日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 夫の入院9日 術後7日目・・ *

2008年05月21日 | 雑感

 


昨日夕方からこれにはまっている。 瓶ものの梱包にあったので(ぷち!)ってやって見せたら、
「なっちゃんもやる!」思いのほか気に入ってしまって。 そう言えばひろともやっていたなぁ。
中々小さな手で至難なれど、運よく(ぷち!)と音がすると「できた!」手をたたいて大喜びである。
食後も1時間座り込んで熱中、お風呂にも持って入り、寝るのも朝も起きるなり「ぷち」を持って。

午前は区役所や郵便局に連れて行き、その足で公園へ。 もちろん”ぷち”持参でいっぱい遊ぶ。
知らないハンサムなおじさんが、「可愛いね」とくしゃくしゃの袋からお菓子を下さったのだけど、
(食べさせていいのか・・もし・・) 「ありがとう」なつめは頭を下げてお礼を言ったのに場所変え、
持参のお菓子を食べさせた。 複雑な思い、人さまの厚意にこんな自分、しかしこんな時代が悲しい。


 


次女のパート帰りに合わせ、長女が迎えに来てくれて、私だけ病院へ降ろし帰った、訳ありで。
洗濯物とかばんには、依頼の綿棒やベビーオイルやおにぎり二つと長女が三田へ行った時、
頼んでいた安くて美味しい『マルセ』のお肉で、朝、夫の為だけに作った”しぐれ煮”が入っている。  

お昼時社長さんご夫妻と社員さんが見舞って下さり、行った時はゴルフ仲間が来られていて、
急いで珈琲! 毎年掘りたて茹筍や、手作り味噌やいかなご等頂く方。
同県人でもあり、その方の田舎の話で盛り上がり1時間半、腰は大丈夫かと案じたが、
夫には楽しく過ごせたようで、それだけ回復もしているのだろう。
病室へ入るなり夕食にはまだ2時間「食べよっと」 おにぎりもうひとつ迷いながら「食べよっと」
「うまいなぁ、やっぱりマルセの肉は・・」 久しぶりの家庭の味、白髪まじりの髭男嬉しそうである。
しかし病院食は薄味、でも悪くはない。 毎日味わっているが、我が家の見直しである。
若夫婦もいるしついつい味はしっかり目になるが、息子に届けるお弁当で時々言われる、
「おかん、ちょっと濃いで」 毎日料理している訳で、お店は薄くてしっかりの味だからよけいにね。
みんなの身体の為にも、心がけなければ。 入院のお陰で反省、ひとつの大きなプラス。

    今日の夕食(私がこんなんだったら、ダイエットにもなるだろうなぁ)


夫が一服したところで、何やら廊下で子供の声が・・ 「じぃじ~!」 ひろとが走って入ってきた。 
嬉しいサプライズに目を細め、しかしひろとが目がけていたのは、じぃじではなく冷蔵庫の”りんごジュース”
キッズコーナーで積み木遊び、男、女の子の違い? なつめは時々敬遠し、逃げ回っている。  
愛ちゃんからお昼、「明日お休みなので、今日仕事の帰りひろとと行こうと思いますがいますか?」
メールが入り、長女に。 「夕方愛ちゃんを迎えに行って、みんなで一緒に行くから黙っといてな」
言ってもらって良かった。 「夕方ひろと来るよ~」 なんのことはない、即効言ったと思う。
夫を2倍喜ばせる方法、娘の方が心得ている。  いつも心憎い配慮、一体誰の子やろう。



帰路、夫はベッドでまだきっと笑顔に違いない。 突然の小さな天使たちのお見舞いに。


嬉しいことに腰は、日に日に良くなっているのが分かると言う。 
しかしアキレス腱が炎症を?びっこをひいている。 明日はX線や採血、足が治ればバンザイなのだが。


* 夫の入院8日 術後6日目・・ *

2008年05月20日 | 雑感


毎日病院へ通うと、同室の方だけでなく毎日変わる看護師さんもさることながら、廊下でお会いする
他の病室の方とも会釈から、会話へと繋がって行く。
4年前の入院で内科病棟で付き添ったときは、廊下にいてもかなり重々しい気持ちになった。
外科病棟は今圧倒的に女性が多く、会話も廊下へ聞こえるくらいどちらかと言うと賑やかで明るい。
夫の病状が日にち薬だからか、ふと出会う人々の背景を勝手に描いてしまう時がある。 
どんな家族形態なんだろう、ご主人は、お子さんはとか。 女性の場合は家のこと気になるだろうな。
男性の現役らしき方は病気と言えども、仕事が気になって落着かないだろうなぁ、夫のように。

洗面室で高齢のパジャマ姿のご主人に付き添っている婦人も弱々しい、しかししっかり細やかに
ご主人をサポートする姿は、(素敵だなぁ・・私がこんな時どうなんだろう)少し痛々しくも微笑ましい。 
同じ病室でも、見舞う人を見たことが無い人もいる。 夫よりは若いのに痛風とかで食事も制限、
喘息もあり少し自暴自棄になりかけ、看護師さんに冗談言っては気持ちを紛らわしているみたいな。
暗い人、寂しそうな人、病気以外なんの悩みもなさそうに明るい人、優しい人、そうでなさそうな人。
病院が市内と言う事もあり、見舞いに来てくださる方がある夫は幸せである。
さまざまな様子に出会いながら、やはり感謝・・ありきたりでなく心底感謝に思わなくてはバチが当たる。

夫はアキレス腱の箇所が痛いと湿布、手術で口にくわえた管で前歯が緩み、歯科治療も、
リハビリ担当医の治療が始まった。 
今日は、セイ君のポータブルの液晶TVを部屋に置いてくれ長女が付き添った。 
交代で行くつもりが、会社の方が家の倉庫へ商品を取りに来るので私が対応や夫の経過報告方々
いなくては。 五時前来られ商品を揃え、また急いで会社へ戻って行かれた、忙しそうで申し訳ない。

「今日はもう来なくていいで」と電話があったが、娘たちが”たこやきが食べたい”
そんな夫の為に、美味しい”風風”のたこやきを買って病院へ行った。 
「おやじは過保護かも」 次女が言った。 なんとか自分で歩行器を使いながら歩けるので、
回りの人を見てそう思ったのだろう。 明日から、時間を考えて行こうかな。
アキレス腱、退院までに良くなったらいいが。


* 夫の入院7日 術後5日目 *

2008年05月19日 | 雑感


午後から雨になった、雨男にしては珍しく入院して初めての雨。
長女が疲れているだろうからゆっくりしぃと、付き添いを変わってくれた。 娘の方が夫のテンションあがる?
疲れていると言うより、粗大ごみ引取りの日になっていたので好都合であった。
今年から粗大ごみが有料化され始めて。 ごみに貼る手数料シートは病院のコンビニで買った。
事前に電話予約、材質や大きさ、厚さなど何センチとか詳しく聞かれ、それによって値段が違ってくる。
値段に差が出るので、あいまいに答えるなら、大き目より小さめに言う方がいい(と、後で気づいた!)
驚く無かれTV台など1000円も! 石油ファンヒーター400円、事務用金属椅子400円、
座椅子2つ800円、ハンガーラック400円、折りたたパイプ椅子200円、少々馬鹿馬鹿しい、
損をしたような気がした、昨年まで無料だったのに。 不法投棄が増えるのも分かる。

面白いことに付き添っているとき何冊か読んだ本の中に、”すっきり暮らす”とか”掃除術”とか
最近の傾向、やたらそんなことを書いた箇所ばかりが目に付いて、これは私への忠告だわと感知。
もし自分にどうにかあったら、残ったものを整理する者にはなんら必要ないものがどれだけあるか。
そう思うと捨てられなかったものも、(え~い、捨てちゃえ)そんな勇気が出た。
ゆっくりどころか、あちこちとごっそりがっさり片付けの一日となった。 しかしやれば出来る。
夜にはどっと疲れが・・なんのこっちゃ無い。 娘はせっかく子守りの楽しみと、休養を与えてくれたのに。

展君が会社から帰って洗濯物持参でみんなで病院へ向かい、長女と交代、感謝。
面会があると病室では他の人に迷惑をかけるので、ホールまで向かうが夫のひとつのリハビリだ。
少しづつではあるが、まぁ順調、しかし足首が・・こわばりや痛みを訴えている。
お昼には親しい友人が見舞ってくれたそうだ。 その方が入院した時は大したことないから等と
気を使わせないようにと、病院の名前すら教えなかったのに。
しかし午後の長い夫にとって、顔を見てひと時の面会にほっとしたのではなかろうか。
今日は写真が一枚も無いなぁ・・ 帰り病院のエスカレーターのところに生花あり、一枚。


* 夫の入院6日  術後4日目・・ *

2008年05月18日 | 雑感


朝夫より、”窓際に場所移動になった”とメールがあった。 
土曜一人退院したので移動、入リ口のそばだった夫の場所は月曜手術の方に交代した。
窓際は前よりも広いし、たわいなくても外の風景が見えてほっとした感、深呼吸が出来る。
依然、2人部屋は空かないそうで仕方なし、6人部屋。 

大安の日曜である。 用事で出て来られているセイ君のご両親と一緒に病院へ向かったら、
夫の日曜打ゴルフ打ちっ放し&飲み会コースのいつもの賑やかな仲間たちが見舞ってくれていた。 
セイ君のご両親とはグアム挙式以来だろうか、でも話をいつも聞いているし、
1ヶ月前までのセイ君のブログで見ていたので、お久しぶりでないような気がする不思議。
夫の気持ちが一段あがって、治った暁にはいつか鮎釣りリベンジを約束しながら嬉しい面会だった。

昼には息子夫婦とひろとがやってきて、またひとテンションあがった。
息子が「おやじ髭伸ばせられるだけ伸ばしてみたらええやん」 男同士通じる思いに夫は嬉しそうだ。
夕方にはいつも釣りに行く船長ご夫婦が来てくれて、またまた嬉しい夫なのである。
お見舞いに来られた人に、まるで自慢話のように手術や経過説明、少し顔色良くなったかな。
夜は次女夫婦が私の迎え方々やってきて、最近特に言葉が増えたなつめと楽しいひと時
整形外科病棟は年配者が多く、廊下をなつめがしゃべりながら歩く姿を目を細めながら声をかけてくれ、
ささやかかな清涼剤になっただろうか、少なからずお孫さんたちを思い浮かべたに違いない。

下剤を初めて頼んで、そして今夜も睡眠剤や痛み止めを飲む夫は眠れただろうか。

和歌山へご両親を送ってきたセイ君、長女が立ち寄り、「疲れただろうから、明日は私が変わるよ」
長女の厚意を遠慮なく受けた、途端にふっと力が抜けて身体が鉛のように重たくなった。
狭い場所で、夫の痛みや様子を見ながら一日付き添う日々、緊張感で過ごしていたんだろうなぁ。
日曜は色々な人の出会い、感謝の出会い。


       今日の昼食(ほぼ完食)                   夕食(完食)

 


* 夫の入院5日・術後3日目・・ *

2008年05月17日 | 雑感


前回の入院は、癌と言われていたので非告知派な夫は、情緒不安定で髭を伸ばすと息巻いていた。 
「無事に終ったんやし、無精髭かっこ良くない」 「いや、伸ばしたるねん」どこまでも子供みたいな夫。

病院へ行った時には、血抜きと尿管のくだやT字体もとれ、小ざっぱり着替えていた。
早速コルセットを付け、歩行器で歩く。 まだ船に乗っているようなふわふわ感があるそうだ。
午後のガーゼ交換は手術に立ち会った先生で、初めて背中の生々しい傷跡を見た。 
「写メしといてや」 携帯(あ~病室だ・・残念!)
手術に耐えた9センチほどの切開と縫合の痕、そばに血抜きをしていた穴、まだ血が少し出ている。
「術後のX線を見るか?」椎間板のない、骨と骨の骨折状態その骨がすべって神経に障っているのを、
電気のこぎりみたいなので削り取って、直系6ミリ、長さ6・5センチのチタンのボルトが4本入っていて、
骨をくっつけている。「もう強固にしているから大丈夫やで、月曜からぼちぼちリハビリがんばってな」
敬語を使われる執刀医とは違い、関西弁の若い先生、気さくな言葉と声質に医師としてのプライドを、
感じないでもない、が関西弁が又患者との距離感を感じさせなくていいのかも知れない。
「電気のこぎりみたいなので骨が骨折して出ている分削ったんやけどな、筋力強いなぁ大変やったで」
(筋力のことはどの先生も言う、そりゃ現役の卓球選手だもの、半端じゃないだろう)
開腹し作業をするのに開きを維持するのが大変だったらしい。 
私のようなぶよぶよなお腹なら、簡単に(はい、さっさ)と広げて、作業が難なく出来ただろうに。

午後ご夫婦でされている、卓球仲間が見舞って下さった。 ご夫婦広島県出身なので廊下から
「部屋はここじゃここじゃ、○○さんのベッドはどこじゃろうかのう」明るい声が聞こえて来た。 
コルセット装着で歩行器にもたれて歩く夫、シニア優勝などの普段の雄姿はない。
夫の手術の翌日金曜はいつもの卓○会の卓球、飲み会コースの日だったが行かなかったらしい。
飲み会の店に電話をしたら、2人だけ来ていたそうで「あいつらはそんなことの分からん奴らじゃやけえ」
良くお魚を頂いたりするのだが、夫の手術に対してそんな配慮を・・気持ちが嬉しくて感激した。
と同時にこんな風に思ってくれる友人を持つ夫に、改めて敬意を表する。

TVに出ていて「うつぼ公園でバラ祭りやってるで、電話したりぃ。 帰りに寄れって」
愛ちゃんが仕事お休みで、ひろとと来るつもりが熱を出して、日曜に三人でとメールあり、残念そうな夫。 
次女がパートの間は、休日の展君が喜んで独り占めした。 みんなが色々都合よく回ることが感謝。
次女夫婦が迎えに来てくれたが、なつめの「じぃじ~」が大きな癒し。 

歩行器で院内地下のコンビにまで散歩。 「夜おなかすくけん、おにぎり買うて」  
夜が眠れないし傷がまだ落着いていないので、無精髭が辛さを感じさせる今日の夫。 
しかし見舞った夫婦に「今日なぁ、なり立てみたいな若い看護師さんがベッドで下半身洗う言うて、
恥ずかしゅうて緊張してたら”もっと開いて下さい”真っ赤になったわ。 ほんでなあそこも、あそこも
洗ってもちあげて、○もんまで綺麗に、びっくりしたわ。 すごいなぁ、あんなことまでしてくれるねんなぁ」
そして私はシャンプーリンスを、「お湯加減如何ですか? どこかかゆいとこありませんか?」とやったし、
入院時担当だった可愛い看護師さんが足湯をしてくれ、しゃがんでブラシで石鹸をつけて足首から
指の間から足の裏まで念入りに洗ってくれた。 相当満足で、あちこちさっぱりとした夫なのであった。

            本日の 夕食 (2/3食べる) 熱37・3度