瀬戸内海を見下ろす下津井に何度も通った。冬の海は暗い、しかし、2月に入ると明るくなる。陸より海の中から春がくるように思う。
海の中の海藻が成長するのか、冬至の頃より太陽の角度が高くなり海に光が届くためか?
地方版のニュースで、ワカメの収穫が始ったと放送していた。
2月から5月が収穫期だ。今頃の30センチまでで5月には一メートルになる。
漁師は海中のを収穫するが、素人は干潮に岩に付いているのを鎌で切って来る。息子も毎年ワカメ採りに家族で行っている。瀬戸大橋の下などの岩場にある。
瀬戸内海は潮流の速い所に沢山ある。潮流で栄養素が沢山運ばれるためか。
湾のような流れ少ない所には少ない。根を張り支えるので岩場でないとない。
砂地にはない。
山陰の岩場を覗いてみたがワカメ沢山あった。山陰は流れは早くないが冬の山陰は5メートルの波がくる。海をかき混ぜるのが栄養になるのかと思う。
生のワカメは茶色でゆでると緑になる。根は岩場にしっかり根を張り流されない。根の上にメカブがある。芽カブは胞子を作る。その上に食用になるワカメがついている。粘りのあるメカブは一時ブームになった。軸も佃煮にして食べられる。干す時は海水の付いたまま干す。真水で洗うと保存が効かない。
水島コンビナートには石油や鉄鉱石の貨物船が毎日何隻も入港する。
船は荷を降ろすと10階マンションくらいの高さに浮き上がる。
これでは波風で転覆するのでバラスト海水を入て重心を下げる。
この海水は中近東やオーストラリアで、要処理水として排水される。
その中にワカメの胞子があり、外国で繁茂して外来危惧種として嫌わている。
ワカメを食べるのは日本、韓国、中國くらいのものだそうだ。
サラダや煮物にして食べられないものだろうか。