東日本大震災で津波に襲われた小学校の復興再開を記念し贈呈するため、箕面市立豊川北小学校(中村 香校長、児童数438人、粟生間谷西4-3-1)の4年生81名が、秋の箕面大滝を描いたモザイク画を完成しました。
豊川北小学校では、昨年6月、被災した小学生を励ますために、福島県いわき市立永崎小学校の児童に向け、動物などのモザイク画を作成し贈呈しました。当時、永崎小学校は、東日本大震災の地震と津波により校舎が被害に遭ったため、いわき市内の江名小学校の校舎を間借りして授業を行っていました。
モザイク画を受け取った子どもたちからは、「うれしかった」「元気がもらえた」など心のこもったお礼の手紙が届き、作成した4年生の子どもたちも感激していました。
その永崎小学校が、校舎の修復を終え元の場所に平成24年3月19日に再開したという話を、モザイク画指導の中田和成(なかたかずなり)先生が今年の4年生の子どもたちに伝えたところ、「支援を継続したい。再開の記念に今年もモザイク画を贈ろう」と子どもたちから声が上がり、今回のモザイク画を作成することになりました。図柄については、永崎小学校から「箕面の良いところを知りたい」とのリクエストがあり、4年生全員で紅葉が美しい秋の箕面大滝のモザイク画を作成することになりました。
4月11日から製作を始めたモザイク画は、図工の授業で3カ月(延べ38時間)をかけて完成したもので、縦約2メートル、横2メートルの大作となっています。
モザイク画の作品は、図案を全員で考えてから、まず画用紙を張り合わせ完成品サイズの紙に下絵を絵具で描きました。その後、下絵を一旦ばらばらにし、一人ひとりが各パートの紙に、画用紙を絵具で彩色し5センチ角ほどに切ったピースを張り付けて制作。それを今回合体し、一枚の作品に仕上げました。出来上がった作品を前に、子どもたちは完成した喜びと自分の学校に戻れた永崎小学校の子どもたちへの思いで満面の笑みを浮かべていました。
4年1組の平田歩輝(ひらたあゆき)さんは、「滝や岩などが立体的に見えるよう、ピースの色をちょっとずつ変えるのがむずかしかった」と今回の作品制作を振り返って話しました。
また、同じく4年1組の川崎ひなた(かわさきひなた)さんは、「被災地の人に元気になってもらいたい」と作品に込めた思いを話しました。
完成した作品は、乾燥させたのち、7月18日(水曜日)にいわき市立永崎小学校に贈られる予定です。
<モザイク画にモミジーヌがいないのが残念・・・。永崎小学校のみなさんに喜んでもらえるといいな!