3か月ぶりのライブだった。
まだ、歌うことギターを弾くことも、避けるようにと言われている。
しかし、どこかで・・・かまうものか?
好きなことをやって、好きな場所であの世に行くのであれば・・・それでいいじゃないか・・・
そう、とても親しくしてくれていた奴からはよく言われた。
君は、はなっから、自分を捨ててしまっている。。。。
別に捨て鉢な気分になっているわけではない。
ただ、執着するほどの生き方をしてきたわけじゃない。
なるようにしかならないのなら抗うのは苦手。
ただ流されていたいだけ。
ラクな生き方を選びすぎた。・・・なのかもしれない。
そんな僕も、バンドで演奏している時だけが、
自分じゃなくて、胸の奥の奥にしまいこんでいた自分と対面できる。
そんな気持ちになれるんだ。
昨夜のライブはスタートが21:00.
いつも、何かれなしに面倒を見てくれるライブバーのマスター。
身体が壊れちまっている僕のことも不思議なくらいによくわかっている。
口には出さずに、ステージセッティングをしてくれる。
カウント出しもろくにできないのに・・・・バックで支えてくれるメンバー。
音楽知識などまるっきりない。ただ、よい音楽を聴きまくってきた。
メンバーの誰よりも・・・・・・
ギターアンプが地響きのようにノイズを唸らせ、バスドラが足元から腹にこたえ始める。
集中し始めるサインはこの雑音の中に潜んでいる。
横揺れ縦揺れの波が全身を覆い尽くし始めたら、もうこっちのもの。
久しぶりに感じるライブの感。
そんな高揚感が、少しよみがえり始めた演奏だった。
余計な考えが頭の中に一切なくなる。
ギターソロは上手く弾けなかった。
でも、思い通り歌えた。
久しぶりに満足だった。