先日、年甲斐もなくこの乗り物に乗った。
乗り方を知らなかった。
止まってはくれないのだ。考えればそうだ。
ゆっくりと、人の気持ちをじらすように前へ進んでいく。
そして、視界が広がっていく。気持ちが動きに合わせるかのように高ぶっるのが分かった。
無理に同乗させた彼女も、広がっていく夜の街並みに視線を向け始めた。
スカイツリーがやけにでかい。
東京は広大な街。まるで中東の国みたいに思えた。
やがて、頂上らしき地点に到達した。そんな瞬間があった。
なぜか、ああ、終わったんだったよね。そんな気持ちが心をいっぱいにしてしまった。
「失ったもの」と「得たもの」を比べるのは体に毒だ。
確かなものなどなにもない。
ぐるぐる回り続けるしかないのだ。飽きるまで。
しかし、観覧車は夜には乗らぬ方が良い。
身も心も不健全に揺れてしまう。
気が付けば、この乗り物に乗ったのは初めてだった。
乗り方を知らなかった。
止まってはくれないのだ。考えればそうだ。
ゆっくりと、人の気持ちをじらすように前へ進んでいく。
そして、視界が広がっていく。気持ちが動きに合わせるかのように高ぶっるのが分かった。
無理に同乗させた彼女も、広がっていく夜の街並みに視線を向け始めた。
スカイツリーがやけにでかい。
東京は広大な街。まるで中東の国みたいに思えた。
やがて、頂上らしき地点に到達した。そんな瞬間があった。
なぜか、ああ、終わったんだったよね。そんな気持ちが心をいっぱいにしてしまった。
「失ったもの」と「得たもの」を比べるのは体に毒だ。
確かなものなどなにもない。
ぐるぐる回り続けるしかないのだ。飽きるまで。
しかし、観覧車は夜には乗らぬ方が良い。
身も心も不健全に揺れてしまう。
気が付けば、この乗り物に乗ったのは初めてだった。
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