ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

コアでマニアックな洋楽に坂道シリーズにアニメと声優が好きな
マイノリティによるブログタイトル通りのカオスなブログですw

The Field - Cupid's Head

2013-11-17 08:50:25 | 洋楽レビュー/感想 2013
洋楽レビュー/感想。

一つの音がずっとループするように繰り返されながら、
いろんな音が増えていっては古い音が消えていく、
基本穏やかながら時に荒れ狂ったり静かだったりする川の流れのような構成(曲順)の
儚く幻想的で美しく、同時にシリアスでダークで深みもある、
ミニマル/ハウス/アンビエント/エレクトロニカ/テクノ作品。


◆The Field - Cupid's Head
基本的にはいつものように執拗なまでの反復のミニマルテクノですが
今作はロック色が薄れてテクノ色が増して展開も増え、
音も多彩になっており、
1曲目だけ聞いた時点ではいつも通りの感触だったのですが、
2曲目の「こっちの音を残すのか」的な後半の展開から、
すっかり「The Field」の世界に入り込んでしまった!
一つの音がずっとループするように繰り返されながら、
いろんな音が増えていっては古い音が消えていくという、
音の足し引き加減が絶妙で、
常に一定に音数のバランスが取れているので聞き疲れがしませんし、
以前よりドリーミーでメロウになっているので、
儚くて幻想的で美しくもあるのですが、
今作は人が生きる上での「寝る/起きる/食べる」などの、
あまり意識することもなく繰り返してる反復をより髣髴とさせるというか、
パーソナルで内向きな感じなのもあり
いつもより現実を意識/連想させますし、
音を意図的に執拗に病的なまでに反復させる事から来る、
感覚が麻痺していく感じや精神に異常をきたす様な感じの虚脱感に、
日常のちょっとした歪みを表現してるようなダークな感じもありますし、
基本穏やかながら時に荒れ狂ったり静かだったりする、
川の流れのような曲構成(曲順)なのもあり、
非現実的でありながら現実的(現実も髣髴とさせる)で、
幻想的でありながらも同時にシリアスさやダークさがあるので、
フロア向けのミニマルテクノでもありながら、
深みも強く感じるんですよね…

構成が良い意味でテクノテクノしてて濃いですし、
サンプリングの仕方や音の選択が実にセンスあって洗練されてますし、
音響面も素晴らしく、
今までで一番難解ですが同時に素晴らしい作品だと思う。良作!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« テクノメモ | トップ | Julianna Barwick - Nepenthe »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

洋楽レビュー/感想 2013」カテゴリの最新記事