岡山県の山間部の集落と集落を結ぶ細い道を一本一本走る。
大佐町尾原も山の中のポツンと残る集落である。
今は消滅の危機のある集落であろう。
茅葺に住む人も、もっと便利な所に家を建て移り住むと云う。
大佐町も町の中心地へ行けば、高速道路の中国自動車道も走っている。JRの鉄道も走っている。
こんな山間地の集落を訪ね歩いても何になるのだろう。ガソリンタ代と時間を費やして何になるのだろうといつも自問自答する。少なくとも全国各地の田舎の暮らしの断片は見てきた。 行動しなければ茅葺民家にも出会えなかったし映像にも残らない。人生は行動の積算かもしれない。生きている限り行動する意欲が湧いてくる物を続けることか。
茅葺民家の横をホッカムリした老人が杖を突き歩いてくる。
生まれてこの地で暮らしてきたのであろう。学校はどこにあったのか、歩いて子供ながらに何キロも歩いて通ったのか、どんな暮らしをして家族を養ったのか、聞きたい事は沢山あったが眼の表情から会話は難しいようだった。
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