↑ 2017/04/17 撮影
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2017/05/11 撮影
[ カヤツリグサ科スゲ属の多年草 ]
日本では、
北海道〜九州にかけて、
山地の林内に自生します。
草丈は、10~40cm。
根茎は短く、長い地下茎や匐枝を出して繁殖します。
葉は、長楕円形または長披針形で長さ12~32㎝、幅1.5~3㎝、
先は次第に尖り、下部には普通まばらに軟毛が生えます。
花期は、4~5月。
葉の無い前年の根茎から、青緑色の花茎を数本出します。
基部は赤褐色の鞘状葉で包まれ、中部から上に小穂を散生します。
小穂は長楕円形で長さ1~2.5㎝、
柄があって直立し、柄の基部は鞘状葉で包まれます。
小穂は4~8個、総じて雄雌性、
上部は雄花部で褐色を帯び、
下部は緑色の雌花部で少数がまばらに付きます。
柱頭は淡紅紫色で3個です。
鱗片は長楕円形で尖り、濁赤色の細かい点があります。
果胞は無毛で、鱗片より短く、長楕円形で脈が隆起します。
花茎は果実が熟すると倒れます。
名は、葉形を鍛冶屋の使う鏨(たがね)に見立てて付いたそうです。
以前から植わっていたもので、
長年わからなかった名前を教えて頂いだき、
さつそく図鑑で調べましたら、
スゲ属の中に載っていました。
広めの葉の姿が、スゲ属とは思えませんでした。
丈夫でよく増えます。
2017/04/17 撮影
2017/05/11 撮影