日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 金駿眉(正山小種) *

2010年04月14日 | 料理・その他食

10日ほどの中国出張のセイ君が帰国し「頂いたので・・、5000円するそうです」と言ってもらったお茶。
と言う事は1包500円! (え~そんなに~) 

そう聞くと何も知らずに頂くわけにはいかず、調べてみた。
「金駿眉(正山小種)」(ラプサンスーチョン)福建省武夷山省産、海外では非常に有名な中国紅茶のひとつで、
紅茶の始まりはこの正山小種から始まったとも言われている。
芽の部分のみを使った芽茶で、松で燻煙した果実の香りタイプ、新しいブランドとして商売人たちに
目をつけられあっと言う間に高値、100グラムあたり3万円なので、とても個人が趣味で飲むには
手が出せないような値段だったそうだ。(中国で富裕層をターゲットにした商品で結構売れたらしい)
なんと高価な紅茶ではないですか、一包5グラムで10包入っているから1万5000円! 
色んなサイトを見ると、500グラム22万とかのところもあるようで、高価・・なのが良く分かる。

今では正山小種以外の金駿眉(芽茶)、銀駿眉(一芽一葉茶)が増え、値段がかなり落ち着いていると言う。

夫と飲んでみた、丁重にひと味を。  くせもなくとてもまろやかな紅茶、何も入れずにそのままで充分に美味しい。
高価と知っていっそう美味しく感じて、ちょっと気持ちまで高貴な気分になったような気がする。
不思議である、飲んでいるととっても幸せな・・いい気持ちになれる・・気ってすごいよね。
値段を聞かずに飲んだらどうだったであろうか、単に美味しい紅茶で終わっていたかな。
いただかない限りもう飲むことはないであろう金駿眉、後は夫と二人とっておきの時間に頂くことにしよう。

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なつめが昨日からおおかた機嫌よく保育園に行くようになってみんなほっとしている。
あんなに楽しみにしていて入園はすんなりだったが、翌日から泣いたり行くのいややとか、やめるとか言うなど
娘は想像もしていなかった。 親子して泣いた5日間。
色々分かっているなつめだけに、さまざまな事柄が小さな胸をいっぱいにしていると思うと親も泣くよね。
神戸の婦人がなつめのことを気遣って「どう?」と電話をくれた。 機嫌よく行きましたと話すと喜んでくれた。
同じ階の友達のお孫さんも今年から幼稚園、男の子だが毎日泣きわめいてどうしようもないのだと言う。
1ヶ月くらいはみんな情緒不安定で、生活の変化になじめなくて当然である。 まだ泣いている子はいる。 

今思えば、5日間親子で泣いた日があったことは、むしろ良かったと思っている。
なつめが最初から難なく母親と離れ行っていたら、我が子の成長の感激だけに終わったに違いない。
泣かれてなだめて家にいる間のさまざまな親子のやりとりや心の葛藤、親も子も泣いた何日間の経験は、
未だ同じ思いをしている人の気持ちが分かるだけに、同情も励ましも心に響くであろうと思う。
それは痛みや病気にしても介護にしても、経験している人の言葉には実感がこもっている。
なつめの入園への思いは、こんなに子供の心の中はいっぱいなんだと言うことを決して忘れさせない、
そんな為に神様がなつめに宿り、演じて見せたのではないかとさえ思えてしまう。

子供に起こりうる全ての事柄は、いつも親を導く素材・・親を育てる波のような気がする。
その波を正面から受けて乗り、雨風を乗り越えて行く、その向こうはきっと瀬戸内のように穏やかな海だと。

                    * 今日の一枚 *