しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

大根 ( だいこん ) <季> 三冬

2011-01-25 |  冬の草木・その他 の 俳句

◉ おおね・だいこ・すずしろ・蘿蔔(らふく)・萊菔(らいふく)・大根畑(だいこんばたけ)・大根市(だいこいち)・大根売(だいこうり)・沢庵大根(たくあんだいこ)・干大根(ほしだいこ)・煮大根(にだいこ)・埋大根(埋け太鼓)・囲大根(かこいだいこ)・千六本(せんろつぽん)・せん切(せんぎり)・土大根(つちだいこ)・大根時(だいこんとき)・大根汁(だいこじる)・大根おろし(だいこおろし)・青首大根(あおくびだいこん)・辛味大根(からみだいこん)・練馬大根(ねりまだいこん)・三浦大根(みうらだいこん)・守口大根(もりぐちだいこん)・聖護院大根(しょうごいんだいこん)・櫻島大根(さくらじまだいこん)

口上に書きおとしけり土大根 ・・・・・ 芭蕉 
大根に実の入る旅の寒さかな ・・・・・ 園女 [小弓俳諧集]
流れ行く大根の葉の早さかな ・・・・・ 高浜虚子 [虚子全集]

日本には弥生時代に中国を経て渡来しました。
野菜として広く栽培され、多くの品種があります。
主として根を食用にしますが、葉も食材になります。
春蒔きや夏播きの品種もあり、一年中出回っていますが、
秋に蒔いて冬に収穫したものは大きく味もよいので、
特に生産量が多く、鍋や煮物などに欠かせない野菜です。
おおむね白色ですが、形と大きさは種によって多様です。
『古事記』に登場する春の七草の「すずしろ」は野生大根のことです。
古名の「おおね」という記述もあります。
* 大根洗 (初冬)・大根引 (初冬)・大根干す (初冬)・沢庵漬製す(初冬)
* 大根の花 ( 晩春 )

  [ アブラナ科ダイコン属の越年草、原産地不明 ]

大根の葉をゆさゆさと人来る ・・・・・ みなみ

ダイコン (大根)
地中海または中央アジア原産という説もありますが、
諸説があり不明です。
古く中国大陸を経て日本に伝わったと言われています。
日常の重要な野菜として、根を食用とし、葉も利用されます。
各地で広く栽培され、多くの品種が発達しました。
大きな根の最上部は茎(下子葉部)で、その下の大部分が根ですが、
境目は外観からでははっきりしません。
一般的な品種では白色、多肉質の長く大きな円柱状の直根をもちます。
根生葉は、長さ30㎝以上になり束生します。
倒披針形で羽状に深裂、水平に開出した多数の裂片を付け、
普通粗い毛があります。中央の主脈は白色です。
春に高さ約1mの茎を直立し、上部は分枝して、枝先の総状花序に、
白~淡紫色の4弁花を付けます。
花弁は広倒卵形のくさび形で、基部は長い柄となります。
雄しべは4本、花糸の基部に蜜腺があります。
萼片は線状長楕円形です。
果実は、長角果で長さ4~6㎝です。
日本では古くから栽培され、姿形や生態の異なる多くの品種が発達しました。
(練馬大根・三浦大根・守口大根・聖護院大根・櫻島大根など。)
他に欧米から導入されたハツカダイコンなどがあります。
根はジアスターゼ・ビタミンCを多く含み、葉にはビタミンAを多く含みます。
ダイコンの芽生えを「カイワレダイコン(貝割れ大根)」といい、生食されます。
名は、「大根(おおね)」が音読みされて「だいこん」になったとのこです。
ダイコンの根茎部分が白いので「すずしろ」とも呼ばれます。
古名 : すずしろ(清白・蘿蔔)

 


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