日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 七草 * 

2010年01月07日 | 雑感

息子のマンションに出かけていたら、まだ今年になってお会いしていないご近所さんが花に水をやっていた。
自転車を止めて「明けまして・・」の新年のご挨拶。
ご主人様は船乗り、近所に80歳要車椅子で認知症の実の母親が一人マンション住まいをされている。
母親も嫌みたいだし、一戸建てでは同居も不可能で一日4回オムツや食事のお世話に通っておられる。
ご主人がお仕事柄殆ど不在なので、ご自分も空いた時間介護の仕事をされているが、 
母親が週3度のデーサービスに行っている日のその時間が一番ほっとする時だと言われる。
同じような話を身内でも、周りでも聞く。 分かるような気がするし、身につまされる。
ご自分に弟さんが二人おられるが弟さんたちはたまに母を見舞っても、お嫁さんたちは一切来ないと言う。 
しばらく話を聞いてさしあげて、「あたなもお身体にはお気をつけけて」と別れたが・・。

寒さがこたえる・・いや、しかし多いこのような現実、親子のあり方兄弟のあり方・・どうなんだろう。
田舎の母親達は、申し分ない兄夫婦のお世話になっている。 と母達は互いに幸せだと口にしている。
しかし今後どうにかなってもこんな話のようにはならない、絶対に。 
親の生き様・・子育て・・、私には過去からの流れや積み重ねが老いた時に答えになるのではなかろうか、
因果応報と言うことわざもあるが、このように書いたらむごいであろうか。

”家族の和が大事”子供の頃から母がまるで子守唄のように言っていた事柄が、十年二十年何十年と
積み重なり、そんな母の願いがあってこそ、こうして今があるのではないだろうかと思えて来る。
そう思うと今の自分が生きている日々こそが行動や思いこそが、何年、何十年先に何らかの形になって、
自分に返ってくるのではなかろうか。 私よ、大丈夫か、多分。



さっき聞いた事の重さに、冷たさを感じなくなって自転車を走らせた。 マンションの中は温かかった。
子供たちの家族、お嫁さんや孫たちがいっそう愛しく思えた今日は七草。
朝、(田舎に生えているのになぁ・・)仕方ない、スーパーで買った七草のセットを下茹でして七草粥を作り、
みんなで頂いた。 かんたも食べた。 どうか一年みんなが病気せず健康に過ごせますように。 

夕方ひろとを長女とお迎えに行った。 「ひろとも朝、七草粥食べたよね」とママ。
昨日七草のセットを買って茹でて「明日七草だし、朝作って食べてね」と冷蔵庫に入れておいた。
ちょっとおせっかいの姑?私。