みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『ディパーテッド』

2007年02月13日 | 映画(DVD含む)
 久々映画館で映画鑑賞。私、この映画の元ネタ『インファナル・アフェア』が大好きで、ハリウッドリメイクされたらどうなるのか興味半分、不安半分で鑑賞しました。意地悪な見方かもしれませんが、元ネタと比較しながら鑑賞。
 あらすじなどはこちらへどうぞディパーテッド - goo 映画

ネタばれ注意!!
 (未見の方はご注意を!)

 感想は、まあこんなもんかなという感じですね。で、やっぱり原作(?)の香港版は神だと確信しました(笑)私としては、ラストが気に食わないですね・・・。
 「無間道」が描かれていない!!!。仏教的思想がないのは仕方ないですが、うーん・・・ちょっと違うんですよねぇ。最初に教会が出てきたので、キリスト教的な「善」の捉え方も入っているのかと思いましたが、たぶん・・・ない・・・(^^;。オリジナル版のファンからすると、あれじゃただの潜入捜査官物の映画です。とはいっても、最近のハリウッド映画にしては、珍しく飽きることなく見ましたが。(所々、私が苦手な目を覆いたくなるシーンも結構ありましたが・・・)

 オリジナルと比較しながら見ていたので、ここがこれかぁと思ったり、違いもみつけたり・・。携帯電話を駆使するところは原作と同じでした。ただ、モールスは使っていませんが・・・。あと、原作では一人だけの自分の身分を知っている刑事さんも二人になっていたり。でも屋上は2回だけ。あと、警察のネズミを調べるために名前や社会保障番号を書かせるとき、字を教えてあげるシーンがあるんですが、原作は漢字でハリウッドは綴り。こんな風な文化的違いも面白かったりしました。
 ラストのエレベーターシーンも、オリジナルとは若干演出や、彼が殺される瞬間が違うものの・・・予測はできるので、衝撃度は少なかったです。屋上では、レオが奴をぼこぼこにしてほしくなかった・・・。「俺も警察学校を出ている。」「お天道様に恥じない生き方をしている。」というようなやり取りはしてほしかったなぁ。。。私はむしろ、エレベーターシーンよりも、最後の最後で「おいおい!!!!!ええええ!!」でした←原作ファンの心の叫び。ところで、その例の彼の最後に及んだことは、個人的恨みなんですか?それとも奴がネズミだと知ったから?!

 レオは良かったです。特に今までも好きな役者というわけではなかったのですが(ギルバート・グレイプは好き。)、渋くなってよかったです。苦悩も伝わってきましたし。葬儀シーン泣きましたが、オリジナルとオーバーラップして泣いていたかも・・・(^^;。マット・デイモンは相変わらずジミーちゃんだなぁと思ったり・・(すみません・・・。)
 そして・・・主役はジャック・ニコルソンですか?!原作よりも強烈なキャラのボスになっています・・・・。いろんな意味で彼にしかできない親分になっていて、面白いですけどね。でも、下品・・・。マリー姉さんに一筋なサムが結構好きなもんで・・・。別人として考えます(笑)マーク・ウォルバーグもたまにむかつきますが(役が。)、存在感ありましたね。だから、あの最後はなんでああなったのか・・・理由知りたいです。。。
 あと、これも言わせて・・・精神科医の女医・・・あの設定やめて~~!!!!!!あれじゃ、ただの尻軽女です!!!。無理に、精神科医と婚約者の設定を一人にするなと・・・・。

 結論。
やっぱりオリジナルの方が良い。
 オリジナル版を見た方も、こちらを楽しめるとは思います。よくも悪くもアメリカ的に纏めてありますし。東洋的思想が入っている『無間道』の方が、同じ東洋人として馴染めるのか、好みの問題か、オリジナルすりこみ現象なのか・・・。でも、マット・デイモンが、ただただ保身のために動いているだけという感じなんですよね・・・。「善人になりたい・・・」という気持ちが伝わってこなかったんですよね・・・・。
 オリジナル版3部作はDVD持っているので、じっくり見たくなりました・・・。

 そして、まだオリジナルを見たことがない方には、ぜひ3部作を見ていただきたいです。