そんな気がしただけなんだ。
いいことの、後に悪いことは起こるけれど
悪い事の後に、いいことは起こるとは限らない。
人の死は避けられない。
哀しみには終わりがあると
それは理解しているつもりだったし、
経験的にわかっていた。つもりだった。
移ろう日々の中に身を置いていると
とんでもない薄情者になってしまえる。
そう、忘れてしまえるんだ。
あなたのことは、決して忘れない。
そんなことを心底思ったとしても、
時の流れに流されるままに記憶から消えて行くんだ。
そう思っていた。
しかし、そうは行かない。
いまだからそう思ってしまうのかもしれない。
四六時中、昔のことが浮かび
あの時ああすれば良かったのに…
そんな振り返りかたをしているわけではない。
ただ、虚ろやなのだ。
ひたすら虚しのだ。
秋の所為にでもして、気分をセンチにさせて、
自分自身を憐れむことで癒す方法も悪くはないと思うけれど、真夜中に目を覚まし叫びたくなる。
そんな衝動は哀しみの淵にいるからなのだろうか?
新幹線ひかりは静岡駅を通りすぎたばかり。
京都に着くまでまだ、時間はある。
少し眠った方が良さそうだ。
天気もそう悪くはない。
風もない。
いいことの、後に悪いことは起こるけれど
悪い事の後に、いいことは起こるとは限らない。
人の死は避けられない。
哀しみには終わりがあると
それは理解しているつもりだったし、
経験的にわかっていた。つもりだった。
移ろう日々の中に身を置いていると
とんでもない薄情者になってしまえる。
そう、忘れてしまえるんだ。
あなたのことは、決して忘れない。
そんなことを心底思ったとしても、
時の流れに流されるままに記憶から消えて行くんだ。
そう思っていた。
しかし、そうは行かない。
いまだからそう思ってしまうのかもしれない。
四六時中、昔のことが浮かび
あの時ああすれば良かったのに…
そんな振り返りかたをしているわけではない。
ただ、虚ろやなのだ。
ひたすら虚しのだ。
秋の所為にでもして、気分をセンチにさせて、
自分自身を憐れむことで癒す方法も悪くはないと思うけれど、真夜中に目を覚まし叫びたくなる。
そんな衝動は哀しみの淵にいるからなのだろうか?
新幹線ひかりは静岡駅を通りすぎたばかり。
京都に着くまでまだ、時間はある。
少し眠った方が良さそうだ。
天気もそう悪くはない。
風もない。