箕面市では、3月26日の撮れたて箕面ブログでお伝えしたとおり、箕面市職員2人が他の大阪府内の自治体職員とともに、東北地方太平洋沖地震の被災地である岩手県大槌町に派遣されています。その職員から現地レポートが届きましたので、お伝えします。
3月27日に岩手県大槌町に派遣されて、はや3日が経ちました。何度となくテレビや新聞で大槌町の光景は観ていましたが、実際に目の当たりにすると、言葉で説明出来ない程、想像を絶するものでした。辺り一面瓦礫の山で、役場や消防庁舎をはじめ、市街地の家屋は全て倒壊し町の機能が完全に破壊されている状況です。
私たち箕面市の職員は、岸和田市の職員とともに、避難所対応班のお手伝いをしています。午前中は、自衛隊の方と一緒に物資の搬出入を行っています。
午後から町内の避難所に県や町、企業からのお知らせ物を配布し説明を行います。また、避難所生活での困り事や要望などを伺い、出来る限りの対応を行います。大槌町の避難所では、衣・食は比較的充実してきています。お風呂も自衛隊により週1回用意されます。
しかし、一時避難に伴う子どもの学校のことや仮設住宅の入居、再就職などの相談が多く、被災されたかたは今後の生活を再建するうえでの不安を強く抱いておられます。行政としては、これらの不安を少しでも解消できるよう、きめ細かな支援策を迅速に取りまとめ、発信していくことが必要であると感じました。
▲物資の搬出入のようす
▲大槌町の広報紙を作成しているようす
▲私たちの食事です。毎食これを食べています
▲今日の午前中はパソコンで避難者名簿の作成をしています
▲現地でのミーティングのようす
また、大槌町は3分の1の職員が死亡もしくは行方不明になっており、通常業務が完全にストップしている状態です。一刻も早く通常業務を復活させるためにも、私たち自治体からの支援は、お手伝い型ではなく窓口課業務などのセクションをまるごと請け負うなど大槌町職員のかたの負担を大幅に軽減させ、復興計画などに集中してもらうことが大事だと感じました。
そのためには、4日間という短い期間では、直ぐに引き継ぎが起こり、大槌町職員も業務に集中できないため、もう少し長い期間での派遣支援が必要であると思います。30日には次の部隊が来ます。今、感じたことは、岩手県や大槌町さらには次の部隊にも、しっかり伝えて1日も早く行政機能が回復するよう願っています。
<テレビや新聞で見たのと同じ光景が、送られてきた写真にも写っていました。でも、身近な人から伝えられると、本当に自分たちのすぐ近くで起こったことのように感じ、涙が出てきました。一日も早く復興できるよう、モミジーヌも自分に何ができるかを考えてみます。