みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『華より幽へ~観世榮夫自伝』

2008年08月26日 | 本・マンガ
 観世榮夫/著 

 昨年亡くなられた観世榮夫師の自伝を読みました。本来ならば『卒塔婆小町』を舞う予定だった傘寿記念の公演に合わせての出版だったのですが、残念ながらその公演を前に亡くなられてしまいました。事故のことはあまりにも衝撃的だったのを1年以上経った今も覚えています・・・。それ以前にご病気のこともあり、事故の原因も・・というのをこの本を読んで知りました・・・改めて合掌。

 本を読んで、前から思っていたイメージである破天荒というかパワフルというか・・・やはりすごい方だなと思いました・・・。観世流から喜多流に移籍したり、能楽協会を退会し能楽界から離れ、そしてまた復帰・・・。今でこそ他ジャンルの演劇や他流との共演は珍しくないですが、当時としては・・・だったでしょう。でもそれもあくなき「能」への情熱だったのか・・と。

 現代の能に対する意見も大変面白かったのですが、個人的には幼少期のお話が一番面白かったです。ご兄弟はタイプが違ったようですが、仲がよかったんでしょうね。『道成寺』の「能ごっこ」なんてすごすぎる遊びだ・・・・。私もやってみたい・・・なんて(笑)

 そして最後の一文には目頭が熱くなりました・・・。きっと「命果てるまで」能のことを考えて行動されていたのだな・・と・・。

『鹿男あをによし』

2008年08月26日 | 本・マンガ
万城目学/著

 玉木宏主演ということで気になっていたけど、ドラマは見られなかった・・・。けれど、この著者の『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』を読んだのでこちらも読んでみようと思い読みました。ホルモーは京都が舞台だったけれど、こちらは「あをによし」という言葉どおり奈良が舞台。京都は何度か行っているけど、奈良は中学の修学旅行以来・・・けれど奈良公園の鹿というか鹿せんべいのことを思いながら読んでいました(笑)鹿せんべいも買って鹿にあげたけど・・・「鹿の●ん」というお菓子も買ったなぁ・・・(苦笑)というくだらないことも思い出しました(苦笑)

 ホルモーもそうでしたが、古都での不思議な出来事が好きな人は楽しめると思います。奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠、鎮めの儀式、ナマズ、目、古墳、鏡、卑弥呼など・・・古代へのロマンに思いを馳せ・・・・そして、奈良へ行きたくなってしまう・・・。

 ドラマの方はどうだったんだろう?居候先の同僚の先生が女の先生になっていたりしているそうですけど・・・玉木宏の主人公はちとかっこよすぎ?!でもリチャードはぴったりかも(笑)DVD借りてこようっと。

 そういえば『鴨川ホルモー』は映画化されるんですね。もう撮影しているのだとか、主人公は山田孝之、凡ちゃんは栗山千秋だとか。どうなんだろう?と思いますが凡ちゃんはイメージを早く見てみたい・・・・。でもビジュアル的に肝心なのは人間よりも・・・・「オニ」なんです(笑)