ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Sore Eyelids - Sore Eyelids

2013-01-07 19:44:36 | 洋楽レビュー/感想 2013
洋楽レビュー/感想。
Punkの勢いとSlowdiveと2ndの時のDrumsを合わせたような
アグレッシブでキラキラもしてるけどメロウでどこか切なくて痛くて儚い、
シューゲ/ポストパンク要素を上手く取り入れた、
メランコリックでパンキッシュでエモい、
インディギターロック/ポストロック。


◆Sore Eyelids - Sore Eyelids
音楽性はパンクのアグレッシブさとシューゲ/ポストパンク要素を上手く取り入れた、
エモいインディギターロック/ポストロックなんですが、
明るくも暗いとも前向きとも後ろ向きとも言えない絶妙なメランコリックさや、
若い時の勢いや将来への明るい希望などの開放感と、
年を取るにつれて徐々に増えていく、
見えない将来への不安や苦悩と苛立ちみたいな閉鎖感が同時にあり、
笑いたいけど泣いてしまうというか、
笑いながら泣いてしまってるような、
キラキラもしてるけど甘酸っぱくて切なくて痛くて儚い、
独特の雰囲気に溢れてます。


特徴的な歪んだ音やアルペジオにエフェクターやアームの使い方などなど、
個性的で魅力に溢れまくってるギターを筆頭に、
メロディアスに動き回るベースに、
巧さとセンスに溢れまくるドラムと、
楽器陣の演奏は素晴らしいですし、
ほとんどの曲に無音になる所があるように、
音の静と動のコントラストの付け方が絶妙で素晴らしく、
アルペジオからシューゲギターが「ぶわー」っと拡がるタイミングや、
音がまとまっていく様などなど、
空間処理の仕方やタメやフックの付け方などアレンジも絶妙で素晴らしい。

若い時はどこにでも行けて何でも出来て何にでもなれると思ってるもんですが、
時が経つに連れて現実が重く圧し掛かり、
責任も重くなり力も衰えていき周りとの距離感も微妙になったりで、
変な苛立ちや痛みや寂しさを感じたりします。
この作品にはそういう「どうすることも出来ない儚さや痛み」や、
「行き場の無い怒りや悲しみなどの焦燥感」が溢れている。
そして同時に、今という時間の大切さを伝えてくれるような作品でもあると思う。
過去を懐かしむみたいなノスタルジックな作品や、
現実逃避的なドリーミーな作品や、思春期の焦燥感を表現してるエモ作品は数あれど、
こういうドリーミーな要素があって過去を懐かしみながらも、
結局は前を見て歩いていくしかないという覚悟があるような、
現実的でもあり非現実的でもあって、
前向きと後ろ向きな痛みが同居してる作品はそうそう無いよ。
もう少し曲のバリエーション増えるともっと良いかもですが、
なかなかの良作だと思う。

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