日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 手紙 *

2010年04月17日 | 雑感

 水色は 涙色 そんな便箋に 泣きそうな心をたくします

 あれこれと楽しげな ことを書き並べ 淋しさをまぎらすわたしです

タイトルを書くと、こんなあべ静江さんの歌詞を思い出す。
結婚前夫へしたためるラブレター 夜中に書いていた頃を思い出す
若い頃は手紙を書くのが好きだった。 夫へ出した手紙も150通くらい夫がとっていて箱いっぱいある。

夜は手紙を書かないほうがいいとか言われたことがある。 夜は感情が高ぶるから、
良くも悪くも気持ちの高ぶりで、気持ち以上に言葉になったりすることがあるからだそうで、分かる。
立場の辛さから逃げたいような気持ちが、夜の感情高ぶりの手紙でいっそ夫はコロン?  

年とともに手紙を書かなくなった。 PCの普及で印刷された文字を送ったり、また届いたりする時代。
「母さんの字は読めないわ」 娘達に良く言われる。 我流の下手な文字、PCで入力してプリントすれば、
読みづらさをカバーしてくれるので大変に有難いのだが。
人さまから手紙をもらうと、気持ちが倍加、嬉しいし本当に尊敬する。
母は私達へはもちろん、子供達や孫達のお祝い袋でもなんでも必ず手紙を添えている人。

先日3人の同級生へ、写真やらCDやらに一枚づつ手紙を添えて送ったが届いただろうか。
書かなくなったから字がどんどん退化して、たった一枚の手紙でも読みづらいかもしれない。



先日、頭脳明晰、達筆で文章も流暢な80歳になられる方に長い丁重なお手紙をいただいた。
神戸の婦人の親しい友人で、結婚前の半年住み込みの病院を紹介して下さったのが初めての出会い、
37年前の私達の結婚式の引き出物を当時ご主人が骨董をされていてお世話いただいたご縁の方。
神戸の婦人とともにお謡をやっておられ、過去に夫と発表会に寄せていただいたこともあった。
子供さんはおられなくて裕福で美人な奥さま、とても器の大きい方で面倒見が良くてお料理も上手だし
常に何かを追い求め、且つ前進しておられなんでも出来ていつも輝いておられる方だった。 
ご主人様を亡くされてお1人になられて70歳を過ぎられて何も働くことはないのに、じっとしておれない方で、
今年初めまで弁護士さん夫婦の家で働いておられた。 その働きぶりは猛烈でとてもまねが出来ない。
しかしこの方の前向きで生き生き、がんばりにある意味、大きな励みになっていた。

「自分は健康と思っていても、過信は禁物、足元を見てこれからは静かに暮らして下さい」
一通の弟さんからの年賀状、口にはしなくても1人でいる身をいつも案じてくれているその思いに我に返り、
もし1人で倒れたら・・やもたてもいられず不安な思いになり、仕事をやめ義妹さんのお見舞いで訪れた
山口の温泉ホーム、30人あまりの施設が気に入り、そこをご自分の終の棲家にと決心されたのだ。 

奇しくも先月神戸の婦人のお稽古帰りを迎えに行った時お会いし、言葉を交わさせていただいたが
いつも神戸の婦人からその方のことを聞いていたが久しくお会いしないうちとてもスリムになられ、
ご挨拶、言葉を交わしたその再会が、最後となった。 
山口の珍味に添えて長いお手紙が入っていて久しぶりに”手紙”なるものに触れたような気がした。
もし活字であっても気持ちは充分に伝わるが、それ以上にその方のお人柄がより現れているような。
急な19日のお引越しの前、きっと100人ほどは送っておられる事だろうし、電話はやめてお礼は手紙に
そう言う夫の言葉に納得し、書かせていただくことになったのだ。

夫は堺に出張で来ている一番下の弟を迎えに行き、会社の人や知人8名でゴルフでで出かけた。
娘も出かけ1人きりの静かな家で、手紙を書くにはとっておきの時間。
手紙は下書きもせずぶっつけで書くと、誤字があるとクシャクシャ、あまりに汚くなると、クシャクシャ、
一向に進まないしと嫌になってくる。  パソコンで下書きして、便箋に書き写した。 
何時間かかっただろう、やっと書いたら便箋7枚になってしまった、それだけにその方との思い出がある。
どうかこれからはご自分の為に、ゆっくりと楽しく人生をお過ごし下さいますように・・としたためた。
速達なら日曜配達できるので、早々に郵便局へ。 
大きな深呼吸、(あ~書けた~宿題のレポート提出したみたいな)
ソメイヨシノは散っているが、八重の桜があちこちに咲き誇っている、山口の里山でも咲いているだろうか。 

高齢化社会・・神戸の婦人のこともそうだが、このような問題がますます山積するであろう、これからは。
謡のお稽古をやめられ、同級生の親友が3年前に急死、未だ淋しさのぬぐえない中、親しい友人が、
山口の地に行かれる。 とてもそこまでは会いに行けないだろうなぁ。
「胸が痛い・・」先日神戸の婦人に会ったとき、別れを悲しむその言葉が私の頭から離れない。

そうだ、神戸の婦人にも手紙を書こう。 夙川の桜をバックに撮った写真を添えて。

夫は弟と一緒に楽しげに帰宅した。 次女夫婦は長女宅が気をきかせて夕食をしてくれているので、
普段は絶対出来ない座卓での”うどんすき”を3人でしゃべいまくりながら食べた。
夕食は毎回外食なので、弟は喜んで食べてくれた。 夫は11時過ぎ寝たが後弟といつまでも話し込んだ。

我が家にも時々くる京都にいる酒造会社に勤める弟の息子が近くなのでやってきたようだ。 
毎日10キロ走るようになって30キロの減量、もう走ることが生活の一部、走らずにはおれないんだって。