日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 夫の入院4日目 術後・・ *

2008年05月16日 | 雑感


普通でも寝たっきりだと腰が痛い、術後は切開の傷の痛みもありボルトが4本入っているんだもの、
違和感はないだろうが、考えただけでも辛いと思う。 ずっと痛みをとる為に座薬を使用している。
寝ていても大変な表情をしている、熟睡も出来ないのだろう、その精かいびきも余り気にならない。
こちらが気にしているより、まいっかこんな時だもの仕方ないと開き直る位がいいのかな。

食事のときだけ、初コルセットでベッドを半分あげて食べる。 「しばらくこんな状態であかん?」
「腰に負担がかかるので今日は駄目です」 しっかり言われてがっかりの表情。
点滴は抜けたが、まだ腹腔内の血抜きや尿の管がついている、そりゃぁ昨日の今日なのだから。
辛いだろうなぁ、厳しい夫の寝顔を見ていると可愛そうになってくる、今まであちこちの病院で
普通に治療で紛らわして耐えてきた年月を思うから。 背骨の状態MRはすごく痛々しかったもの。
ベッドでX線検査、機械の方が部屋に来てくれる。 採血は異常なし。 食事は半分。

入院があり6人部屋が満杯になった。 各階でも部屋が詰まってきたようだと看護師さんが言う。
向かいのご主人は和歌山から、1月手術予定が都合が悪く、やっと5月順番が回ってきたそうだ。
段々日が経つと、皆さんと会話するようになったし、患者同士でも話したり今まで気が重かったが、
部屋に居ても少しだけ気持ちが楽になる。 
肩甲骨の人が多く、夫のように歩けなくはないが、付き添っているのは私だけ。

いるとあれしてこれしてと色々要求してくれるから嬉しい。 今までの悪妻罪滅ぼし。
腰の痛だるさが辛いので上向いたまま本を読んだり、イヤホンでFMを聞いている。
いい音楽があると私にも「いいのやってるで聞いてみ」 イヤホンさしかけ、私も持参の携帯ラジオで聞く。
なんだか一緒に同じ曲を楽しんでいる、術後の静かに流れる時間。

午後仕事帰りに娘たちがなつめを連れてきた。 その時初めて大がしたいとベッドから降り
看護師さん付き添いで歩行器でオトイレに、(看護師さんいると・・出るものも出ない)そうだ。
なつめは見慣れない夫の姿に飛びついてはいかない。 しかし孫の顔はいい薬だ。
食事は半分、野菜の鮮度がいいのか煮浸しの味付けがいい。 明日から普通食になる。

それにしても看護師さん、毎日変わるし夜もまた違う人。 患者とやりとり聞いていると、
男の人って・・こんな時一番優しい、いい男になっているのではなかろうか、と苦笑いして思う。
適当にからかって、楽しんで、勘違いして恋になりそうな。 しかし、偉大であり天使だ。 
朝来た時、ナースステーションで「毎日違いますが、自分の患者さんなんだと思って、しっかり
お世話して下さい」と婦長さんが厳しい口調で話していた。  細やかなお世話に毎日が感謝。

           昼食                          夕食


* 夫の入院3日目 手術・・ *

2008年05月15日 | 雑感


朝台所へ降りたら、テーブルに鶴が三羽折ってあってメッセージが・・、次女夫婦。
”手術が無事成功しますように” ”じぃじがんばって” アンパンマンの絵も書いてあって・・。
千羽鶴は出来ないので、三羽鶴(しゃれ?) 愛ちゃんからもメールが入っていた。
展君も仕事の前に夫の顔を見に、私は次女となつめと長女の運転で8時病院へ。
息子からひろとの動画が送られてきた。 ”じぃじ~、がんばってね~”可愛いひろとの声。
みんなの心をもらって孫たちの笑顔に見送られ、夫は8時50分、手をあげ手術室へ入って行った。

昨日、状況説明や手術の行程をかなり大変な様子と聞かされていたので、大変さを案じた。
病院は一日何人かの手術だが、私には家族にはたった一人の夫であり父親、たとえ0.1%でも
万が一何が起こるか分からない・・そんなことも思わないでもないから。
麻酔が覚めて部屋へ帰るので1時くらいになるかもと言われていたが、11時50分、白衣に着替え
近づいてきた先生がとても爽やかな笑顔だったので、瞬間に(成功やわ!)と確信した。
「開けてみたら、いくつもの神経を骨がかなり圧迫していて、いかに痛かったが伺えました、
きれいに出来ましたよ。 もうすぐ来ますから」 (あ・・良かった)緊張が解け、涙が出た。
どんなにか辛かっただろう、仕事があるからついつい大病院を敬遠していたが。
色々な管をつけ目を閉じたままの姿を見たとき、最近で一番やさしい妻の顔になっていたかも知れない。
痛みがかなりなようで、意識は結構はっきり、夫の顔を見て安心した娘たちには帰ってもらった。

何度も執刀医、麻酔科、インターン、看護士さんたちが入れ替わり立ち代り来て下さった。
昨日の話を思い出しながら、聞いただけでもこれをするなんてすごいと思っていたが、
無事そのことがなし遂げられた、お医者さんってすごい、医学の進歩もさることながら神業、
もうただただ感謝。 先生が本当に神さまに見えた。
野球選手もここで良く治療するそうで、夫の後の同室の青年は島根からで5時間の大手術だった。
病院の医師不足、市民総合病院でさえ内科や小児科と閉鎖の話も聞く中で、医師看護士、
スタッフの揃った病院で安心の治療を受けられたことはどんなに幸運であろうか。
6人部屋であろうが、いびき云々、そんなレベルのことは問題外であって、手術を勧めてくれた姉、
知人が紹介してくれたのが、夫やなつめが以前入院したこの病院であったことも不思議と言うか。

2時には初めてお茶を口に、熱、血圧、嘔吐も無し順調。 痛みは座薬で緩慢手術の痛だるさだけ。
5時過ぎに、セイ君と長女が愛ちゃんを会社に迎えに行き、保育所のひろとを迎えに行き、
みんなで見舞ってくれてびっくりした。 いつも細かい二人の配慮には頭が下がる、心からのありがとう。
病室に響く「じぃじ~、がんばってね」ひろとの顔と声に夫は大きな笑顔をもらった。
愛ちゃんお見舞いのひまわりの明るさには、気持ちが癒され、手術成功の喜びを改めてかみ締める。

夕食は普通食、半分食べた。 滅多と(全く)ない、夫にご飯を食べさせるなんて、なんか照れるなぁ。 
明日は座って食べられるかも知れないそうだ、色々な検査もあるようだがあこれからは日にち薬。 
同室の方に廊下で会って話すこともあり、「悪いからみんな来ているんですから、そんなことは
どうぞ気にしないで下さい」そう言ってもらったので、気持ちもずっと楽になった。
が、夜帰る前に「どうする?」 「貼る貼る!」 
面会は9時まで、長い1日だった。 大きな安堵、星は出ているから明日もお天気。
出会ったことのない、ブログのお友だちの多くの心配や祈りもいただいて・・感謝いっぱい。



* 夫の入院 2日目・・ *

2008年05月14日 | 雑感




いびき・・どうだったんだろう、誰も何も言わないけれど。
みんなカーテンをひいているので、TV(要イヤホン)を見ているのか寝ているのか・・、
時々来る看護師さんとの会話しか聞こえない。 みんな面会者もないし、肩が凝りそうだ。
夜中ずっと雷もだし、毎日飲むビールも飲んでいないし、気にもなるのか何度も目が覚めたらしい。
昨日の看護師さんも交代で変わっているし、多分受け継ぎにも無かっただろうと思われる。
まいっか・・、その時はその時。
今日、夫の犠牲者が1人増えて4人になった、バドミントンで肩をやられて明日手術と言う若い人。

9時家族同伴で担当医による夫の症状と手術の方法や手術に伴う問題点など分かり易く説明があった。
写真を見ると腰部の椎間板がもうなくなっていて骨同士がクッションなく重なるように重なり、
当たった部分は骨折状態、磨耗していて神経に障ったりしているのだ。 
腰の痛みから来る足のしびれ・・長年のそれらの関連性がはっきりとMRIや説明で分かる。 
10年前から腰痛は訴えていたが、持続した痛みでない訳で、普通に治療しながら我慢の限界まで・・。
こんな骨の状態を見るとそこまでがんばって来た夫に、ご苦労さまと、申しわけない気がした。

姉の後押しがなければまだ手術を決意するに至らなかったかもしれない、何人もの医者にかかったが、
所見は同じでも、治療に至っては異なる。 素人目にも、手術以外楽になる道はないと思えた。
2本のボルトを 入れ固定、砕けくっついた骨をはがし、あるいは骨盤の骨を削り椎間板部分に埋める。
以前ネット検索でリアルな手術写真を見ているので、聞きながら気分が悪くなりそうだった。
かなりな大手術、医者ってすごい、神業・・改めて実感。 麻酔科の先生は5年前と同じ先生だった。

長女が一緒に話を聞いてくれたので、ナツメは早朝からセイ君が始めて子守をしてくれた。
おむつ交換初めて、なのに大・・を! 六甲颪の子守唄で寝させてくれたそうだ。
パパママよりも先にしゃべった言葉が「セイさん」なのだから、全然平気だったそうだ。
午後仕事が終わった次女も乗せてみんなして面会に来てくれた。
毎日見るナツメ、1日見なかったので夫は嬉しそうだ、それにみんなの顔を見てほっとしたに違いない。

夫よ、朝一番の手術周りを気にせずしっかり睡眠をとりなさいよ。  
前回の入院は2人部屋で、明日手術と言う紳士が退院が決まったことをカーテン越しに聞いて、
夫に「ゆっくり寝たいので、申し訳ありませんが外泊してもらえませんか」と深々と頭をさげたそうだ。
後世に残る笑い話だが、「明日の手術の為に、今夜はゆっくり寝たいので申し訳ありませんが、
みなさん僕のいびきを一晩我慢して下さい」そう深々と頭を下げて、耳栓でも配ったら良かったねぇ。
いよいよ明日8時半戦場へと向かう。 夫が楽になる勝ちと分かっている戦場だ。 夫よがんばれ。

                   今日のお昼(5分で完食)


* 夫の入院1日目・・ *

2008年05月13日 | 雑感


9時半長女の運転で病院へ。  この病院へ入院するのは2度目、5年前咽頭癌騒ぎ以来。
入院の手続き、あいにくと2人部屋が空いてなくて、6人部屋である。 
しかし真ん中の2つが空きベッドだったので、夜の夫の犠牲者が5名でなく、3名になり少しほっとする。
皆さんにご挨拶、普通にいい方たちの様だ、だけどそれはまだ夜の恐怖を知らないからである。
昨夜のいびきの鼻テープ、お店の方の言うとおり若干ましのような気は・・した・・が。
枕は、みのさんの番組で良い枕と称されていたのと同様の高さであった。
「ほんならこの枕で寝たらどれだけ違うか確かめてみる」 「あかん、あかんそれは甘い、無謀と言うもの」
テープを貼って、どれだけいびきが違うかって言うのなら分かるけれど。
リハビリ室で説明を聞きに行く1時間前に、テープを貼って試してみた。
う~ん、部屋が静かなので・・、しばらくすると私は揺すって起こした。 寝ては起こし寝ては起こし・・・・。

やはりいびきはいびき。看護師さんにその旨を言ったが、部屋が空けば・・、とりあえず今晩様子みて婦長と相談すると言う。
個室ならいざ知らず、2人部屋希望したものの、部屋代別料金をわざわざ払っているのに
いびきで眠れなかったら、それこそ大迷惑をかける。 わ~誤算だわ。 6人部屋の方がいいのかも。
3万円の個室なら開いていると言うが、それは・・。

9時前夫から携帯に電話「今地下のコンビにでカップヌードル買うて来て食べてん。 おなかすいたし。
ああ、明日来る時冷凍の筍ご飯のおにぎり持ってきて」 「それだけ?」そそくさと電話を切った。
普通食は3日目からだし、今のうちにどうぞ、術後かなり痛むらしいから、今まさに嵐の前の静けさ・・。
夫は今のところ快調なり。
しかし夜半から激しい雷雨、夜通しの雷・・病室も聞こえているかな、夫は果たして・・。

         お昼:とんかつ・野菜のドレッシングかけ、澄まし汁。

 


* 入院前日・・ *

2008年05月12日 | 雑感


「何が一番食べたい?」 「そうやなぁ」 何度も聞いたり夫も考えたが答えがなかった。
考えたら5月に入って、手巻きパーティー、バーベQ,鍋パーティーとあったから思いつかないんだろう。

病院から朝電話があって「9時40分、入院センターへ。 二人部屋ご希望でしたが今あいにくと。
大部屋ですが空けば移ってもらいますので」 (アチャー!)
お弁当持参の夫が珍しく昼の食事時帰って食事する。 みのさんの番組で、枕で変わる睡眠や
タイミング良くいびきが変わったのをやっていた。 必要な時に必要なことに出あう。 
「あんな枕買っておいでよね」 無かったそうだ。
究極昼間「いびきが若干小さくなります」とのことで鼻に貼って寝るテープのようなものを薬局で買った。
それでも同室の人には迷惑やろうな。 そんな人が一人くらいるやろうと次女は言うが。

次女と朝から2週間病院食の為に夫が喜びそうな献立を考えて、楽しく料理をする。
「オイスタソースがない!」 五時半帰宅の夫がなつめを自転車に載せて買いに行ってくれた。 
夫もじっとしておれなくて気を紛らわしたいはず。 それには充分、ブックオフで本も買って来た。
展君が遅番で8時をまわる遅い食事になったが、おかずは少しづつ色々な種類が欲しい夫の為の料理、
半月飲めないビール、お変わり、日本酒お変わり、「美味しかった・・」 満足したようだ。

夫は少しだけ情緒不安定なのか、調査票に、お風呂は(1日)に(1回) 洗髪は(30日)に(1回)
(散髪と違うし~洗髪! そんなんびっくりするわー) 大笑い。
さぁどんな入院生活、そしてどんな術後になるのだろう皆目見当がつかない。
とりあえず今晩”スリーリングテープ”お試し、枕も低い目ので。 結果やいかに!
寝る前でいいのに、早くからテープを貼って笑わせる夫、がんばれ。