歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

大瀧詠一が死んだ。

2014-01-01 | 音楽

はっぴーえんど。

忘れられないバンドだ。

メロディメーカーとしてなんかじゃなく・・・・僕のなかの大瀧は「はっぴーえんど」の大瀧詠一。

岡林信康がボブディランの真似をしてロックバンドを引き連れてステージに上がった。

日比谷音楽堂。岡林はステージ上で大瀧にギターチューニングをしてもらってた。

演奏曲は「私たちの望むものは」

ほんとにカッコ良かったんだ。「はっぴーえんど」て、バンドはね。

松本隆、細野晴臣、鈴木茂・・・彼らのサウンドはとても稚拙だったし、上手いバンドではなかった。

しかし、日本語でロックをやろうとするその心意気がカッコ良かった。

もうすでに、「ジャックス」という早すぎたロックバンドがいた。

早川義夫・・・・大瀧はすでに影響を受けていたのかもしれない。

何もかもが新製品、初体験を経験した世代は決してシアワセではない。

なぜなら、全てが実験だったんだから。試されてただけなんだし、

しかし、毎日が新鮮だった。

がっかりもしたけれど希望らしきものは感じられていた。

不可能をなんとか可能にしたいと、多くの若者たちが念じてたんだ。

可能なことばかりやっていたって仕方ないだろう。

はっぴーえんど以降の大瀧詠一は確かにすばらしい。でも、どこか寂しげだった。

たぶん、緊張していたんだろう。

生きることに対して。