ダムの放流での人身災害は過去にも何度も悲劇がある。
キャンプや川遊びアユ釣りで犠牲になっている。
いつも事前通報をしたかサイレンで警告したかという問題になる。
これからも本格的な台風シーズン何処でも洪水の可能性はある。
今回の西日本豪雨では岡山県高梁川水系では真備町を中心に60人が水死する大惨事となった。
この要因になったひとつがダムの放流である。
しかし、ダムの放流に責任を持たせるのは酷である。
降水量が430mmもあった。ダムは空でも150mm降れば満水になる。
空のダムが三つないと吸収できない降水量である。
ダムの決壊による被害を考え流入量以上に放流する。
ダムのあるのは上流部、流域には枝のような支流がありダムの流域面積よりはるかに広い降水量と放水量で流域は越流や土手の決壊で水没した。3000m3/S以上ながれていたと思う。
雨は全域に250mmから430mm降っていた。
私は7月5日の降りはじめから7日のやむまで国土交通省の川の防災情報を見ていた。
雨雲のレーダーや時間降水量と積算雨量が見える。各地方、県別、市町村別のアメダスポイントで見える。各河川の水位も確認できる。越流すると赤色標示される。
もうひとつは岡山県のホームページの企業局高梁川水系の水情報を見ていた。
しかし、7月5日から7日のダムの水位 流入量 放水量の情報は一切更新されなかった。
これは甚大な被害が予想されるので情報を隠蔽したとしか思えない。
何のためのダム情報なのかと思う.土日は更新しないが平日だったのにお役所仕事のいい加減さを感じる。人の命がかかわっているのに
昭和47年7月豪雨でダムの放流で死者や家屋の流失があり裁判沙汰になった。県民に余計な情報は流さない体質かと思う。
高梁川水系のダムは新成羽ダム以外は満水であった。新成羽ダムが一番大きい。これも5日には70mm降ったので満水になったと思う。ダムが治水の役目ははたせなかった。
7月5日は九州から中国地方 京都滋賀に線状降水帯が出来た。
7月6日には豊後水道から愛媛、広島、岡山から近畿 岐阜にかけて線状降水帯が掛かりづけた。これから7日に掛けての降水が愛媛 広島 岡山の三県の被害を大きくした。
6日からダムの放流が始まった。高梁川に沿い国道180号線が走っている。国道が高梁川の越流で何か所も濁流に襲われた。総社市日羽で通行止めにするためバリケード設置に向かった14名があっとゆうまに腰まで濁流に襲われガードレールにしがみついたりでしたが二名が流され行方不明になった。その後6時間してバックウオーターで小田川の水位が危険水位まで上昇した。国道180号線を車で走行していて流される車がいなかったのは幸いだった。これは危険を予知して回避行動したのだろう。
6日から7日に携帯や地域の消防からサイレンや避難指示の放送があった。
私は0時には寝ていた。うるさく30分おきに携帯が鳴った。
7日の1時に小田川決壊のメールが入った。
夜中の大雨の中、避難する人は少なかったとおもう。
夜間の災害は被害を大きくする。日中ならば迅速に行動するのだろう。
小田川の危険水位の情報を流さなかったと問題になった。
小田川決壊のメールは入ったが水没し始めるまで行動しなかった人が多い。
夜中寝られないので携帯の電源を切ったという人もいた。
倉敷市は洪水のハザードマップを市民に配布している。真備町も堤防が決壊すると4m水没するとある。
災害情報は全員に伝えるのは難しい本人がどれくらい危機意識を持つかできまる。
今の時代、河川水量とダムの放水で各ポイントの河川水量と被害の出そうな場所をテレビなどで公表できないか 県は放流で責任をとるのが嫌で公表しないであろう
高梁川水系の水位をずって見ていた。しかし水位は危険なレベルでなかった。
安心していたら国道180号線や周辺の集落が数多く冠水している。
倉敷市酒津が決壊すると倉敷中が水没する。ここも土手から越流があり流木で土手の道路は通行止めとなった。危機一髪であった。
河川水位は市町村の中心地で洪水の起きない河川の広いところや土手の高い位置についていると思う。水位だけを鵜呑みにするのは危険。
危険度の高いところに監視カメラと共に水位計も付けるべきだ。
水位計はレーザーや超音波の安いのがある。
国道や河川にライブカメラを設置してあるところがある。
監視カメラの設置は多いが河川や道路の防災用の監視カメラを増やせないものか
河川水位や道路の冠水状況を見ると身の危険を感じて行動を起こすか
250mm降れば避難と思っている。降水量が多いとダムの治水の役目はなく放流量が増水の原因になるのを心得ておく。
自分も上記の名前で防災に関するちょっとしたブログを書いています。
例えば、今、提起された問題に関しては、ある程度コンピューターを使った防災システムが出来るのではないかと今、思いつきました。
まず、ダムの水量の問題ですが、これは時間毎の降水量とダムへの流入量を事前にデーター化して、一定の危機ラインに達したら関係市町村に自動的に知らせるホットラインを設定しておきます。
最大の課題は、河原や危険個所にいる人たちに、どう周知徹底させるかと言う
事ですが、やはり当該市町村にスピーカー付のドローンを飛ばさせ警告させれば、比較的短時間に広範囲をカバーできると思います。
また、従来の方法として、周辺地域に
スピーカーをつけて危険情報、例えばサイレンがなったら約50分後に川が増水するなどの警報を出すなども有効だと思います。数分で考えたことで弱点はあると思いますが、試してみる価値はあると思います。
国も県も責任を回避する対応ではよくなりませんね。これからは防災システム 洪水予想や監視カメラもいるでしょうね。