洋楽レビュー/感想 2022。
他の2022年の「洋楽レビュー/感想」はこちら。
アルバムタイトル通りの「霊」的な物や、
「古き良き時代への敬愛」を感じる、
スピリチュアルでノスタルジックでエクスペリメンタルな作品でありつつ、
高いレベルの歌と高いレベルの演奏を同時に楽しめる、
ソウルフルでエキサイテンィグなジャズ作品でもある、
ディープで意欲的で刺激的で儚くてエモーショナルな、
スピリチュアルエクスペリメンタルアートジャズ作品。
◆Cecile McLorin Salvant - Ghost
2016年と2018年のグラミー賞の「最優秀ジャズヴォーカルアルバム」筆頭に、
多くの賞やコンクールで受賞経験があるように、
実力は折り紙付きのジャズボーカリスト&ジャズアーティスト「Cécile McLorin Salvant」の、
5曲のカバー曲と7曲のオリジナル曲で構成されている、
「霊」「ノスタルジア」「憧れ」がテーマの作品なんですが、
1曲目の「Kate Bush」の「Wuthering Heights(嵐が丘)」を聞けば分かるでしょうが、
カバー曲が純粋なカバーというより、
アーティストや曲の本質を自分なりに解釈して、
再構築して「魂」的な物を再現してるような感じなように、
過去の音楽の偉人達や名曲への敬愛に溢れていて、
アルバムタイトル通り「霊」的な物や、
「古き良き時代への敬愛」を強く感じますね!
他のカバー曲も「Sting」の 映画の主題歌の「Until」だったり
「オズの魔法使い」の曲の「Optimistic Voices」、
「Kurt Weill」のミュージカル楽曲の「The World Is Mean」と、
ワールドミュージックやミュージカルやオペラ的な要素が強めの曲だし、
オリジナル曲もゴスペルに教会音楽にクラシックにポストロックなどなど、
ジャズっぽくない要素やエクスペリメンタルな感じがあったりするので、
純粋なジャズ作品とは言えないかもですが、
あくまでも本流に流れてるのは「ジャズ」なように、
ジャズに染め上げているというか、
Cecile McLorin Salvantの世界に染め上げてる感ありますし、
高いレベルの巧さ溢れるソウルフルでエモーショナルな歌と、
高いレベルの巧さとセンスに溢れる演奏を同時に楽しめる、
ソウルフルでエキサイテンィグなジャズ作品でありつつ
スピリチュアルでエクスペリメンタルな作品でもあるように、
ディープでエモーショナルで実に興味深い!
特に更に表現力の幅が縦にも横にも奥にも増した、
Cecile McLorin Salvantのボーカルは実に素敵で素晴らしく、
曲のバリエーションが多いのもあり、
いつも以上に「表情豊か」なボーカルが聞けますし、
彼女の内面から湧き出てくる様々な感情が、
時には優しく心に染み込み、
時には滝のように流れ込んで来るのは圧巻で、
気品と艶があってソウルフルでエモーショナルで、
嫋やかさや繊細さもありつつ力強さもあって、
良い意味でエキセントリックな部分があってスピリチュアルで、
今までみたいにあまり型に嵌ってない感あるので、
Sarah VaughanやCarmen McRaeが築いた
伝統的なジャズヴォーカルスタイルを、
ネクストステージに持っていた感すらあるもの!
聞いてて引き込まれる感がぱない…!
あと通常作品とは違うのもあるのか、
固定メンバーではなく、
曲毎で参加メンバーを細かく変えてるので、
そういう意味でも「表情豊か」な作品だし、
良い意味で既存の歌物ジャズ作品とは一線を画している、
スピリチュアルでスリリングで挑戦的で自由で先鋭的でアートな作品で、
悪く言うと実験的でまとまりに欠けるかもですが、
ノスタルジーを感じる要素もあるように、
切なさと儚さみたいな物も感じれられますし、
聞き応えのある興味深くて素晴らしい作品なのは間違いないかと。
意欲作で良作で名作!
他の2022年の「洋楽レビュー/感想」はこちら。
アルバムタイトル通りの「霊」的な物や、
「古き良き時代への敬愛」を感じる、
スピリチュアルでノスタルジックでエクスペリメンタルな作品でありつつ、
高いレベルの歌と高いレベルの演奏を同時に楽しめる、
ソウルフルでエキサイテンィグなジャズ作品でもある、
ディープで意欲的で刺激的で儚くてエモーショナルな、
スピリチュアルエクスペリメンタルアートジャズ作品。
◆Cecile McLorin Salvant - Ghost
2016年と2018年のグラミー賞の「最優秀ジャズヴォーカルアルバム」筆頭に、
多くの賞やコンクールで受賞経験があるように、
実力は折り紙付きのジャズボーカリスト&ジャズアーティスト「Cécile McLorin Salvant」の、
5曲のカバー曲と7曲のオリジナル曲で構成されている、
「霊」「ノスタルジア」「憧れ」がテーマの作品なんですが、
1曲目の「Kate Bush」の「Wuthering Heights(嵐が丘)」を聞けば分かるでしょうが、
カバー曲が純粋なカバーというより、
アーティストや曲の本質を自分なりに解釈して、
再構築して「魂」的な物を再現してるような感じなように、
過去の音楽の偉人達や名曲への敬愛に溢れていて、
アルバムタイトル通り「霊」的な物や、
「古き良き時代への敬愛」を強く感じますね!
他のカバー曲も「Sting」の 映画の主題歌の「Until」だったり
「オズの魔法使い」の曲の「Optimistic Voices」、
「Kurt Weill」のミュージカル楽曲の「The World Is Mean」と、
ワールドミュージックやミュージカルやオペラ的な要素が強めの曲だし、
オリジナル曲もゴスペルに教会音楽にクラシックにポストロックなどなど、
ジャズっぽくない要素やエクスペリメンタルな感じがあったりするので、
純粋なジャズ作品とは言えないかもですが、
あくまでも本流に流れてるのは「ジャズ」なように、
ジャズに染め上げているというか、
Cecile McLorin Salvantの世界に染め上げてる感ありますし、
高いレベルの巧さ溢れるソウルフルでエモーショナルな歌と、
高いレベルの巧さとセンスに溢れる演奏を同時に楽しめる、
ソウルフルでエキサイテンィグなジャズ作品でありつつ
スピリチュアルでエクスペリメンタルな作品でもあるように、
ディープでエモーショナルで実に興味深い!
特に更に表現力の幅が縦にも横にも奥にも増した、
Cecile McLorin Salvantのボーカルは実に素敵で素晴らしく、
曲のバリエーションが多いのもあり、
いつも以上に「表情豊か」なボーカルが聞けますし、
彼女の内面から湧き出てくる様々な感情が、
時には優しく心に染み込み、
時には滝のように流れ込んで来るのは圧巻で、
気品と艶があってソウルフルでエモーショナルで、
嫋やかさや繊細さもありつつ力強さもあって、
良い意味でエキセントリックな部分があってスピリチュアルで、
今までみたいにあまり型に嵌ってない感あるので、
Sarah VaughanやCarmen McRaeが築いた
伝統的なジャズヴォーカルスタイルを、
ネクストステージに持っていた感すらあるもの!
聞いてて引き込まれる感がぱない…!
あと通常作品とは違うのもあるのか、
固定メンバーではなく、
曲毎で参加メンバーを細かく変えてるので、
そういう意味でも「表情豊か」な作品だし、
良い意味で既存の歌物ジャズ作品とは一線を画している、
スピリチュアルでスリリングで挑戦的で自由で先鋭的でアートな作品で、
悪く言うと実験的でまとまりに欠けるかもですが、
ノスタルジーを感じる要素もあるように、
切なさと儚さみたいな物も感じれられますし、
聞き応えのある興味深くて素晴らしい作品なのは間違いないかと。
意欲作で良作で名作!