↑ 2019/03/05 撮影…ヒラツカスミレ(ウスベニヒゴ)
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[ スミレ科 スミレ属の多年草
園芸店で求めました時のラベルに、
「ヒラツカスミレ」と「ウスベニヒゴ」の両方の名が記してありました。
複葉性スミレ(葉に切れ込みがある)の無茎種同士、
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然交雑種です。
両者の中間的な姿で色々の個体があり、識別が難しく、
交雑種にしては珍しくよく結実するので、
群落をつくることもあります。
ヒゴスミレは日当たりのよい山地の落葉樹林に生育し、
エイザンスミレは山地の樹下などの半日陰に自生します。
両種が混生する所で自然交配のものが稀に見られます。
草丈は、5~15cm。
葉は、5裂で裂片の広いものと、
深く3裂するものもあります。
花期は、3~4月中旬。
花弁の縁に波がなくすっきりして、
芳香のあるものが多いです。
名は、平塚市在住のスミレ愛好家が、
人工交配によって作り出したことから付いたそうです。
(自然交配によるものもみられます。)
「 4月の花たち・叡山菫 」参照
ヒゴスミレ ( 肥後菫 )
本州秋田県以南~九州にかけて、
山地の日当たりのよい尾根や林内、草地などに自生します。
草丈は、5~10cm。
葉は、長さ5~10㎝の柄を持ち、長さ2~3㎝の3小葉からなり、全3裂し、
側裂片はさらに基部から2全裂し、5全裂状になります。
各小葉は柄を持ち、さらに細かく切れ込みます。
花期の葉は長さ3~6㎝、花の後は10㎝ほどになります。
花期は、4~5月。
花は、径約1.5~2㎝で白色、まれに淡紅色で、芳香のあるものが多いです。
唇弁には紫の筋があり、側弁には毛が生えています。
距は長さ4〜6㎜です。
地域や生えている場所によって、花の色や葉の裂片の幅などに違いがあります。
果実は、蒴果です。
名は、肥後の国(熊本県)に産することから付いたそうです。
園芸店で可愛い花が咲いているスミレに出会い、
さっそく植えて、
花の少ない時期に楽しんでいます。
2020/03/05 撮影
2020/03/20 撮影
< 2019 年 > 2019/03/05 撮影
2019/03/09 撮影
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〃…葉