みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

通し狂言『仮名手本忠臣蔵』 昼の部

2007年02月21日 | 歌舞伎
 20日は、久しぶりの歌舞伎座というか歌舞伎観劇というか・・・芝居観劇をしました。今月は『仮名手本忠臣蔵』の通し上演なので、せっかくなので通し観劇。11時開演の昼の部から、夜9時終演の夜の部まで約10時間も歌舞伎座に篭っていました。(昼夜入れ替えの時に、外でお茶したものの。)今まで、単独上演でよくかかる五・六段目や、七段目、八・九段目は見たことありますが、通し観劇は初めて。NHKから出ているビデオは見たことありますが。前回の歌舞伎座での通しの時は、わたくし・・・七段目のみ幕見だったので。一日中観劇ですと、正直・・・コクリコクリしたところもありましたが(^^;。でもやはり通し狂言の通し観劇は良いものですね(^^)

 歌舞伎をあまりご存知でない方は、忠臣蔵の登場人物と名前が違う!と思われるかもしれませんので一応説明。江戸時代に赤穂浪士の討ち入り事件が起きた後に人形浄瑠璃や芝居になったのですが、そのままの名前で上演すると、まずいので(幕府が・・・・)時代を鎌倉に移し、登場人物の名前も違います。たとえば、大石内蔵助→大星由良之助など。

大序・鶴岡社頭兜改めの場
 まず、開演前に口上人形が配役の紹介。前に本で開演前(だから11時より前)に口上人形があると思ったのですが、所定の時間からでした。見ることができない人もいるからかしら?!「エヘン!」というのが面白いです。幕開きも四十七士にちなみ、柝を四十七回打ち、それぞれの役の紹介(?)が竹本によってされると、動きが人形ぽく儀式性が高いので、「これから通しを見るんだ!」という気分になります。そして、いかに歌舞伎で忠臣蔵は大切な狂言かというのもわかります。
 憎たらしいはずの高師直(いわゆる吉良ですね。)も富十郎さんが演じると、憎たらしいだけでなく、人間性あるといいましょうか・・・(笑)三段目もそうですが、色と欲が好きなじいさんという・・・。桃井若狭之助の吉右衛門さん、ああいう血の気が多いような役が似合うなぁと思いました。塩治判官の菊五郎さんはここではひたすら仲裁役であまり目立たないので、次への刃傷へ繋がります。ここでは登場人物の衣装の色がそれぞれの役柄を表していて、視覚的に面白かったです。

三段目・足利館門前進物の場
    同 松の間刃傷の間


 以前見た九段目に繋がりました。桃井若狭之助の家老の加古川本蔵が、高師直に袖の下を贈ったので、怒りの矛先が若さ之助から塩治判官に向けられて、刃傷に及ぶので。賄賂をもらったから若狭之助の態度が変わったのと、顔世御前に振られて、塩治判官をねちねちいじめる嫌な感じの富十郎さんが良かったです。松の廊下の刃傷・・・「殿中でござる!」は有名ですよね。私・・・これでなくても思いますが、武士が二度も老人を斬りつけておいて、殺せなかったのかと忠臣蔵を見る度にいつも思います。(突っ込んではいけないかもしれませんが・・・^^;)


四段目・扇ヶ屋塩治判官切腹の場
     同 表門城明け渡しの場


 入場制限があるくらいの場面なので、やはり一番重い場です。切腹するまでもそうですが、それからも・・・・長い・・・・。緊張感がありますが・・・。すみません、これ菊五郎さんというか・・・塩治判官がいなくなってから記憶が・・・(T-T)
 ここの場面で私が一番良いと思ったのが、梅枝君の力弥が良かったです。綺麗で品があって、所作もとても綺麗で・・・。さすが時蔵さんの息子さんと思いました(^^)これからも注目しようと思いました。

浄瑠璃『道行旅路の花婿』
 全体が重い昼の部の最後を飾るのは華やかな舞踊。梅玉さんと時蔵さんコンビはちょっと地味な感じはあるものの、桜と菜の花と富士山の舞台がとても素敵ですし、晴れやかな気持ちになりました。時蔵さんの腰元お軽素敵でした!!翫雀さんの鷺坂伴内もコミカルで、幕を自分が引っ張りながら引っ込むのが面白いです。

 しかし・・・昼の部は三階で見ましたがさすがに疲れました。観劇前から疲れていたのもあったんですけど・・・。この後、夜の部までちょっと外でお茶をしていました。夜の部の感想はまた後で(^-^)

歌舞伎検定!

2007年02月21日 | 雑感~芝居関連
 最近、いろいろな検定やご当地検定や趣味検定なるものが出てきましたよね。わが地元でも「富士山検定」というものができました。すでにご存知の方もたくさんいらっしゃることと思いますが、今度は歌舞伎検定が行われるそうです。来年春に4級のみ実施。再来年から3級以上を実施するようです。マークシート式だそうで・・・。難しい漢字を書かなくてもよいからこれなら受けてみようかな(笑)
 参照記事(歌舞伎美人サイト)

 はっきり言って、この検定をパスしても社会的にどうという資格ではないでしょうけど(苦笑)、歌舞伎ファンとしては受検してみたいですね。これを機にいろいろ勉強できそうですし。歌舞伎だけでなく、関連する歴史とか・・・・。受検したい人ってどれくらいいるんでしょうかね?!