雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

屋台骨。

2009-07-21 20:32:46 | …and so on
東京は、夕方から久しぶりに雨が降り出しました。西日本ではかなりの豪雨になっているようですね。梅雨が明けたのは関東地方だけで、他のところは梅雨末期の大雨になっているところもあるようです。今日から学生の皆さまは本格的に夏休みに入っていると思われるのですが、その割には朝の電車はそれほど空いていなかったので、ちょっとがっかりしました。それに部活なのか補習なのかは謎ですが、高校生と思しき面々が結構電車に乗っていたし。同僚から聞いたところによると、最近の小学校は2学期制を採っていて、夏休み前に通知表を持って帰ってこないらしいですね。通知表自体もワタクシがご幼少の頃は5段階評価でしたが、うちの8つ下の弟が小学生になった頃には、すでに3段階評価になっていて全く通知表らしくないなぁと思ったものです。なので、最近の通知表はもっと変貌しているのかもしれません。

「ゆとり教育」なるものが明らかに失敗に終わり、その影響をもろに蒙った世代は本当に基本的な国語や算数が分からないまま大人になってしまうらしい。ワタクシは、悪名高き共通一次試験の3年目に大学入試を受けましたが、ワタクシが通っていたろくでもない高校の先生の言葉で唯一納得できたものがあります。それは「国(この場合は当時の文部省)が一旦制度を作ってしまえば、どんなに欠陥があろうとも無くなることはない」というもので、だから5教科7科目はどれも手を抜くんじゃないと続くわけです。高校の数Ⅰ(今はこういう言い方はしないらしいですが)で挫折して、高校の先生に白眼視されながら高2の頃にはすでに国公立を諦めたワタクシ。田舎の高校では国公立に合格することが全てで、私学を受けるなどというのは、たとえそれが早稲田・慶応クラスだったとしても問題外の外に置いてきぼりなのですよ。ワタクシなども完全に落ちこぼれ扱いで、高3の頃には自分ひとり別メニューで受験勉強をする羽目になってしまったものです。

「6大学(もちろん東大は除く)か関関同立のどこかには拾ってもらえるだろう」とか言われたっきり、担任の先生にも全く無視され続けた悲しい過去を持つワタクシとしては、共通一次にはいい思い出がないのです。でも、当時の先生の予言どおり、センター試験と名前を変えつつも制度自体はしぶとく生き残っていますよね。これこそ日本の官僚のしぶとさだと思うのですが。制度がなくなれば予算も人も剥ぎ取られてしまうわけで、官僚と名前のつく人々は自分の既得権益は絶対に手放さない。だから、どーでもいい政治家センセイたちが離合集散、呉越同舟を繰り返しても、良くも悪くも日本国の屋台骨はびくともしないわけで。仕事でバタバタしている間に衆議院が解散してしまったようですが、ネットによると、外務省などはすでに民主党シフトの人事異動を始めているらしい。やっぱり官僚ってしたたかじゃないと生き抜いていけないわけで、そーゆー意味では変わり身の早さにもミョーに感心してしまいます。政治家センセイ方も、もうちょっとうまく立ち回れないと、本当に国民に見放されてしまうんじゃないでしょうか。何だかんだ言っても、やっぱりこの国は官僚が動かしているんですよね。

ユニクロ。

2009-07-20 15:34:28 | …and so on
3連休が終わってしまいます。始まる前は本当に心待ちにしているのですが、いざ始まってしまうと、ボケーっとしているうちに3日なんてあっという間です。今日は、さすがに3日間ずーっと引きこもりではいかんと思い、終わりかけのバーゲンに行ってきました。池袋方面には誘惑が多いので、ちょっと方向をずらして某大型ショッピングセンターに遠征してきました。うちの近所ではお目にかかれないユニクロや無印良品などもありつつ、デパートはないので、衝動買いをしてもまあまあ許せる範囲の金額で収まります。サブリナパンツが欲しかったのでユニクロが第1目標でした。バーゲン自体は本当に終わりかけていて目ぼしいものは残っていなかったのですが、そうは言っても何だかんだと買ったので、結構購買欲が解消されました。ユニクロでも無印良品でもいいから服を買うことである程度のストレスが発散できます。昔と比べたら安上がりになったなぁと思うのですが。

ワタクシが30代の頃は、自分がユニクロで服を買うなんて想像もできない人でした。カットソー1枚1万円とかね。30代に通い続けた23区だと、4桁の商品はそれこそバーゲンでもない限りはあり得なかった気がします。今は、カットソーが5千円もしたらちょっと買うのをためらってしまう。我ながら、変われば変わるものだと感心します。結局は、どんなにいいカットソーであっても、ワンシーズンしか着ないわけです。ユニクロや無印良品で充分だと思うようになったのは、ある意味、年を取って昔ほど流行を追わなくなった結果でもあります。夏の間、家の中ではユニクロのTシャツが一番楽だし、どれだけ洗っても型崩れしないし。23区を着ていた頃は、夏の間は着るたびにせっせとクリーニングに出していました。今考えるとよくやってたよなぁと思うのですが、若かったからできたことなんですけどね。これは今も変わらないけれど、お酒も煙草もやらないし、もちろんギャンブルもやったことがないので、買い物が唯一のストレス発散の場ではあるのです。

23区のカットソー1枚を買うお金があれば、無印良品のカットソーなら確実に3枚は買えるのです。もちろん、生地や仕立ての良し悪しに目をつぶれば…の話ではありますけどね。ワタクシの40代は、ちょっとだけ苦労しながら、お金が無いなら無いなりの買い物の仕方、ストレスの発散の仕方を勉強しているといった感じでしょうか。いろんなことに躓いたからこそ、ユニクロのよさを知ることができたわけです。30代の勢いのまま40代に突入していたら、ワタクシはきっと一生ユニクロには縁のない生活を送っていたことと思います。それはそれで、ある意味幸せではあったのかもしれませんが、今の生活も悪くはないと思っています。人生がいつも順風満帆な人というのもひょっとしたらいるのかもしれませんが、大多数の人間は3歩進んで2歩下がることを繰り返しているのではないでしょうか。自分が後退局面にいるときに、それでもささやかな楽しみを見つけながら前を向いて歩いていければいいなぁと思う今日この頃。23区で買い物をするのはもちろん楽しいけれど、ユニクロにはユニクロなりの楽しみ方があると思うのです。

ブランド物。

2009-07-19 13:37:54 | …and so on
連休だからといって家に引きこもっているのはあまりいいことではありませんが、何となく外に出るのが億劫で、結局は家で引きこもり生活を続けております。外に出ると欲しいものがたくさんあるので、何だかんだ言いながらお金を使ってしまいますしね。家にいれば多少の電気代はかかりますが、池袋あたりに遠征してしまうと6~7万円のCOACHのバッグが欲しくて仕方がない昨今なので、ついつい買ってしまう可能性が大なのです。今、通勤用に使っているバッグもCOACHのトートバッグなのですが、4年ぐらい乱暴に使い続けているのであちこち傷んできているのは事実ではあるのです。池袋西武あたりに遠征してしまうと、新しいトートバッグを買ってしまうのは必定なので、なるべく行かないように…と努力しているところではあります。9月ぐらいに仕事が一段楽したら、その時こそは良く頑張った自分へのご褒美にしたいなぁと思っております。

ところで、近頃通勤時にCOACHのバッグを目にすることが多いのは何故なんでしょう。一時期、猫も杓子もルイ・ヴィトンのバッグを持っていたと思うのですが、最近はすっかりヴィトンのバッグを持っている人を見かけなくなり、代わってCOACHのバッグを持っている女子がやたらと目に付くのです。不景気の影響がこんなところにも出てきてるのかなぁと思ったりします。COACHって、いわゆるブランド物の中では比較的お手ごろなのです。そもそもアメリカのブランドだし、歴史もヨーロッパ系のブランドに比べると比較的浅いし。だから、彼氏に買ってもらうというよりは、自分で働いてボーナスなどでご褒美的に買うにはちょうどいい価格帯ではある。ワタクシも、個人的にはほかのヨーロッパ系のブランドには全く興味がないのですが、COACHだったら自分で買える価格帯のバッグが多いというところが気に入っております。自分で買って、通勤にガンガン使えるブランドの代表のような気もするし。

このご時勢、フツーに6桁もするヨーロッパ系のブランドのバッグを買う人が減ってきたということなのでしょうか。猫も杓子もヴィトンを持っている日本の女子というのは根本的におかしいと思っていたので、そういう意味では世の中が落ち着いてきたということなのかもしれません。だって、ヴィトンなどはそもそもスーツケースなどをポーターに持ってもらい、優雅に旅行ができる生活をしている人々のためのブランドだったわけですから、通勤電車でもみくちゃになるような女子が持っているというのは、たぶん日本だけだったんだろうと思うのです。今は、中国などでブランドブームが起きているようですが、ヨーロッパの人々が見ると、結構奇異な状況に見えているんじゃないかなぁと思います。商売としては、アジア圏で売れまくるのはいいことなのかもしれませんけどね。ブランドも自分の身の丈にあったものの方がいいんじゃないかなぁと思うのです。個人的には、COACHのバッグを人参にして、この夏を乗り切ろうと密かに思っているのです。

全英オープン。

2009-07-18 16:49:18 | tv&movie
待望の3連休が始まりました。昨夜、ボケーっとしながらゴルフの全英オープンを1:00過ぎまで見てしまいました。別に、全英オープンが見たかったわけではなくて、流浪の番組「タモリ倶楽部」を見ようとしてテレビ朝日にチャンネルを変えたら全英オープンをやっていたというのが正解なのです。その前は「僕らの音楽」にクレイジー・ケン・バンドが出ていたので、ワタクシ的にはかなりご機嫌な気分になっておりました。で、全英オープンですが、石川遼がタイガー・ウッズと予選を回るという程度の知識しかなくて見たのだけど、さすがにゴルフ発祥の地のゴルフコースはすごいなぁと感心してしまいました。ボールがフェアウェイをキープできないと信じられないぐらい深いラフになっているので、アメリカやヨーロッパの一流選手たちがぼろぼろ暫定球を打っている。ラフに入ったボールが見つからないのですよ。

たまに国内のゴルフの試合を見ても、ラフに入ったボールが見つからないなどという光景はあまりお目にかかりませんよね。せいぜい池ポチャとかで打ち直すぐらいで。それが全英オープンでは暫定球を打つ選手が一人や二人ではないのです。タイガー・ウッズもラフに入れて暫定球を打っていたし。だから、わが国のゴルフ界の将来を背負って立つはすの若干17歳が予選落ちしても、まあ仕方のないことかと。ワタクシが最後に見た10番ホールぐらいからどんどんスコアが下がっていったらしいですが、あの雨と風とラフを相手に予選だけでも戦えたのは素晴らしいことだと思います。日本のプロゴルファーの多くが夢に見ながら出場することが叶わない試合に、若干17歳で出場できたのだから、やっぱり石川遼という人は素晴らしいゴルファーなんだろうなぁと思ってしまいました。これから、将来何度でもチャレンジできるわけで、今回はその取っ掛かりとしていろんなことを吸収したんだろうと思います。若いということは、スポンジのような吸収力を持っているということでもありますしね。

で、石川遼ってすごいなぁと思いつつ1:00過ぎまで全英オープンを見ていたワタクシは、一応8:00に起きたものの、全然寝足りてなかったために9:00過ぎに再びベッドに入り、気がついたら時計が13;00を回っておりました。3連休の初日なんてこんなもんさとおのれに言い聞かせてはみたものの、あまりの体たらくに少々自己嫌悪中ではあります。海の向こうでは、自分の子供といっても全くおかしくない年頃の高校生が世界を相手に堂々と戦っているというのに、13:00過ぎまで寝ている自分ってどうよ?という感じです。ま、ワタクシは持って生まれた才能も何にもない凡人ですから、才能豊かな人々と比べるべきことは何もないと言ってしまえばそれまでなんですけどね。今日、ちょっとぶらっと買い物に出かけようかという心積もりはしていたのですが、13:00過ぎまで寝ていたこと自体に衝撃を受け、あえなく断念してしまいました。3連休、結局何もせずに終わってしまう悪い予感がしております。

今夜だけきっと。

2009-07-17 21:12:08 | …and so on
ようやく一週間終わりました。明日から3連休だと思うと本当にホッとします。相変わらず仕事は山積していますが、休日出勤するところまでは切羽詰っていないので、とにかく3日間は仕事のことを考えなくてもいい。3連休で皆さま方が東京から消えてくれればなおうれしい。学生の皆さまは明日から夏休みらしいので、海でも山でも田舎でも海外でもどんどん行っていただき、静かな東京でのんびりしていたいものです。今夜は、すでに頭の中からいろんなものが消えつつあります。来週の仕事とか何とかかんとか。

「今夜だけきっと」というスターダスト・レビューの歌がありました。スタレビの歌詞は今夜だけきっと悲しいの~♪なのですが、今夜のワタクシは今夜だけきっとうれしいのという気分です。ボケーっとTVでもみながら、明日から何をするか考えることにします。今夜が一番幸せなんですよね。

360度。

2009-07-16 20:53:53 | …and so on
あー、どこかに行きたい。

…などと考えている暇もないくらい雑用その他もろもろが、ワタクシの事務所のデスクの上とPCのDドライブとメールの受信ボックスに溢れかえっております。偉い方々のご挨拶回りとか何とかかんとかのスケジューリングは上司に押し付けて三猿になっているにもかかわらず、何でこんなに書類とメールが増えていくんだろうと不思議です。「見ざる・聞かざる・言わざる」だと、フツーは仕事も素通りしていきそうなものです。うちの事務所には、実際に自分の守備範囲以外のことには三猿を貫き、定時で帰っている人もたくさんいるのですが、ワタクシは何故か物事に巻き込まれてあたふたしているうちに1日が終わってしまいます。会議の日程調整とか資料作成とか、もうちょっと要領よく出来ればいいのでしょうが、あっちの言うこととこっちの言うことがぶつかると、何とか両者に納得してもらおうとするから時間ばかり取られてしまうんですが

ワタクシの場合八方美人などという生易しいものではなく、360度美人(!)になろうとしている節がある。他人様全員に納得していただけることなんて絶対にありえないんですけどね。この年になって、ようやくそのことが腑に落ちるようになりました。若い頃のワタクシは、自分が張りぼての球体で、360度違う顔でいろんな人のニーズに合わせて接することができるけど、中身であるワタクシ自身は空洞だと思っていました。これって、結構傲慢な考え方だと気がついたのは、本当に最近のことです。今でもその残骸みたいなものは残っていて、だから各種の調整案件があると逃げ出したくなるわけです。さすがに360度美人なんていう馬鹿なことは無理だと思うようになりましたが、できれば、他人様には笑顔でいていただきたいと思うわけです。そう思うこと自体が間違ってるとは思わないけど、自分が空洞では何とも救いようがないですよね

あと1日行けば3連休です。この3連休は、自分自身をご機嫌にできるように…と思っています。自分の中身は全くの空洞のくせに、他人様には笑顔でいて欲しいと思うのは、やはり無理なことだと思います。自分がご機嫌よい状態でいることで余裕が生まれるんですよね。他人様に笑顔でいて欲しいなら、自分も心からの笑顔でいないとね。他人様をうらやみ、おのれの不幸を嘆いていても仕方ない。過去と他人は変えられないわけですから。あと1日、何とか笑顔でいたいなぁと心から思います。


完璧主義(?)。

2009-07-15 21:04:35 | works
仕事だけが人生の全てではないということは分かっているのですが、気がつくと仕事しか残っていない人生になりつつある昨今のワタクシ。今日も悲しいぐらいに仕事が山積していて、どこか手を抜けるところがないかと、そればかりを考えていました。こういう現実逃避モードは、同じ現実逃避でも心は南の島…というパターンより切羽詰っていることが多いわけです。実際、かなり仕事が切羽詰ってきていて、どこにこの会議を詰め込もうかという類のことだらけなのです。偉い方々が異動で変わってしまうので、挨拶回りとか事務所の事業説明とかその他もろもろ。で、その間を縫うように組織防衛の資料を作らなければなりません。資料を作るためのヒアリングもしなければならないし、そのためには自分も勉強しなければならない。もちろん、忙しいからといって日々の雑用を他の誰かが代わってくれるわけではないし、逆に、お子さまが夏休みになると事務所から人が少なくなるわけで。

同僚が夏休みの予定を入れているのを横目に、今年は5日間の夏休みを消化できるんだろうか…と悲しくなります。今からやろうとしている仕事も、どっちに転ぶにせよ最後には何とかなってしまうことだけは分かるのですが、そこまでの道程が、今のところ全く見えなくて不安になっているみたいです。短気なわりに小心者のワタクシは、どうも、ゴールまで完璧に頑張らなくちゃいけないと思い込んでしまうところがある。フルマラソンの距離を短距離の速度で走らないといけないとか。そんなことができるわけはないのです。ワタクシは両親揃ってB型の生粋のB型なので、完璧主義には縁がないはずなのですが、ヘンなところで頑張ろうとしてしまうクセがある。別に、ワタクシの仕事なんて伝言ゲームのごく一部に過ぎないわけで、上司だっているんだから、気負わずに淡々と日々の仕事をこなしていけばいいはずなんですけどね。

今日も歩くたびにあちこちで呼び止められ、何だかんだと雑用を仰せつかり、ヨレヨレになって1日が終わってしまいました。担当が違うとか言ってる場合ではなくて、頼まれたら嫌とは言えない性格が災いしているのです。ワタクシが切羽詰った時の現実逃避的妄想で一番頻度が多いのは、地下の資料室(もちろんそんなものはないのですが)にパソコンだけ持って篭らせてくれ、というものです。昼間は雑用に追われてしまうので、結局、他の方々が帰った後じゃないと、落ち着いて自分の仕事ができない。事務作業自体は嫌いではないし、資料だけ作っていればいいような環境だったら、B型の本領発揮とばかりに集中できると思うのですが、世の中はそんなに甘くはありません。「3連休は子供と一緒にキャンプだから、火曜日はお疲れ休みをいただきますね~。」とにこやかに話す同僚を見ると、一体自分は何をやってるんだろうと思ってしまいます。はぁー。気がつくと仕事しか残っていない人生は、仕事を辞めるまでには何とか返上したいと切に願う今日この頃ではあります。

伝言ゲーム。

2009-07-14 20:54:14 | works
東京は、平年より6日も早く梅雨明けしたそうです。これも温暖化の影響かなぁなどと思いつつ、相変わらず頭上だけはエアコンが止まっている劣悪な執務環境の中で仕事だけが山積しております。ワタクシの事務所の最寄り駅はわりと規模の大きい中高一貫教育の男子校があるのですが、今日は試験休みなんだか夏休みに入ったんだか、通勤途中の道を占拠してのろのろ歩く男子中・高生を見かけませんでした。電車自体がそんなに空いている感じはしなかったのですが、学生の皆さまはそろそろ夏休みに入るんですね。自分が小学生の頃は、夏休みの40日はとても長く感じたものですが、年を取るにつれ、40日なんてあっという間に過ぎてしまうようになりました。お子がいる人はまた別なのでしょうが、夏は必死こいて働く季節と相場が決まっているワタクシなどは、ひたすら事務所と家を往復し、数字と格闘しているうちに夏は終わってしまいます

もはや悲しいとも寂しいとも思うような年齢でもなくなり、とにかく組織防衛のための嘘八百の資料を作る毎日が続くらしい。いや、嘘八百と思っているのはワタクシだけで、事務所の皆さま方は大真面目に人を寄越せとおっしゃってるんですけどね。仕事は人と金がないと何にも始まらないというのはある意味真実ではあるのだけど、ワタクシ的には、人と金を確保するために新規事業を作るというのは本末転倒ではないかという素朴な疑問があるわけです。もちろん、こんなことを考えているのはワタクシだけです。皆さん、この事業が立ち上がれば世のため人のためになると真剣に考えていらっしゃるのです。だから人を寄越せ、金を付けろという要求が山のように出てくる。それを、リストラや緊縮予算を至上命題とする本社のエライ方々に何とか納得していただかなくてはならない。個人的には、伝言ゲームを最初から最後までどれだけ正確に伝えられるかの勝負だとは思うんですけどね。それで本社に切られるのなら、本社の責任でこの事業は要らないと判断したということですから。困るのはAがA'になり最後にはBとして本社に伝わっちゃうこと。

ワタクシのセクションの仕事はAが最後までAのまま伝言されていくよう、説明を続けるということではあります。そのためには数字が効果的なのか、文章の方が伝わるのか、あるいは画を描いた方がいいのかなどを考えつつ資料を作成しなければなりません。ワタクシなどは気が短いので、途中にいくつものセクションをいれずに現場と本社でやりあってくれればいいのに…と思いますが、組織というのはそういうわけにもいかないらしい。ま、確かに自分が本社の人間だったら、あちこちの現場事務所からいろんなことを言われても訳が分からないから、ある程度要求をまとめて来いと思うのは目に見えてますけどね。資料を作れといわれればいくらでも作るから、梅雨も明けたことだし、頭上のエアコンを1日も早く直していただけないものかと切に願う今日この頃。確かに、ある意味地球にもワタクシにも優しい環境ではありますが、執務環境としてどうよ?と思うのです。ゼータクなんでしょうかねぇ。

女性専用車両。

2009-07-13 21:13:42 | …and so on
今日は朝から虎ノ門に出張して、13:00過ぎの炎天下に自分の事務所に戻ってきました。虎ノ門は年に3,4回ぐらい行くのですが、オフィス街なので、いつ行ってもいかにもデキるサラリーマン的な人々がわんさか歩いています。たまにOLさんも見かけますが、歩いている割合からすると圧倒的に男性が多い気がします。今朝、虎ノ門に行く時に副都心線直通の電車で新宿三丁目まで行き、丸の内線、銀座線と乗り換えたのですが、副都心線で生まれて初めて女性専用車両なるものに乗ってしまいました。別に狙ったわけではなくて、新宿三丁目で丸の内線に乗り換えるのに最後尾が都合が良く、その最後尾が女性専用車両だったわけです。女性専用車両なるものの存在は知っていましたが、不覚にも朝の通勤時間帯にもあることを知らなかったのです。普段は、最後尾なんかに乗ったら乗り換えのエスカレーターに遠いので全く気にしていませんでした。

女性専用車両に乗った感想は、正直、どこを見回しても女性ばかりという環境に全く慣れていないこともあり、かなり異様な雰囲気でした。確かに不愉快なことも多い通勤電車ですから、女性しか乗っていないというのは安心ではあるのかもしれませんが、ワタクシ的には違和感の方が大きかったです。ワタクシはずっと男女共学の学校だったし、特に大学は女性が1割ぐらいしかいない学部にいて、職場も大体女性が1割強というところが多いので、女性しかいない環境というのに戸惑ってしまうのです。今朝も、何となく場違いなところに来ちゃったような気がして仕方ありませんでした。前に、女性専用車両では、平気でお化粧している人がわんさかいるとか聞いたことがあったのですが、今日はたまたまだったのかそういう人もいないし、皆さんごく普通に電車で通勤する人々ではありましたけど。ただ、ワタクシの感覚としては、やっぱり女性だけしかいない環境は自分には無理だなぁと思ってしまいました。

男性がたくさんいる中に少数の女性がいるという環境の方が、ある意味特殊なのかもしれませんが、ワタクシは、何故かそういう環境に身をおくことが多いのです。なので、主観としては自分自身が男性に近いものがあると思っているのかもしれません。これは慣れの問題でもあるとは思いますけど。昨日、知人と話をしていて「女性と話をする時ってミョーなところに気を使わなければならなくて疲れる」と言ったら、知人にはぁ?と怪訝な顔をされてしまったワタクシ。だって、女性って普通に話をしていても、どこで地雷を踏むか分からないし…と続けたら、あなただって女性でしょ?と言われてしまいました。それはそうなんですけど、ワタクシは変人のくせにミョーなところで他人様の顔色を伺うのが得意だったりするので、地雷原に近づいたなぁと思うとさっと話題を変えたりする。そういうのが疲れるんですよね。ともあれ、フツーに通勤する時にはいちいち最後尾まで行ってられません。女性専用車両じゃなくても、自分の身は自分で守ろうとヘンなところで心に誓ったのでした。

団塊の世代。

2009-07-12 15:13:03 | …and so on
ビートたけしという人はやっぱり人間味のある人なんだなぁと思いました。昨今マスコミをにぎわせ続けているかつての弟子と食事をして、現状を冷静に分析してみせて、宮崎に帰れといったらしい。宮崎県民に謝れと。たぶん、某党選挙対策本部長を含む有象無象の取り巻きなどとしか話をしなくなり、世情の冷ややかな反応を冷静に判断できなくなってしまった不肖の弟子に対して、ブレーキがかけられるのはのは自分しかいないと判断したということなのでしょう。自分とは違う世界に行ってしまった弟子なのだから、見て見ぬ振りをすることもできたのだとは思いますが、ビートたけしには不肖の弟子の末路が見えたのかもしれません。だから、あえて苦言を呈した。カッコいい大人の投票をすれば、かなりの確率で1位になるたけしさんですが、今回のことを見てても、やっぱりカッコいいと思います。正面切ってマスコミで発言しても良かったのに、食事をしながら弟子に言ってきかせることができるのは、本当の大人なんだなぁと。

不肖の弟子も師匠の言うことはかなり堪えたらしく、それまで国政への色気タラタラの発言ばかりしていたのに、翌日にはかなりトーンダウンした発言になったとのこと。マスコミ各社の世論調査の結果を見ても、彼が国政に出ることを評価しない人が7割近かったらしいので、そういう意味では、まだこの国にも物事を冷静に見ることができる人は多いんだなぁと思った次第。彼自身に対する評価は置いておくとしても、某自民党は国会議員全員で首を洗って待っていたほうがいいのでは?と思ってしまいます。ビートたけしという人も村上春樹や橋本治と同じ団塊の世代の人ですが、個人的には団塊の世代の人ってカッコいいよなぁと思ってしまいます。もちろん、大多数はただのおぢさんになってしまっているのだとは思いますが、各界のオピニオン・リーダー的な人々は団塊の世代が多いですよね。団塊の世代が通ったあとには草も生えないといわれるし、ワタクシたちの世代などは、まさに草も生えない世代ではあるのです。それだけ、団塊世代のエネルギーがすごいということになるのでしょうが。

某知事も年齢的にはワタクシなどよりはちょっと上ですが、草も生えない世代ではある。要するに、お子ちゃまの頃に右肩上がりの高度経済成長期だったために、物質的にはかなり恵まれた育ち方はしたけれど、精神的にはひ弱だし、人のおだてにも弱いんだと思う。ワタクシが学生だった頃は、すでに政治運動なんて何それ?ダサい!みたいな雰囲気でしたからね。自分たちの手で世界を変えようなどとは思ったこともない。それよりもサークルや合コンの方が忙しかったし、楽しかった。で、社会人になった頃はバブル絶頂期で、ワタクシ及びその周囲も何となくカイシャに入ることができてしまった。なので、就職氷河期の激戦を潜り抜けてきた後輩の皆さまと比べると、いろんな意味で明らかにヌルいのです。団塊世代の皆さまから見てもヌルいだろうし、後輩の皆さまにも馬鹿にされているのは分かってはいるんですけどね。ちなみに、ワタクシの個人的な目標はビートたけしだったりするのですが、道程は前途多難なまま朽ち果てていく気がしております。