箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)では、10月7日(金曜日)から12月11日(日曜日)まで、国宝級の至宝である「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」を特別公開しています。
この経典は、箕面山瀧安寺に古くから伝わるもので、平成15年に行われた京都国立博物館の調査により、「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」の一部であることが判明しました。「中尊寺経」は、平安時代、奥州藤原氏が岩手県平泉町の中尊寺に奉納した写経で、中でも「紺紙金銀字交書一切経」は1126年に藤原清衡が奉納されたものと言われています。
「紺紙金銀字交書一切経」は、その名のとおり、紺色の紙に銀で罫線を引き、一行おきに金字と銀字で交互に書写され、表紙の見返りには金銀の鮮やかな仏画が描かれている、豪華絢爛な経典です。
他に現存している「中尊寺経」は、国宝にも指定されるほどの至宝です。箕面山瀧安寺所蔵の「中尊寺経」5巻は、作成後900年近くが経過しているにもかかわらず、その保存状態は非常に良く、経巻の軸はオリジナルのままです。
企画員の小川紗弥子さんさんは、「今回の特別展示では、『中尊寺経』5巻のうち修復した2巻を初めて公開しています。展示の後半部分では、修復作業の過程や使用した道具を紹介し、黄金に輝く『中尊寺経』がどのように修復されたかを知ることができます。普段は見ることのできない貴重な市の文化財を、この機会にぜひ見に来てください」と話しました。
見学に来られていた宮﨑治子さんは、「箕面市にも国宝級の至宝があることに驚きました。実際に見てみると、想像していた以上に美しく、修復技術の高さに感心しました。なかなか目にする機会がないので、たくさんの人が見に来てほしいです」と話しました。
●特別公開の概要
【日時】10月7日(金)~12月11日(日)午前10時~午後5時
(休館日:毎週木曜日)
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1 みのおサンプラザ1号館地下1階)
【費用】無料
【電話】072-723-2235 【ファックス】072-724-9694
●お問い合わせ
郷土資料館
電話:072-723-2235
< 近くで見ると、紺地と金・銀色文字のコントラストがとっても綺麗だったモミ~ この機会にぜひ見てほしいモミ!
「ゆるキャラ(R)グランプリ2016」が10月24日(月曜日)まで開催されています。市では10月24日(月曜日)までの間「滝ノ道ゆずる」を応援する統一キャンペーンを展開します。