懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,212 京都市左京区花背

2015年04月29日 | 日本茅葺紀行
苔むした茅葺き民家の屋根、見事に苔むしている。
朝夕の露や霧、降雨量の多さが作り出す山間部ならではの光景である。
私の家の狭い庭ではなかなか苔が生育しない。
空気が乾燥しているのであろう。
茅葺き民家を撮りに山間部の民家にお邪魔すると庭石や樹木の樹皮が見事に苔むしている。
10年程度では出来るものではない。
苔は1年で数ミリしか伸びないであろう。
苔はグランドカバーとして地面の乾燥を防いでいるので樹木にとっては共存関係にある。
一方苔は木々の落葉が腐葉土になり栄養を補給してもらっている。
苔は腐葉土程度の肥料で十分である。油粕なとをやると強すぎて枯れてしまう。
金沢の兼六園は苔が素晴らしい庭園だが落葉の季節は苔が隠れるので担当の人が落葉を掃除している。腐葉土になるべく落葉を掃いて苔の栄養源はどうしているのか聞いておくべきだった。
こんなに緑色の苔が維持出来るのは十分に湿度があるからである。夏場晴れる日が続くと葉を閉じて白っぽくなり乾燥から身を守る。屋根の苔を撮るのは雨が定期的に降る時期が良い。

花背は落ち着いた田舎の風景である。しかし、住む人は少ない。
住んでいるのは京都市内で故郷の家を守るために休日に訪れると言っていた。

花背は日本の故郷だなあと思う。
日本の故郷百選という選定されたものがあるが人から与えられたものは趣味ではないように思う。自分訪ね歩いて選定した方が楽しい。
自分バージョンの故郷百選を作って見たい。
私の選定条件は1.人の暮らす茅葺きがあること。2.田や畑で作物を作り人の暮らしがある事
3.鎮守の森や川、池、大木や桜、石仏などがあり人々が長く暮らした風景が残る事





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