温泉と風呂
寒い日が続く、こんな時は温泉や風呂に入りたい。
風呂は江戸時代に江戸にはあったようだが、風呂釜の製作が難しかったと思う。
鉄を溶融して鋳型にいれ五右衛門風呂で沸かしたのか
水は人が井戸から樽で運び薪も江戸では高価
岩風呂のように石を温め水を掛けてサウナ風呂にして半身湯に浸かるようだった。
山口県には茅葺き民家で蒸し風呂がある。岩風呂もある。
焼き石に水を掛ける蒸し風呂だった。湯上りに水で洗うか手拭で拭くくらいのものであった。
蒸気の上がる簀子に敷いた布を風呂敷と言った。
明治の中までは田舎の人は一生風呂に入った事もない人も多かったのだろう。
夏場は川や井戸、行水で体を洗えたが冬場は拭くだけだったのだろう。
皮膚病や目の病気も多かったと思う。
温泉は皮膚病に効くだろう。草津や酸ヶ湯のように酸の強い温泉は皮膚病によいが女性の肌に良いとは思えないが、
アフガニスタンで医師ながら水路を建設した中村哲さんは100人の医師よりきれいな水があればアフガンの人を病気から救えると言った。
定年後は家内と、国各地の温泉を巡ろうと思ったが、歩けなくなり断念してしまった。
それでも茅葺民家を撮る間に、全国の有名な温泉地には立ち寄り家内だけ入った。
私は家内に飲める温泉水を250mlのペットボトルに入れてもらい、匂い,感触、舌で味覚を確認した。温泉の成分は舌が一番分かり易い。
しかし、楽しいのは名の無い鄙びた温泉を探すことである。
大分、熊本、鹿児島、東北や北海道には残っているように思う。
温泉も千メートルもボーリングしたのではなく、自然に湧いているのがよい。
温泉が湧く条件は1.熱源がある。2.水が供給されている。3.岩石に割れがありわきだしている。
富士山や浅間山は熱源もあるが噴石が厚すぎて湧きだしがない。阿蘇山も湧き水は多いが内輪に温泉はすくない。
箱根や登別、別府、雲仙は地獄谷があり、あれくらいの高さの山が湧きだし易いのかもしれない。温泉の水は山も降った雨が礫層を通して湧出してくる。
箱根の強羅温泉は大涌谷の噴煙を湖の水に通し加熱、温泉にしているそうだ。別荘地として売りだしたが温泉がないため苦肉の策で温泉を作った。ブラタモリでやっていた。
温泉も徒歩の時代は地域の人しか使わない。辺鄙な所も多かった。
ブラタモリは地形地質がよく出るので温泉も多く参考になる。
白浜や有馬温泉には熱源はないそうだ。プレートの滑り込みの熱と岩の割れ目に沁み込む雨が加熱され温泉になっているとはいう。道後温泉も熱源は周囲にはなく1000メートルを超す深部の熱い水が湧き出すところがあった。
各地の温泉の湧きだすところを見る事、どんな成分と特徴を探すのが面白い。
温泉の井戸の数は大分県がダントツに多い。4000箇所を越える。次が北海道1800箇所
別府市役所には温泉課がある。
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