『鼓の家』を見ました

亀井・田中一家を特集した『鼓の家』を見ました。
能の大鼓方葛野流と、歌舞伎の囃子方のお家のドキュメンタリーです。
一家揃って鼓を打つといのは、私から見ればちょっとうらやましくもあり、
また、とても厳しいものだな、、と思いました。

特に稽古風景は、見ているこちらも緊張してしまいました。
なんかね、自分にもその言葉が突き刺さる恐怖感というものが・・・（笑）
田中佐太郎さんは、女性でありながら、歌舞伎の囃子を受け継いで、
しかも、自分は表舞台に立つことなく、しっかりと後継者を育てて、
なおかつ家事もばりばりこなして、すごい人だな〜と思いました。
並の女性ではできませんよ・・・。

そして、一番怖かったというか、目を奪われたのが忠雄師と広忠師の稽古風景。
『安宅』の延年の舞の稽古だったのですが、凄すぎます！！！
見ているこちらが心配してしまう位の激しさ。
広忠さんの「稽古は命のやりとり」という言葉がこの番組で一番印象的でした。

私みたいなずぶの素人のお稽古ごととは違う、玄人の意気込みをものすごく感じました。
自分も、今年は「稽古は命のやりとり」を標語（？！）にして、お稽古を頑張りたいと思います。
できるかできないかは別として、心の片隅で目標にします。（笑）

私は、能と歌舞伎のどちらも見るので、この三兄弟の演奏を実際に見る機会が何度かあったので、
とても楽しく見ることができました。
それぞれの立派な芸をしっかりと受け継いでいる兄弟の姿は美しいですね。
これからも、注目したい存在の一家です！