歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

風が強い日には外に出たくないんだ・・・・

2016-05-03 | 日記

風が窓のガラスを揺らす音で目を覚ました。

君は僕の傍らで眠っている。

唇はしっとりと濡れているように見えた。

静かに、とても静かな目覚めのはずだったのに、

強い風が、それを邪魔した。

 

バスルームに入り便座に座りこんだ。

ジュニアは起きない。

ただ、元気なくうつむいたままだ。

 

ベッドルームに戻った。

君がいない。

 

そうだった。

シンデレラみたいに12時前に、

「帰ります。」

笑顔も見せずに僕に、そう言ったんだ。

その前にベッドのシーツをひっくり返し、枕をたたき、

左の耳のピアスを探した。

もうその時には、僕の存在は  なかったんだ。

 

まあ、そんなもんでしょ。

なんて、自然に僕はつぶやいてしまう。

 

家が火事になったって、

地震で隣の家が倒壊したって、

「まあ、そんなもんでしょ。」

 

て、呟くのだ。

 

暫くはベッドでキミの左耳のピアスを探すことになったけれど、

疲れたのでその部屋を出てしまった。

 


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