日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 明日の記憶・・ *

2006年05月29日 | 歌・音楽・映画・観劇

展君が会社の行事で神戸ハーバーランドクルーズと言う事で、長女運転次女私たち夫婦同乗。
娘たちはモザイクでショッピング、私たちはHAT神戸の109シネマズHAT神戸で映画、ここは穴場。 『明日の記憶』公式サイトより

夫も私も泣き顔で映画を観終わった、ひと言だけ言葉を交わし「良かったね・・」
お互いに主人公のアルツーハイマーの病気や姿を自分や相手に置き換えて見たに違いない。 
五十間近にして認知症、仕事のリタイヤ、痛々しく悲惨、悲壮だけれど、私たちだっていつ
受けなければならないとも限らない事。 
当然ながら妻は献身的に接していくが、時に涙、耐えることにも限度があるであろう。
苛立つお互いが相手に思いをぶつけてはみても、嘆いてもどうしても現実は受け入れねばならない。

ラストシーンで、いなくなった夫をが思い出の山の中にいたのを見つけた時、妻の顔さえ分からなくなっていた夫。 「良かったら一緒に駅まで行きましょうか」
完全に記憶をなくした夫の後を、辛く悲しみに打ちひしがれ泣きながらついて歩く妻の姿には
涙が止まらなかった。 こんなことって・・。 男の人には尚更衝撃な映画かもしれない。

ある意味恐い映画だった。 老いてでなく若くして記憶を失うこの病気、こんなことって・・。
去年だったか洋画『君に読む物語』を観た。 アルツハイマーの老いた妻に自分たちが出会った時からのことを物語に書いて毎日読み聞かせ、記憶を取り戻させようとする夫の献身的な姿。 

『明日の記憶』 私がもし・・その立場であったら・・。 
夫に対しての私自身の愛情、私たち夫婦の愛情を問われているような気もした。

夕方には息子夫婦も来て全員揃ってにぎやかな食事。 ひろとは中心だ。
こんな幸せなひと時と、お昼にみた映画の衝撃の思いが何もなかったかのよう。

夫婦の絆、ひいているわけでもないのであろうが、今日は体調があまり良くなかった。 
なぜか少し痛いこの胸、日付の変らぬうちに今日の薔薇を・・・。