懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その45 「茅葺き民家 3」 岡山県船穂町(現在は倉敷市)

2012年07月17日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その45 「茅葺き民家 3」 岡山県船穂町(現在は倉敷市)

県道沿いに茅葺き民家があった。岡山県南部の形の特徴がでている。
棟仕舞はがんぶり瓦を乗せている、下屋は本瓦葺きである。
明治初めの街道筋の民家の写真を見るとプライバシーにも防犯面でも問題のある家が多い。
昭和20年、30年代の庶民の民家はみんなこのレベルだったように思う。
門や塀のある家金持ちの家だった。

日本の家屋は木と紙でできていると欧米から訪れた文化人が日本を紹介している。
第二次世界大戦での本土爆撃は木と紙の民家を燃やすくするために焼夷弾がつくられた。

どこにでもあった道沿いにあった庶民の民家、フィルムを使ってまで事細かくは撮らないものだ。
写真家の木村伊兵衛氏がよく言っていた言葉に「50年後、100年後に役立つ記録写真を撮れ」
軍の報道カメラ集団の部長をしていた木村氏は軍の写真の傍ら空襲時の庶民の生活も記録している。
米軍から戦争犯罪を問われるため全部焼き払ったのだが庶民生活を撮影した1500枚が屋根裏に隠してあった。
その写真から東京大空襲の実態が明らかになった。
カメラマンでなくても我々もしっかりテーマを持ち何年も投げ出すことなく継続する事はできる。