:13:03 | …and so on
ビートたけしという人はやっぱり人間味のある人なんだなぁと思いました。昨今マスコミをにぎわせ続けているかつての弟子と食事をして、現状を冷静に分析してみせて、宮崎に帰れといったらしい。宮崎県民に謝れと。たぶん、某党選挙対策本部長を含む有象無象の取り巻きなどとしか話をしなくなり、世情の冷ややかな反応を冷静に判断できなくなってしまった不肖の弟子に対して、ブレーキがかけられるのはのは自分しかいないと判断したということなのでしょう。自分とは違う世界に行ってしまった弟子なのだから、見て見ぬ振りをすることもできたのだとは思いますが、ビートたけしには不肖の弟子の末路が見えたのかもしれません。だから、あえて苦言を呈した。カッコいい大人の投票をすれば、かなりの確率で1位になるたけしさんですが、今回のことを見てても、やっぱりカッコいいと思います。正面切ってマスコミで発言しても良かったのに、食事をしながら弟子に言ってきかせることができるのは、本当の大人なんだなぁと。

不肖の弟子も師匠の言うことはかなり堪えたらしく、それまで国政への色気タラタラの発言ばかりしていたのに、翌日にはかなりトーンダウンした発言になったとのこと。マスコミ各社の世論調査の結果を見ても、彼が国政に出ることを評価しない人が7割近かったらしいので、そういう意味では、まだこの国にも物事を冷静に見ることができる人は多いんだなぁと思った次第。彼自身に対する評価は置いておくとしても、某自民党は国会議員全員で首を洗って待っていたほうがいいのでは?と思ってしまいます。ビートたけしという人も村上春樹や橋本治と同じ団塊の世代の人ですが、個人的には団塊の世代の人ってカッコいいよなぁと思ってしまいます。もちろん、大多数はただのおぢさんになってしまっているのだとは思いますが、各界のオピニオン・リーダー的な人々は団塊の世代が多いですよね。団塊の世代が通ったあとには草も生えないといわれるし、ワタクシたちの世代などは、まさに草も生えない世代ではあるのです。それだけ、団塊世代のエネルギーがすごいということになるのでしょうが。

某知事も年齢的にはワタクシなどよりはちょっと上ですが、草も生えない世代ではある。要するに、お子ちゃまの頃に右肩上がりの高度経済成長期だったために、物質的にはかなり恵まれた育ち方はしたけれど、精神的にはひ弱だし、人のおだてにも弱いんだと思う。ワタクシが学生だった頃は、すでに政治運動なんて何それ?ダサい!みたいな雰囲気でしたからね。自分たちの手で世界を変えようなどとは思ったこともない。それよりもサークルや合コンの方が忙しかったし、楽しかった。で、社会人になった頃はバブル絶頂期で、ワタクシ及びその周囲も何となくカイシャに入ることができてしまった。なので、就職氷河期の激戦を潜り抜けてきた後輩の皆さまと比べると、いろんな意味で明らかにヌルいのです。団塊世代の皆さまから見てもヌルいだろうし、後輩の皆さまにも馬鹿にされているのは分かってはいるんですけどね。ちなみに、ワタクシの個人的な目標はビートたけしだったりするのですが、道程は前途多難なまま朽ち果てていく気がしております。