白波が立ち、沖は霞んでその先は見えない。
そんな時は船の往来も無いのだから、危ないことはありません。ただただ大波が過ぎるのを待つ。
あら、それって今の世の中にも似ていますね。
大きさもわからない異様な波がどこから迫って来るのか、そしてどこに向かうのか。
生活が困窮している世帯への30万円支給をやめ、全員に10万円を配るって話が出ると、人の選別が始まりました。もらうべき人と、そうじゃ無い人。
この国に住所を持つ人全員に配られるハズのお金。頑張りましょうと心をひとつにするためのもの。
だけど人の暮らしの内側にまで手を突っ込んだ意見が出されましたね。
ボケ、カス。
漫才で飛び出すセリフなら笑って許すことも出来ましょうが、いくらネット上の表現とは言え、どうかと思います。「そんなつもりは無かった。」ってのは無しにしましょう。その時に発した言葉そのものがその人の気持ち。“そのつもり”なんだから。言われた相手の心から消え去ることの無い鋭いトゲ。
国民の不安をどう払い、救いの手を考え、決めるのが国会。
普段なら政党間の駆け引きも当然許されるものでしょう。無駄だと思われるような時間の消費も話し合いが整うのなら仕方がありません。
だけど今は違う。決定と実行の時間が問われているの。一旦配ると決めたものならガムシャラにやり切ってくださいな。家賃補助の話もある。そもそも休業要請に応えたところをどのように救うですか。
専門家、専門家と。
人の暮らしを的確に分析し、助けられる専門家とはどんな人なのか。一度会ってその妙案を聞いてみたい。