ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

コアでマニアックな洋楽に坂道シリーズにアニメと声優が好きな
マイノリティによるブログタイトル通りのカオスなブログですw

Underoath - Voyeurist(アルバムレビュー/感想)

2022-02-05 13:57:34 | 洋楽レビュー/感想 2022
洋楽レビュー/感想 2022

他の2022年の「洋楽レビュー/感想」はこちら。


ヘヴィでダークでディープでエモくて宗教的で内省的で難解で、
一種の啓示や黙示録のような感じがあって深遠な、
ポストハードコア/ポストメタル作品。

※「Hallelujah」の 日本語訳付きの曲解説記事はこちら。


◆Underoath - Voyeurist
元々ダークでヘヴィでディープで内省的で、
宗教色があって難解さや実験的要素がある人達ですが、
今回は特に内省的で宗教的で暗くて難解で、
どこかドリーミーというかシューゲイザー風味もあるので、
過去一レベルで「深遠」な感じですし、
前作や前々作より直情的なハードコア要素が薄れて、
「Lost in the Sound of Seperatio」の頃のようなエモ要素が増してますし、
「Deftones」や「Cult of Luna」的なポストメタル要素も増していて、
一種の啓示や黙示録のような感じがあって実に深い…

以前にあったような爆発力や炸裂感はあまりなく、
初期のようなエモ/スクリーモ要素や、
「Define the Great Line」の頃のような激情感や切ない感じも少ないので、
率直に地味というか暗くて分かり難く感じますし、
歌詞が物凄い深いと同時に暗くて、
神様に対して人生を問いかけて、
不満を漏らしたりしつつも内面を掘り下げて、
人生の「真理」を悟ったような感じなんで、
気分が落ち込んだ時に聞いたら、
人によっては自殺するんじゃないかというレベルの暗さっていう…
敬虔なクリスチャンが拗らせる(人生に絶望を感じる)とマジヤバイなw

自分はクリスチャンでも無いし日本人なんで
感覚的な部分で理解が難しい部分もあるし、
あまりに宗教的で内省的で救いが無いので、
暗過ぎる感は否めないかなと。
個人的に重いのも暗いのも良いんですが、
あまりにも真っすぐ過ぎて息苦しさがあるので、
もう少し言葉遊びや自虐やブラックユーモアみたいな「遊び」が欲しいですし、
どうしても新鮮味に欠けますしフックも少ない。
でも深い作品なのは間違いないし、
この手のバンドでは頭一つ抜けてるのも間違いないし、
力作で良作ではあると思う。
なおアメリカのクリスチャンの人は、
この作品を聞いて救いを感じたりもするようです。




※おまけで印象に残った歌詞の訳を抜粋していくつか載せておきます。

「Cycle」
頭の中が迷路のようだ
どうせ見えないんだから目をくり抜く
あなたが正しかったと思う
何も言うことはないから舌を切り取る
天国よりも暗く神のように空虚だ
生きることには何もない
誰も助けてくれない
すべての祈りは偽りだ

「We're All Gonna Die」
みんな死んじゃうんだから関係ないだろ
僕と友達のために祈らないでくれ
お前はクソったれの偽物だ
正直に言うよ、僕は薄情だ、
何があっても気にもしない
みんな死ぬんだから
生きてるふりするなよ
ここが天国か地獄かなのか分からない
何が違うのか僕には分からない
何が違うんだよ?

「Pneumonia」
溺れそうな気がする
決して生きては帰れないようだ
あなたを山みたいだと感じるよ
自分を殺してでも登りたい
何もなくなるまで掘れ
僕は登り続ける
骨と皮になるまで
新しい光の中に消えていく
昔の生活に戻ってぼやけさせて
全ての恐怖から私を解放する
真っ暗な闇を漂ってるよう
重さはない
生命は無い
終わることは無い
戻る事は出来ない

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Underoath - Hallelujah(日本... | トップ | エレクトロニック/テクノメモ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

洋楽レビュー/感想 2022」カテゴリの最新記事