箕面市北部の止々呂美地区にある燈籠や地蔵などを拓本で展示している企画展示「止々呂美の石碑展」が、市立郷土資料館(福田薫館長、箕面6-3-1)で、9月2日(金曜日)から開催されています。
止々呂美地区は、箕面市北部の山間に位置する山々に囲まれた集落ですが、古来より能勢街道(吉野嶺道)や亀岡街道(関明神越道)が通る交通の要所で、中世から近世にかけての貴重な多種多様な石造物が点在しています。
今回の展示では、これらの石碑に刻まれた文字や地蔵などを、箕面市文化財愛好会やアンコール・ワット拓本保存会のかたの協力により、拓本で展示しています。
企画展入口付近には、「日月大高不動尊」と呼ばれる石碑が展示されています。動かないから「不動」であるのに、動くための「翼」が描かれるという相反したこの姿は、他に例がなく大変珍しい石仏です(建立時期は不明)。
また、「逆修衆石仏」と呼ばれる阿弥陀三尊と合掌した人物18体の計21体を4段に区切って浮かし彫りにした石仏は、全国でも箕面に2体、茨木市、豊能町に何体か存在するだけの希少なものです(天正13年・1586年)。
ほかにも、ひとつの石に6体の地蔵を彫った一石六地蔵、街道沿いの常夜燈籠、道しるべなど計26石碑を72枚の拓本で展示しています。
郷土資料館館長は「古来より交通の要所であった止々呂美にはさまざまな石碑があります。そういった文字や石仏に注目してこの企画展をご見学いただくとともに、『歴史と自然が残された、魅力ある美しい街並み』の止々呂美へ足を運ばれてはいかがでしょうか」と話しています。
企画展示【止々呂美の石碑展】
開 催…9月2日(金曜日)から10月31日(月曜日)まで
開館時間…午前10時から午後5時まで(木曜日休館)
入館料……無料
開催場所…箕面市立郷土資料館 (みのおサンプラザ1号館地下1階)
電話:723-2235 FAX:724-9694
<拓本って、肉眼でほとんど見えない文字が浮かび上がってきたりするんだって。おもしろそー!ぜったい見に行くぞ!