洋楽レビュー/感想。
「死」に付いて考察してる歌詞の、
シリアスでエモいインディーロック作品。
◆Los Campesinos! - No Blues
「No Blues」というタイトルなのに、
憂いに満ちた雰囲気の作品になっていて、
前作以上にシリアスでエモい内容になってますね。
アルバムからの先行曲↑が「What Death Leaves Behind」っていうタイトルで、
アルバムタイトルが「No Blues」という事もあり、
劇的で過度な深化を期待してたので、
ぶっちゃけ、想像以上では無くて微妙に残念ではあったのですが、
前作から着実な深化を感じられるのは間違いなく、
音数のバランスといい空間の生かし方などなど、
演奏とアレンジはいつも以上に練られてるし、
アジア風の雰囲気やヒップホップ要素を微妙に取り入れたり、
ポストロック要素が増してる事もあり、
今まで以上に曲のバリエーションが多く、
歌詞はいつものように面白い例えや引用が多くて知的でシニカルでもあるのは勿論ですが、
今回は人生、死、死後などの哲学的なテーマという事で、
シリアスで深い内容になっているので、
全体通してメロウでエモい雰囲気に包まれており、
最後の曲の「Selling Rope」が、
締めに相応しい壮大で美しい曲なのもポイント高いし、
聞けば聞くほど心に染み渡っていきますね…深い!
人は歳をとっていき、齢を重ねていき年老いて死にます。
人生の最後に待っているのは「死」であり、
誰もそれからは逃れられない。
死んだ後に何が残されるのか。
自分の人生に意味はあったのか。
生きる事に意味はあるのか。
…そんな事思ってたら人は基本的に憂鬱になります。
でも彼らは「What Death Leaves Behind」で、
「(種を埋めれば)きっと花は再び咲く」と歌ってます。
この作品は全編を通して憂鬱な雰囲気ですが、
前向きな雰囲気(苦しみを笑い飛ばすような感じ)も少なからずありますし、
やることやれば憂鬱なんて無い、
つまりアルバムタイトルである「No Blues」と言いたいのかも。
ただ↑のMVや前作のMV見ても分かるように彼らは捻くれてる事でも有名なんで、
このアルバムの音楽は「音楽のブルース」じゃないと言いたいだけかもですし、
他の曲の歌詞(特に最後の曲のSelling Rope)を読んだりしてると、
「理想と現実は違う」とも言いたいんだろうなと。
最終的には受け手の感じ方次第なんでしょうけど…
初期の彼らだけが好きな「年をとる(現実を受け入れる)事を拒んでる人」にはお勧めしませんが、
前作が好きで「年を取る事(現実)を受け入れてる人」なら、
普通に気に入ると思います。良作!
「死」に付いて考察してる歌詞の、
シリアスでエモいインディーロック作品。
◆Los Campesinos! - No Blues
「No Blues」というタイトルなのに、
憂いに満ちた雰囲気の作品になっていて、
前作以上にシリアスでエモい内容になってますね。
アルバムからの先行曲↑が「What Death Leaves Behind」っていうタイトルで、
アルバムタイトルが「No Blues」という事もあり、
劇的で過度な深化を期待してたので、
ぶっちゃけ、想像以上では無くて微妙に残念ではあったのですが、
前作から着実な深化を感じられるのは間違いなく、
音数のバランスといい空間の生かし方などなど、
演奏とアレンジはいつも以上に練られてるし、
アジア風の雰囲気やヒップホップ要素を微妙に取り入れたり、
ポストロック要素が増してる事もあり、
今まで以上に曲のバリエーションが多く、
歌詞はいつものように面白い例えや引用が多くて知的でシニカルでもあるのは勿論ですが、
今回は人生、死、死後などの哲学的なテーマという事で、
シリアスで深い内容になっているので、
全体通してメロウでエモい雰囲気に包まれており、
最後の曲の「Selling Rope」が、
締めに相応しい壮大で美しい曲なのもポイント高いし、
聞けば聞くほど心に染み渡っていきますね…深い!
人は歳をとっていき、齢を重ねていき年老いて死にます。
人生の最後に待っているのは「死」であり、
誰もそれからは逃れられない。
死んだ後に何が残されるのか。
自分の人生に意味はあったのか。
生きる事に意味はあるのか。
…そんな事思ってたら人は基本的に憂鬱になります。
でも彼らは「What Death Leaves Behind」で、
「(種を埋めれば)きっと花は再び咲く」と歌ってます。
この作品は全編を通して憂鬱な雰囲気ですが、
前向きな雰囲気(苦しみを笑い飛ばすような感じ)も少なからずありますし、
やることやれば憂鬱なんて無い、
つまりアルバムタイトルである「No Blues」と言いたいのかも。
ただ↑のMVや前作のMV見ても分かるように彼らは捻くれてる事でも有名なんで、
このアルバムの音楽は「音楽のブルース」じゃないと言いたいだけかもですし、
他の曲の歌詞(特に最後の曲のSelling Rope)を読んだりしてると、
「理想と現実は違う」とも言いたいんだろうなと。
最終的には受け手の感じ方次第なんでしょうけど…
初期の彼らだけが好きな「年をとる(現実を受け入れる)事を拒んでる人」にはお勧めしませんが、
前作が好きで「年を取る事(現実)を受け入れてる人」なら、
普通に気に入ると思います。良作!